「病気」の対義語はなんでしょう? と問われると、多くの人が「健康」だと答えることでしょう。
その答えは間違っていません。
では、「病気」にはどんな種類があるでしょう?
三大疾病(がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中)、糖尿病、認知症、アトピー性皮膚炎、腎不全、ぜん息…
病院の診療科の数を見ても、世の中にはこんなにも多くの病気があるのかと驚くことになります。
けれど、「病気」とは何か? どのような状態か? 「健康」とは? と問われると、答えに困ってしまうかもしれません。
実は、「病気」と「健康」のあいだに横たわる境界線は、非常に曖昧なものなのです。
このサイトでは、病気と共に生きたり、病気と闘っている人、惜しくも間に合わなかった人たちの体験談や、健康維持のための情報を通して、読者の皆さんの「健康寿命」を高めることを目的としています。
「健康」を定義することは難しいけれど、毎日の心がけと適切な治療で「健康」へ舵を切ることはできる、と私たちは信じています。
健康にゴールはありません。
日々自分の「こころ」と「からだ」をメンテナンスしながら生きていくことが大切です。
「未病」のうちにできること
「血圧が高めだと言われた」
「夜、よく眠れない」
「デスクワークのせいで肩こりがする」
「生理痛がひどい」
このような症状は、決して「健康」とは言えません。
しかし、明確な「病気」であるともまた、言えないのです。
このような状態を、「未病」と呼びます。
未だ病気にあらず。
このまま放置すれば、いずれ重大な病気につながってしまうかもしれない、という状態です。
けれど、人間というのは実際に病気にかかってみないことには、生活習慣を変えたり病院を訪れたりといったような具体的な対策は取らないものです。
そこでこのサイトでは、病院に行くほどでもないと思っているけれどなんとなく調子が悪い、と思っている人たちに役立つ情報をお伝えします。
「未病・健康維持(病気になる前にできること)」をぜひお読みください。
「病と生きる人々」では、実際に病気になってしまった方の実際の体験談を紹介しています。
後悔先に立たず。まだ防げるうちに、できることはするべきです。
「こころ」と「からだ」はつながっている!
読者のみなさんは、健康維持のために何かされていますか?
「からだ」の健康のために、例えばこんなことができます。
- 毎朝早起きをして、ジョギングをする。
- 意識的に野菜をたっぷり摂るようにする。
- ぐっすり眠れるアロマのまくらを使う。
- 寝る前に十五分、ヨガをする。
ご自分に合った健康法をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
また、「こころ」の健康のためには、例えばこんなことができます。
- 金曜日の夜は、自分のために高級なスイーツを買って帰る。
- 好きなお笑い芸人のDVDを見て大笑いする。
- お酒を飲んでストレスを発散する。
- ぐっすり眠れるアロマのまくらを使う。
- 寝る前に十五分、ヨガをする。
あれ? 最後の二つが同じ……
そうなんです。健康法を実践している方の多くはお気づきかと思いますが、「こころ」と「からだ」の健康は、実は密接に関わっています。
以下のような経験はありませんか?
「からだ」が「こころ」に及ぼす影響
「デスクワークで肩が凝っている」
「生理痛でお腹が痛い」
「昨日遅くまでゲームをしていて、睡眠不足だ」
こんな時、「からだ」の調子が悪いだけなのに、「こころ」まで沈んでしまいます。
逆に、ぐっすり眠たあとで体が軽く感じる時や、寒い冬のお風呂あがりに体がぽかぽかすると、「こころ」まで嬉しくなってくるものです。
「こころ」が「からだ」に及ぼす影響
「からだ」が「こころ」に及ぼす影響は比較的容易に想像がつきますが、実は「こころ」の不調が「からだ」にも影響を及ぼします。
やりたくない仕事をしなければいけない時、
仕事でミスをして上司に叱られた時、
恋人にフラれてしまった時、
私たちの「からだ」には何の影響もないはずなのに、どういうわけか不調を感じることがあります。
胃が痛くなったり、頭痛がしたり、食欲がなくなってしまったり。
特に、「こころ」が休みたいというサインを私たちがうまく受け取れずに、無理して動き続けようとする時に顕著に現われます。
逆に、上司に褒められたり、告白が成功した時などは、からだの底からエネルギーが湧いてきて、実際に「からだ」の調子が良くなったりしますよね。
このように、「こころ」と「からだ」のつながりは、決して無視できないものなのです。
その結果、「こころ」「からだ」それぞれの健康法も、非常に重なる部分が多いのです。
「病気と生きる」ということ
近年の医療の発達により、病気に罹患してもただちに死に至るケースは減ってきています。
国立がん研究センターによると、がんと診断された人の五年後の相対生存率が62.1%になったそうです。(2006〜08年にがんと診断された人が対象)※相対生存率とは、がん以外で亡くなった割合の影響を除いた数値です。
これはつまり、「がんを抱えながら生きている」人が増えていることを意味しています。
もはや、がんという病気は、診断されたが最後死ぬまで指をくわえて病院のベッドに横たわっているだけのものではないのです。
同じことは、他の病気にも言えます。
病気になる前に予防しておくことは大切ですが、ストレスの多い現代社会で、「健康になるためだけ」に生きるわけにもいきません。
がむしゃらに働いて、頑張って、自分の体を酷使して、その結果病気になってしまったら、どうしたらいいのでしょう。
お金のこと、薬の副作用のこと、民間療法、生活習慣……
ひとたび情報を集めだすと、ありとあらゆるところに氾濫する膨大な情報に振り回されることになります。
このサイトは、実際に病気と闘う人たち、また懸命に闘ったけれど惜しくも手遅れになってしまった人たちの実際のお話を通して、いま病気になってしまったあなたにとって少しでも役に立つ情報を届け、また心の支えになりたいという思いで書いています。
「病と生きる人々」からごらんください。
もちろん、病気の進行、種類、効く方法などに個人差はあります。
人間の心身に「絶対」はありません。
けれど、うそいつわりなく、ありのままを書いていきます。
どうかこれを読んでくださる方が、また元気いっぱいの暮らしを取り戻せますように。