最近話題になっている「血糖値スパイク」をご存じでしょうか?
血糖値スパイクは、糖尿病の予備軍であるという前に、血糖値スパイクそのものが病気のひとつであると考えられており、テレビでも取り上げられています。
今回は、プラセンタ特別講演会でも紹介された「血糖値スパイク」についてお伝えいたします。
目次
重度化すると意識を失うケースもあり危険です
「血糖値スパイク」とは、健康診断で測定される血糖値(空腹時血糖)は正常値であっても、食事後には正常値である140を超えてしまう現象のことをいいます。
近年、簡単に血糖値を測定できる装置が開発されたことで、血糖値スパイクの問題が浮き彫りになってきました。
開発された装置を活用すれば、連続的に自分の血糖値を把握することができて非常に便利です。しかし、装置を付けたまま生活するのに抵抗があるという人もいるでしょう。そこで、血糖値スパイクの症状等を確認して、自分が該当するかを意識することから始めようと思います。
症状
- 食べた後に眠くなったり、だるくなったりする。
- イライラすることが多い。
- 食べてもすぐに空腹感を覚える。
- 集中力が欠如する。
- 判断力が落ちている。
疾患(血糖値スパイクが引き金になりうる病気)
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- がん
- 認知症
- 糖尿病
食事をすると、糖分などが血管で吸収されて肝臓に運ばれ、血糖値が上昇します。
すると、血液中の糖分が増えたことに反応した膵臓が、インスリンを分泌して血糖値を下げようとします。
体の中で血糖値を下げる能力を持つのはインスリンしかありません。
私たちの体は、インスリンが働くことで、血糖値の上昇・低下を繰り返しているのです。
しかし、血糖値の上昇・低下が頻繁に行われたり、急激に血糖値が上昇したりするのは問題です。
血糖値が急上昇すると眠気が訪れます。
さらに、血糖値の上昇を抑えようとインスリンを慌てて分泌するため、血糖値を急激に下げることになります。
インスリンの効果で血糖値を正常値以下にできたとしても、低血糖になり集中力の低下に繋がってしまうケースもあるのです。
血糖値が上がると満腹中枢の刺激を受けて、血糖値が下がると摂食中枢の刺激を受けるという仕組みですが、血糖値スパイクになると血糖値の上下が激しいので、食欲を抑えることが難しくなります。
そのため、食事の量や頻度が増えてしまうのです。
また、急激な血糖値の低下が影響し、食事後にもかかわらず空腹感を覚えてしまいます。
さらに、急激に血糖値が低下するときに、体内では脂肪の蓄積が起こっているとされており、注意が必要です。
予防と対策
- 糖分の多い食事を避ける。
いきなりスイーツから食べ始めない。 - 「グリセミック指数(GI値)」の低い食生活を心がける。
- 食物繊維を先に食べる(ベジファースト)。
例えば、食事の際に「野菜→肉(魚)→ご飯」の順で食べる - ゆっくり食べて、何回も咀嚼する。
- 食後、1時間の運動をする。
低グリセミック指数食品
グリセミック指数(GI値)が高い食品は、急激な血糖値の上昇を招きやすいとされています。
一方、「低グリセミック指数食品」は、血糖値の急激な上昇・低下を防ぐといいます。
以下にハーバード大学がまとめた低グリセミック指数食品の一部をご紹介しますので、参考にしていただければと思います。
グリセミック指数
- 55以下:玄米、牛乳、穀物、フルーツ、豆類、野菜など
- 56~69:コカ・コーラなどの甘い食品、パスタ、白糖など
- 70以上:じゃがいも、サツマイモ、食パン、白米など
血糖値スパイクを予防するには、食べる順番を工夫するなどして、血糖値をゆっくり上げることが大切です。
また、上昇だけでなく低下にも注意が必要です。
急激に血糖値が下がると低血糖になり、重度化すると意識を失う人もいます。
健康診断のときに測定する空腹時血糖値だけではなく、食事後の血糖値をコントロールする必要があります。
今後、プラセンタも血糖値の分野で活用できればと考えています。
(ライター:南條祐弥)
プラセンタ糖尿病の関係について研究が進んでいます
美容業界で名前を聞くことの多い「プラセンタ」ですが、実は医療業界からも注目が集まっています。
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