知らないうちに脂肪肝!? 肥満じゃない人も肝臓の病気のリスクあり

脂肪肝

糖尿病が国民病となり、「メタボリックシンドローム」という言葉が人々に浸透したのはもう何年も前のことです。
食べるものに気をつける人が増え、スーパーでも健康的な食材を見かけることが多くなりました。

一方で相変わらず日本はいまだに「飽食」の国であり、よほど強い意志でもない限り、おいしいものやアルコールの誘惑に打ち克つことは難しいようにも思えます。

けれど、自分の健康が損なわれるとわかったら……?
このままの生活をしていれば自分が病気になってしまうとわかっていたら?

多くの人は努力して生活習慣を見直そうとするのではないでしょうか。

今日は、自覚症状がほとんどないのに危険な「脂肪肝」についてお話します。

脂肪肝とは

脂肪肝とは

脂肪肝とは、文字通り肝臓に脂肪(中性脂肪)が30%以上溜まってしまった状態を指します。

目に見えるために多くの人が気にする皮下脂肪、臓器の周囲にたまる内臓脂肪に次ぐ「第三の脂肪」と呼ばれています。
余談ですが、高級食材として知られる「フォアグラ」もまさにこの「脂肪肝」になった状態です。

食事や飲酒で摂った脂質や糖質から消費される分を差し引き、余った脂肪酸やブドウ糖が肝臓に中性脂肪として蓄えられてしまいます。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれることもあり、重要な臓器であるにもかかわらず、何かしらの問題が肝臓で発生しても痛みなどを感じにくく病気の発見が遅れることが多いのです。

脂肪肝になっていても自覚症状がないために病院に行かない人も多いですが、その患者数は多くて成人の3割にも達しているという推定もあります。

脂肪肝の主な原因

脂肪肝の主な原因

脂肪肝とは言っても、肥満の人だけがなるわけではありません。
見た目には細身の人や若い女性であっても、脂肪肝になってしまう可能性は十分にあります。

飲みすぎ

肝臓の病気、と言えばまずいちばんに思い浮かぶのがお酒の飲み過ぎでしょう。
アルコールは分解されるときに中性脂肪を肝臓にため込んでしまう性質があります。
細身の人でも毎日お酒を飲むという人は要注意です。

食べすぎ

食べすぎによる肥満は、脂肪肝のリスクを高めてしまいます。
これは、皮下脂肪などにためきれなくなった脂肪が、肝臓に蓄積されてしまうためです。

運動不足

近年は多くの仕事がパソコンを使ったデスクワークであることが多く、また家電などの発達により日常的に体を動かす機会も減ってしまいました。
慢性的な運動不足は、脂肪をため込むばかりか、肉体的にも精神的にも様々な不調をきたします。

無理なダイエット

これは意外かもしれませんが、若くて細身の、お酒を一切飲まない女性でも脂肪肝になる可能性はあります。
極端な食事制限による「低栄養性脂肪肝」というものが存在するのです。

放置すると「肝硬変」「肝臓がん」になるケースも

放置すると「肝硬変」「肝臓がん」になるケースも

自覚症状のない「脂肪肝」ですが、もちろんそのまま放置して今までどおりの生活を続けていいわけではありません。

そのまま放置すると「肝炎」、さらには「肝硬変」「肝臓がん」になるケースもあり、命にかかわる問題になってくるのです。

そこまで症状が悪化してしまうのは全体の1〜2割にとどまるといいますが、それでも検査には入院が必要になるなど、患者の負担が大きいのが現実です。
検査の負担が大きく、さらに目立った自覚症状もないとなれば、誰が喜んで検査をするでしょうか。

けれど、「脂肪肝」は放置すると間違いなくあなたの健康をおびやかす存在になりうるのです。

「脂肪肝」を遠ざけるために日常的に気をつけるべきこと

「脂肪肝」を遠ざけるために

どうでしょう。
自覚症状がないのであれば、そして効果的な見分け方がないのであれば、自分も「脂肪肝」かもしれないと思うかもしれません。
でも、脂肪肝の段階ではまだ深刻な病気というわけではありません。
日常の生活を少し気をつけるだけで、状態は大幅に変わってきます。

食事

旅行先でのグルメ巡りや、家族や友人との外食など、食事の楽しみは人生の楽しみと言ってもいいかもしれません。
あるいは会社の付き合いで会食の機会が多い人もいるかもしれません。

けれど、食べすぎることが日々の「クセ」になっていませんか?

家で食べるときは少しだけご飯の量を減らすなど、できることからはじめてみましょう。

飲酒

休肝日

飲酒も習慣化してしまうことのひとつです。
仕事終わりの一杯を楽しみに毎日働いている人も決して少なくないでしょう。

けれど健康あっての人生です。未来の自分のために、週1日だけ休肝日を作ってみませんか?

運動

運動、エクササイズ、ワークアウト。
この言葉に何度決意を固め、そして敗れ去ったか知れません。

けれどゼロか百かではなく、たとえば駅ではエスカレーターではなく階段を使うといった小さなことでも、運動不足解消には大いに役立ちます。

人間ドック

脂肪肝は自覚症状がないため、人間ドックなどのほかの検査の際に見つかることが多いのです。
単独では検査の負担が大きくても、他の箇所と一緒に見てもらえば負担も少ないですね。

最近では人間ドックのオプションで肝臓の検査を行ってくれる病院も多いみたいです。
例年受けている方は、オプションを付けてみてはいかがでしょう。

プラセンタ

実は、プラセンタにも「肝臓の働きを強める」という効果が発見されています。
サプリメントは手軽にはじめられる健康管理のひとつです。

人生に休息が必要なのと同じように、肝臓にも休息を取らせてあげてみてもいいのではないでしょうか。

プラセンタの効用

※プラセンタの一般的な研究結果であり、本ショップの商品を宣伝したり、効果効能を確約するものではありません。

(ライター:陽月深尋)

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