先日、駅前で400ml献血をしようとしたら、ヘモグロビン濃度がほんの少し足りずにできませんでした。
ヘモグロビン濃度が11.2g/dlを下回ると、貧血気味であることを意味します。
献血ができるのは12.5g/dl以上でした。
(ちなみに私は12.4でした。惜しい!)
献血ができなかったからと言ってただちに貧血であるということはなく、標準値の範囲内でも献血を断られることがあるそうです。
成分献血なら12g以上でできます、と言われました。
献血をした人間がそのあと体調が悪くなっては、元も子もありませんからね。
目次
ヘモグロビンとは?
ヘモグロビンは、赤血球中の大部分を占めるたんぱく質です。
血が赤いのは、赤血球に鉄が含まれているから。
この鉄が肺の中で酸素と結びついて、体じゅうに酸素を運んでくれています。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」によると、1日の鉄摂取推奨量は以下の通り。(単位はmg)
男性 | 女性(月経あり) | 女性(月経なし) | |
18〜29歳 | 7.0 | 10.5 | 6.0 |
30〜69歳 | 7.5 | 11.0 | 6.5 |
近ごろは朝ごはんを食べない人も多く、バランスの良い食事を意識しないと鉄不足に陥りやすくなります。
ヘモグロビン濃度が低くなる原因
一般的に言って、女性は男性よりもヘモグロビン濃度が低いことが多いようです。
月経による出血で貧血になりやすいこともありますが、もともと男性より赤血球の数が少なく、体に貯えられる鉄が少ないので注意が必要。
標準的な数値は、男性で13.3〜17.4g/dl、女性で11.2〜14.9g/dlです。
女性の場合、体調や月経周期などで特にヘモグロビン濃度が変化しやすくなります。
原因1:鉄分摂取不足
近年、食生活の乱れが問題になっています。
同じものしか食べない「偏食」や、肉や魚や卵などの動物性たんぱく質を減らす「ダイエット」により、鉄分が十分に摂れないことによるものです。
原因2:鉄分需要の増加
成長期、妊娠・授乳期などで、体に必要な鉄分が増加することにより、摂取する鉄分とバランスが取れなくなることもあります。
特に妊娠・授乳期は一時的な需要のため、食生活にはいっそう気をつけたほうがよいでしょう。
原因3:出血過多
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、痔、子宮筋腫などによる出血も、貧血の原因になります。
このような病気の場合はわかりやすいのですが、女性の月経の場合は、毎月のことなのであまり意識することがありません。
月経期は意識して鉄分を摂るのがよいでしょう。
鉄分の多い食品
動物性たんぱく質
豚レバー、牛ヒレ肉、豚ヒレ肉、卵
まぐろ赤身、あさり、いわし、わかさぎ
植物性たんぱく質
納豆、木綿豆腐、豆乳、ごま
野菜・海藻
小松菜、ほうれん草、ひじき
ミートファクターで相乗効果!
また、肉や魚に含まれる「動物性たんぱく質」は、食品に含まれる鉄分の吸収を助ける働きがあります。
これを「ミートファクター」と呼びます。
さらに、ビタミンCを同時に摂るとさらに効果がアップします!
献血ができる体がどうかも、健康を測る大切なバロメーター。
次は献血できるよう、毎日の生活習慣に気をつけます!
(ライター:陽月深尋)