春から夏へと季節が変わり、花粉症のシーズンは終わったと思っていませんか?
実は、花粉症は春だけのものではありません。
たしかに、気象協会が発表している花粉前線によると、スギとヒノキの花粉は3月から4月がピークです。
しかし、花粉は地域や季節によって異なるものの、1年中飛散しているといいます。
そのため、スギやヒノキの花粉以外にも免疫反応を起こしてしまう体質の場合、春が終わっても花粉症対策を続けなくてはなりません。
今回は、プラセンタ特別講演会で紹介された「花粉症の予防法」についてお伝えします。
春では終わらない花粉症の脅威から身を守りましょう!
日本には約60種類の花粉が飛んでいる
花粉には沢山種類があり、人間は1年中何かしらの抗原にさらされています。
花粉といえば、スギやヒノキが中心に取り上げられがちですが、日本には約60種類の花粉が飛んでいるといわれています。
ハイビスカスやコシヒカリからトウモロコシまで、さまざまな種類の花粉があり、これらもアレルギーの元になります。
花粉症は、スギやヒノキにだけ注意すれば良いという問題ではありません。
もし、スギやヒノキ以外のあらゆる花粉に免疫反応を起こしてしまう体質の場合、1年中花粉症対策はやめられません。
花粉から身を守るためには、体が過剰な免疫反応を起こさないように改善していくことが重要でしょう。
脳に影響を与える!? 花粉症薬の副作用
症状に応じて花粉症薬が用意されていますが、軽症の人も重症の人も抗ヒスタミン薬やステロイドなどほぼ同じ薬を服用しています。
そのほか、対症療法で目の痒みや鼻水に対応した薬が処方されますが、処方される薬に大差はありません。
花粉症薬によって鼻水などの症状は改善されますが、脳に影響を与えるため集中力、判断力、作業能率が低下するなど行動のパフォーマンスが低下するといいます。
さらに、症状が出るたびに薬を飲むという行為を繰り返していると、皮膚や内臓にリンパが漏れ出し、皮膚炎や水虫をはじめ心臓発作、脳梗塞、メタボリックシンドロームなどの深刻な問題に発展するとされています。
症状を抑えたいがために服用したにもかかわらず、薬が体の調子を悪化させることがあるのです。
薬を飲む前にきちんと検討することが大切です。
腸管免疫の改善が、花粉症の改善に繋がる
花粉症の防御策として、マスクや眼鏡を活用するのも有効な対策とされていますが、最近では「腸管免疫」が注目されています。
「医食同源」という言葉の通り、食生活が体に及ぼす影響はとても大きいと考えられています。
事実、偏った食生活は鼻の粘膜や血流に悪い影響をもたらすため、息苦しくなったり鼻が詰まったりする症状に繋がります。
腸管免疫は花粉症とも関係していると話題になっており、善玉菌や悪玉菌のバランスにおいて善玉菌を優位な状態に保つ生活が好ましいと考えられています。
乳酸菌やビフィズス菌など花粉症に有効とされている物質も見つかりました。
さらに、研究を進めたところ、プラセンタが花粉症に役立つことも分かってきています。
花粉症薬に頼りすぎた生活を送っていても根本的解決にはなりません。
副作用に耐えることなく快適に暮らすことを目標にする場合は、生活習慣の改善が重要といえそうです。
来年の花粉症シーズンを快適に過ごすためにも、今日から食生活を見直してみませんか?
(ライター:南條祐弥)
▼プラセンタと不調・病気の関係の研究が進んでいます▼