ひとことに「医学」と言っても、「西洋医学」や「東洋医学」などさまざまな考え方があります。
今回は、プラセンタ特別講演会で紹介された「西洋医学と東洋医学」についてお伝えします。
考え方の違いを知れば、体との向き合い方も変わるかもしれません。
今後の健康管理のために、ぜひご覧ください。
西洋医学だけでは、病気の根治は難しい?
西洋医学と東洋医学では、治療に対する考え方が違います。
西洋医学が「対症療法」という諸症状に対して対応するという考え方である一方、東洋医学の考え方は、根源を絶たなければ駄目だという「対証療法」です。
おおもとになる体の根幹が正しく働かないと栄養が行き届かず、力を発揮できません。
そのため、西洋医学のように症状を改善することも大切ですが、それだけでは根治しないという考えのもと、団博士は研究を進めています。
病気を根源から断つためには、腸内細菌が重要!
腸内環境次第で体調が良くなったり、悪くなったりする可能性があります。
腸管は、体の免疫の約60%を備えている重要な免疫の臓器です。
さまざまな細胞で成り立っており、抗体を作ったり、病原微生物などを排除したりするため、腸管がなくなると人間は生きていけません。
また、排泄物の2分の1~3分の1は腸内細菌の死骸とされており、1日約5兆匹の腸内細菌が生まれ変わっているといいます。大量にいる腸内の微生物が免疫に関わっているため、腸内細菌は非常に重要です。
ポイントは、善玉菌を増やすこと
腸内フローラ(腸内細菌叢)の「フローラ(フランス語のFloraが語源)」は、花と春と豊穣を司る女神の名前が由来です。
人間の体に存在する腸管の微生物は、加齢によって変化することが分かっており、このことが老化などに関わっていると考えられています。
比率的には、「日和見菌:悪玉菌:善玉菌=7:2:1」の割合で存在し、悪玉菌が増加すると体調を崩しやすくなり、善玉菌が増えると免疫力がアップしアレルギーが改善されるなどの良い影響をもたらします。
しかし、日和見菌はそのときの状況に応じて優勢な方に加担するため、相対比率的にも善玉菌にとって不利な状況といえます。
今後は、善玉菌を増やすだけでなく、日和見菌を善玉菌の味方にすることが大切です。
腸内環境は、生活習慣などで改善することができるといいます。
特に、食生活と深く関わっているため、毎日の食事から見直してみてはいかがでしょうか?
ご自身の免疫を高めることが、病気の予防に繋がります。
ぜひこの機会に腸内細菌について考えてみてください。