腸内フローラが免疫を高めるメカニズム

胃で消化された食べ物は十二指腸に届き、さらに小腸や大腸に流れ最後には排出されます。大腸は水分を吸収しますが、そこで水分が吸収されなければ、重い便になってしまいます。さらに、腸の働きが低下すると、小腸の栄養吸収力が低下し、出現したアリアケ菌が酸を作るため、肝臓癌や大腸癌に繋がるとされています。小腸や大腸の機能低下による悪い菌の増加は、大きな病気に発展する可能性を高めてしまうのです。今回は、プラセンタ特別講演会で紹介された「腸内フローラ」についてお伝えします。

 

善玉菌優勢の環境で免疫力アップ!

腸内フローラ(腸内細菌叢)の「フローラ(フランス語のFloraが語源)」は、花と春と豊穣の女神の名前が由来です。人間の体に存在する腸管の微生物は加齢によって変化することが分かっており、このことが老化などに関わっていると考えられています。比率的には、「善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7」ですが、悪玉菌が増加すると体調を崩しやすくなり、善玉菌が増えると免疫力がアップしアレルギーが改善されるなどの良い影響をもたらします。

以上のように、腸内細菌の種類には善玉菌(ビフィズス菌など)、悪玉菌(大腸菌など)、日和見菌などがありますが、日和見菌は優位なほうに加勢する動きをするため、腸内環境のバランスは悪玉菌が優勢な状態になりやすいのが現状です。高脂肪食ばかりを食べると、悪玉菌が増えて善玉菌が減るため、アンバランスな状態になってしまいます。しかし、そこにプラセンタを用いれば、本来のバランスに整えてくれるといわれています。
腸内フローラ, 善玉菌, 悪玉菌, 日和見菌

太りやすい人は悪玉菌が優勢

食事と腸内フローラには、深い関係があると考えられています。太りやすい人と太りにくい人の腸内細菌を比較したところ、太りやすい人は悪玉菌が優勢になりやすく、太りにくい人は善玉菌が優勢になりやすいと分かりました。つまり、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えなければ肥満に繋がるということです。

無菌マウスに正常なマウスの腸内細菌を入れた場合と、肥満したマウスの腸内細菌を入れた場合とで比較する実験を行ったところ、肥満したマウスの腸内細菌を入れられたマウスが太ってしまうという結果が出ました。このことからも、腸内細菌と体型は繋がっているといえるでしょう。

肥満

腸管免疫のメカニズム

免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」があります。異物が入ってきたときに、マクロファージが溜め込み、異物の侵入をT細胞に伝えます。その際に、T細胞が働くという二次反応が獲得免疫に当たります。T細胞には、「ヘルパーT細胞」があります。さらにヘルパーT細胞は、「Th1」「Th2」に分類されます。

腸内環境にとって、これらのバランスが非常に大切です。Th2は、T細胞に指令を出し抗体を作らせますが、過剰に働くとアレルギー反応を起こしてしまいます。一方、Th1を優位にすると、生体防御機構が上がるとされています。現代人の食生活では、Th2が優位になりやすいとされているため、アレルギー反応や疾患で悩む人が増えていると考えることができます。

食生活による腸内環境の変化

ピッツバーグ大学では、アメリカのファーストフード主体の食事をしている人たちと、アフリカの食物繊維が豊富な食生活を送っている人たちを集め、それぞれの食事を入れ替える実験を行いました。2週間経過したところ、いつもアメリカの食事をしていた人たちは、アフリカの食生活に変えたことで腸内環境が改善され、アフリカの食生活からアメリカの食生活に変えた人たちは、腸内環境が悪化してしまいました。
食生活

つまり、食生活次第で腸内環境が変わってしまうということです。あなたは、どのような食生活を送っていますか? 食べ物の選び方次第で、腸内環境を改善することができます。ぜひ、この機会に食生活を見直し、腸内環境の改善を目指してみてはいかがでしょうか。

(ライター:南條祐弥)

 

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