がんの転移先は予測できるのだろうか?「エクソソーム」の影響って?

がん転移予測

著名人の中にもがんと戦っている人がたくさん存在し、新聞やニュースでも大きく取り上げられるようになりました。

日本人の3人に1人ががんになり、2人に1人ががんで死ぬといわれる現在。
がんは進行が早いために治療が困難なうえ、転移する可能性もあるため、多くの人に恐怖感を与えています。

今回は、プラセンタ特別講演会で紹介された「がんの転移先」について「エクソソーム」の研究を交えてお伝えいたします。

医療界が注目する「エクソソーム」って?

エクソソーム
細胞から分泌される粒子として「サイトカイ」が有名でしたが、最近は「エクソソーム」の研究が注目されるようになりました。

エクソソームは、ほとんどの細胞から分泌される直径40~150nm(ナノメートル)程度の膜小胞のことです。
エクソソームの内外にはさまざまな分子が含まれていることが分かっています。

エクソソームは人間だけでなく動植物にも含まれており、毎日の食事の中にもエクソソームは存在します。

エクソソームは食べ物にも影響があるとされているため、私たち人間とは切り離せないものといえるでしょう。

また、体内のどこにでも存在するということは、がん細胞にもエクソソームが存在することを意味しています。
そして、がん細胞から放出されたエクソソームには、がん特有の物質が含まれていると考えられています。

いくつかのがん転移パターンが明らかになりつつあります

転移パターン
最初に患ったがんによって、次はどこに転移するかのパターンが明らかになりつつあります。

たとえば、眼内黒点腫や膵臓がんは肝臓に転移しやすい、大腸がんは肝臓に転移しやすい、乳がんは肺・肝臓・脳・骨に転移しやすいなどのパターンが挙げられます。

今まで、このメカニズムについて詳しく明らかになっていませんでした。
しかし、研究が進んだことで転移の仕組みが分かりつつあります。

転移のパターンには、血行性転移・リンパ行性転移・腹膜播種の3つと考えられており、上皮細胞が間葉系の細胞に変換されると転移しやすくなることも分かってきました。

がんとエクソソームの関係

エクソソーム
マウスで実験を行ったところ、エクソソームは性質によって、どこから放出されてどこへ向かっていくのかが決まっているという結果が出ました。

また、がんは自らが転移先を考えているのではなく、エクソソームの指示で転移先を決めているということも明らかになっています。
おおもとの指令はがん細胞が出していると思われますが、エクソソームの影響力は大きいと考えられるでしょう。

今後、この実験結果を活かすことでがんの転移先を予測できるのではないかと考えられています。

なぜなら、血液や尿から採取したエクソソームを分析することでがんの転移先を推測できれば、がん治療に応用できるからです。

エクソソームの研究が進めば、いつかがんで苦しむことのない世界がやってくるかもしれません。

プラセンタとがんの関係について研究が進んでいます

プラセンタ講演会
美容業界で名前を聞くことの多い「プラセンタ」ですが、実は医療業界からも注目が集まっています。
新しい時代の医療の分野で、今後プラセンタの活躍が期待されています。

薬以外の選択肢を知ることで、自分らしい治療の実現に役立つ可能性があります。

プラセンタ講演会

一般社団法人 国際抗加齢免疫医学学会
理事長 団 克昭博士
プラセンタ講演会レポートバックナンバー

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団 克昭博士によるプラセンタ特別講演会
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(ライター:南條祐弥)

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