近年、野菜の旬がなくなってきているといいます。スーパーマーケットに行けば、1年中あらゆる野菜を購入することができるからです。とても便利なことですが、旬の食材を食べることで得られるメリットがあります。
今回は、プラセンタ特別講演会で紹介された「旬の野菜」についてお伝えします。
野菜の旬と成分変動
旬の食材は、栄養素の成分含量が多いとされています。そのため、美味しいだけではなく、たくさんの栄養素を摂取できるとされているのです。にんじん、じゃがいものように、カロテンやビタミンが3月から12月という長い期間、栄養含有量が高い野菜もありますが、野菜の旬と栄養成分には関係性があります。
ほうれん草は、カロテンの含有量が11月から3月にかけて高くなり、ビタミンCが12月にピークを迎える冬の野菜です。また、ブロッコリーのカロテンも12月から4月が高いとされています。夏野菜であるトマトの栄養は、7月から8月が高いとされており、旬の時期に食べれば、更に美味しく栄養を摂取することができます。
そのほか、キャベツの場合には、活性酸素の消去活性能力が高い時期と低い時期があり、場合によっては2倍近くも差があることが分かっています。つまり、同じ量のキャベツを食べても、旬か否かによって摂取できる栄養素の量が異なるということです。せっかく食べるなら、旬を意識して食材を選んでみてはいかがでしょうか?
四季折々の野菜たち
ここで、春夏秋冬それぞれの旬の野菜をご紹介します。ぜひ、野菜選びの参考にしてみてください。
春
たけのこ、にら、アスパラガス、新じゃが、春キャベツ、新玉ねぎ、さやえんどう、グリーンピース、空豆、麦、せり、三つ葉、春菊、菜の花、山菜類、青梗菜など
夏
オクラ、きゅうり、トマト、とうもろこし、さやいんげん、ピーマン、なす、かぼちゃ、苦瓜、冬瓜、枝豆、しそ、茗荷など
秋
長いも、やまといも、里芋、じゃがいも、さつまいも、しいたけ(その他きのこ類)、大豆、小豆、米、くり、銀杏、かぼす、すだちなど
冬
にんじん、長ねぎ、大根、ごぼう、ほうれん草、白菜、小松菜、かぶ、れんこん、水菜、ブロッコリー、カリフラワー、ゆずなど
旬の野菜を活かして栄養素を摂取しよう
スーパーには、たくさんの野菜が並べられているため、「どの野菜が旬なのか?」を意識しなくても、簡単に欲しい野菜が手に入ります。しかし、これらの傾向を踏まえたうえで、食生活を見直せば、栄養素を効率的に摂取することができます。この機会に、旬を意識して食材を選んでみてはいかがでしょうか? 食卓から四季を感じられ、更に健康な体づくりに繋がります。
(ライター:南條祐弥)