「慢性疲労」は、回復することなく継続的に疲労が続いてしまう状態です。
働きすぎなどによる通常の疲労を「急性疲労」といいますが、「亜急性疲労」の段階に進むと、疲労がとれにくくなるとされおり、疲労している期間が長くなったり、疲労回復に時間がかかったりします。
疲労が蓄積し、疲労度が高まってしまうと危険とされているにもかかわらず、日本人の3000万人以上が慢性疲労であるというデータがあります。
今回は、プラセンタ特別講演会で紹介された「慢性疲労症候群」をご紹介します。ぜひご自身の健康管理にお役立てください。
慢性疲労症候群(CFS:Chronic Fatigue Syndrome)
疲労は、体の注意信号である「三大生体アラーム(発熱、痛み、疲労)」のひとつです。
人間は疲れてくると刺激に対する反応が遅くなったり、反応しなくなったりします。そして、思考力が低下し注意力が散漫になっていき、行動量が低下します。さらに重篤化すると自律神経に異常が起こるため注意が必要です。
ただし、同じ作業量であっても、強制的にさせられている作業と、やりがいを感じている作業では、疲労の感じ方が異なります。
やりがいや面白みを感じながら行った場合、脳が麻痺して前頭葉に疲労伝達物質が伝わらず疲労を感じにくくなるのです。
しかし、疲れを感じないことはメリットばかりではありません。
こういったメカニズムが、過労死の原因のひとつであるとも考えられています。
疲労のメカニズムには、神経細胞、筋肉細胞、免疫細胞が関わっています。
特に免疫細胞の働きが重要で、免疫能力を高めることが疲労回復に繋がるとされています。
通常の疲労は休養で回復しますが、疲労が蓄積したままの場合、「慢性疲労症候群(CFS:Chronic Fatigue Syndrome)」という病気になってしまいます。
慢性疲労症候群になると原因不明の倦怠感、微熱、頭痛、筋肉痛、思考力の低下などの症状が現れます。
「乳酸」は疲労の原因ではない!?
以前は「乳酸」が疲労に関係しているとされていましたが、研究が進むにつれて、乳酸は疲労原因物質ではないと明らかになりました。
確かに、マウスに激しい運動をさせると乳酸値が上がり、運動を止めさせると乳酸値は下がります。しかし、乳酸は運動を助けるためのものであると分かってきました。
運動したときに必要なエネルギー源として糖を消費しますが、激しい運動の場合は糖だけでは足りないため、乳酸が作られてエネルギーとして使われます。そのため、運動すると乳酸値が上がるのです。
乳酸値が高いと疲れが溜まっているとされてきましたが、乳酸を正常なマウスに与えても、マウスが動きを止めることはありません。
このことからも、乳酸が疲労物質ではないとされています。
疲労と深く関わっているのは、「活性酸素」です。
そのため、活性酸素を除去する抗酸化物質が重要と考えられています。
ストレスにさらされ、活性酸素を除去せずにいると、生活習慣病を主体とした病気に繋がるため、疲労回復において、抗酸化物質や活性酸素消去酵素などで活性酸素を除去することが大切といえるでしょう。
「なんだか疲れたな」と思ったときには、疲労をとるため体を休めたり、リフレッシュしたりすることをお勧めします。
(ライター:南條祐弥)
プラセンタついて研究が進んでいます
美容業界で名前を聞くことの多い「プラセンタ」ですが、実は医療業界からも注目が集まっています。
新しい時代の医療の分野で、今後プラセンタの活躍が期待されています。
薬以外の選択肢を知ることで、自分らしい治療の実現に役立つ可能性があります。
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