近年、「不眠」で悩んでいる人が増加しているといいます。
事実、OECD(経済協力開発機構)の2014年の調査によると、日本人の女性(15~64歳)は世界一睡眠時間が短いという結果がでました。
寝つきが悪かったり、疲れがとれなかったりする原因は、生活習慣にあるのかもしれません。
今回は、プラセンタ特別講演会でも紹介された「睡眠」についてお伝えいたします。
夜中のスマホやパソコンの使用は要注意!
近年、スマートフォンを使用する人が増えてきました。
そのうえ、情報社会でパソコンがある家庭もずいぶん増加したように感じています。
ITは、世の中を非常に便利にしましたが、スマートフォンやパソコンが健康面に悪い影響を与えつつあるとされています。
通常、私たちは、光が反射したものを眼で見ているのですが、スマートフォンの場合はスマートフォン自体が光を発していて、その光は直接私たちの眼に入ってきます。その光は、眼にとって大きな負担です。
さらに、スマートフォンのブルーライトは、眠気を誘うホルモンであるメラトニンの分泌を阻害して、体内時計をくるわせると考えられています。
そのため、睡眠をとるべき時間にメラトニンが分泌されず、目覚めるべき朝の時間にメラトニンが遅れて分泌されてしまうのです。
寝起きが悪かったり、体調不良になったりしないためにも、夜中のスマートフォンの扱いには注意しなければなりません。
もしかして、私ってMonophobia(孤独恐怖)?
「Monophobia(孤独恐怖)」という言葉をご存じでしょうか?
これは、誰かと繋がっていないと不安で、SNSなどでプライバシーをさらけ出してでも、誰かと繋がっていたい、という状態のことを指します。
つまり、孤独になりたくないがために、機械に拘束されてしまっている状態です。Monophobia(孤独恐怖)は、スマートフォンやパソコンの使用を促進してしまっている原因のひとつと考えられています。
その状況を打破するために、最近では「DIGITAL DETOX(デジタルデトックス)」が話題になっています。
これは、自分の生活から一瞬デジタルを切り離すことを意味します。ITプチ断食といった具合に、ITと関わらない時間を作るのです。
ITによって生活は豊かになりましたが、健康管理という視点からもITとどのように付き合っていくかを検討しなければならない時代が到来したのではないでしょうか?
ぜひ、この機会にスマートフォンやパソコンの使用状況を見直してみてください。
(ライター:南條祐弥)