「生活習慣セルフチェック」「生物学の共生」【団克昭プラセンタ研究レポート29】

がん検診

団 克昭博士の講演会が東京で開催されました。
講演会では、プラセンタの研究成果の発表に留まらず、生活習慣から自分の体を見直すセルフチェックの時間も設けられていました。
病気の予防やアンチエイジングに繋がる情報が盛りだくさんな講演会の内容を、レポートにしましたので、ぜひご覧ください。

テーマ『病気にならない体づくり~予防医学の重要性~』
一般社団法人国際毛髪抗加齢医学学会・一般社団法人国際抗加齢免疫医学学会
理事長 団 克昭 博士 特別講演会
受講場所:ホテルニューオオタニ
受講期間:平成28年11月7日(13:00から15:00)

生活習慣病とは?

生活習慣病
「生活習慣病」とは、食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、発症や進行に深く関わっている病気を指します。関連するものとして、癌(がん)、心疾患、脳疾患の三大疾病や、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満などが挙げられます。以前は、加齢に伴って発症率が高まる病気として「成人病」と呼ばれていましたが、年齢だけではなく生活習慣も大きく関わっていると考えられるようになったため、生活習慣病と呼ばれるようになりました。

生活習慣病の原因は、遺伝要因や外部環境要因に加えて、自分自身の生活習慣にあるとされています。注意を怠った生活を続けていると生活習慣病になってしまうため、厚生労働省は生活習慣の見直しを推奨しています。

厚生労働省管轄の「健康日本21」という政策には、対象となる9分野(栄養・食生活、身体活動・運動 、休養・こころの健康、たばこ、アルコール、歯の健康、糖尿病、循環器病、がん)が設定されており、それぞれの分野について注意を促しています。今回、これらのカテゴリーに沿ったセルフチェックシートを作成しました。それぞれの項目に「はい・いいえ」で回答してみてください。

A.生活習慣病

Q1.ウエストの一番太いところが、男性なら85cm以上、女性なら90cm以上ある。
Q2.身長に対して体重が重すぎると感じますか?
Q3.健康診断で、コレステロールや中性脂肪が正常範囲より高い結果が出ましたか?
Q4.高血糖と言われたり、尿糖がプラスになったりしたことはありますか?
Q5.尿酸値が高かったり、関節が痛かったりすることがある。
Q6.煙草を吸いますか?
Q7.大量の飲酒をしますか?(1日あたり日本酒の場合3合以上、ビールの場合1リットル以上が目安)
Q8.塩分の高い食べ物をよく食べますか?
Q9.関節の動く範囲が若い頃に比べて狭くなったり、筋力が弱くなったと感じたりする。
Q10.家族や親戚に三大疾病(癌(がん)、心疾患、脳疾患)の人が多い。

B.脳疾患

Q1.突然体の片側だけが麻痺したり、一時的に手足が痺れたりすることがある。
Q2.突然言葉が出なくなることがある。
Q3.一時的な目まい、物忘れ、イライラ感などはありますか?
Q4.歩くとふらつく、手の震え筋肉が硬直、動作が遅くなるという症状がありますか?
Q5.視野が狭くなったり、物が二重に見えたりすることはありますか?

C.心疾患

Q1.突然、胸の中央からみぞおちまでに、締めつけられるような激しい痛みを感じる。または、動悸がする。
Q2.吐き気があったり、実際に吐いてしまったりすることはありますか?
Q3.冷や汗や脂汗が出る。
Q4.煙草は吸いますか?
Q5.最近、食欲が低下しましたか? 急に息切れや呼吸困難になったことはありますか?

D.高血圧

Q1.頭痛がしたり、頭が重くなったりするほか、肩が凝るという症状はありますか?
Q2.家族や親戚に心筋梗塞や脳卒中や高血圧の人はいますか?
Q3.赤ら顔で首が短くがっしりとした体つきですか?
Q4.目まいや耳鳴りはありますか?
Q5.塩分の高い食べ物をよく食べますか?

E.糖尿病

Q1.よく食べすぎたり飲み過ぎたりしますか?
Q2.トイレが近いですか?
Q3.すぐに喉が渇きますか?
Q4.疲れやすいですか?
Q5.目がかすみますか?

F.ストレス(自律神経疾患)

Q1.頭がモヤモヤしたり熟睡できなかったりして、眠れないときはありますか?
Q2.食欲がない、もしくは過食ぎみである。
Q3.胃腸の具合が良くない、頻繁にげっぷや吐き気、嘔吐、下痢などの症状がある。
Q4.今の仕事が好きではない。家族に不満がある。
Q5.自分の意見を言えない、相談相手がいない。人に会いたくない。

G.腎臓系

Q1.寒気や震えを伴う38度~40度の熱がある。また、朝に熱が下がることがある。
Q2.背中を叩くと激しい痛みがありますか?
Q3.腰の後ろ辺りに痛みはありますか?
Q4.目を開けていられなくなったり、まぶたが腫れたりしますか? むくみがありますか?
Q5.尿量が減り、濃くなりましたか? また、血尿が出たことがありますか?

H.眼疾患(白内障、緑内障など)

Q1.光がまぶしく感じますか? 目がかすみますか?
Q2.光が強いところに行くと見えづらくなり、暗いところに行くと見えやすくなる。
Q3.物が二重三重に見えますか?
Q4.ときどき目がかすんだり、裸電球やライターなどの光の周囲に虹がかかって見えたりする。
Q5.視野の外側に暗い点が見えたりしますか?

I.歯周病

Q1.歯肉が赤く腫れていますか? 歯磨きをすると出血がありますか? 体が弱っているときなど歯茎が腫れたり痛くなったりしますか?
Q2.歯茎を押すとブヨブヨして膿がでますか? 歯が浮いたり、物を噛むとぐらついたりしますか?
Q3.口の中がネバネバして口臭がしますか?
Q4.冷たいものや熱いものを食べると、歯がしみますか?
Q5.周期的に歯茎が大きく腫れて激しい痛みや膿を伴うことはありますか?

<セルフチェック結果>

上記のチェック項目だけで、病気の診断をできるわけではありませんが、こういったチェックシートを活用することで、病気に対する意識を高めることができると考えております。結果を踏まえて、今後の生活習慣の見直しにお役立てください。

●Aの項目において

・10個のうち3個以上が該当した場合、生活習慣病になりやすいと考えられます。
・10個のうち5個以上が該当した場合、危険な状態であると考えられます。

●B~Iの項目において

・5個のうち2個以上が該当した場合、その疾患について注意が必要です。

また、煙草は非常に重要と考えられています。喫煙する方は、全てのカテゴリーにおいて1ポイントを加わえて考えてもよいでしょう。

次回の講演会では、癌(がん)のチェックシートを用意する予定です。ご興味ある方はぜひご参加いただければと思います。

※これは予防医学の意識向上のために行っている啓蒙活動です。診断などではございませんので、予めご了承ください。

この世は共生で成り立っている

共生
「共生(SymbiosisもしくはCommensal)」とは、複数の動植物が相互関係を持ちながら一緒に暮らすことを意味しています。花とミツバチの関係は共生の典型です。花が蜜を提供することで、ミツバチが蜜を吸う。そのときにミツバチに花粉が付着し、ミツバチがほかの場所まで花粉を運ぶ。その結果、花が繁栄をする。このように、共に助け合いながら生きていくことが共生という考え方です。

この原理は、宇宙でも同様と考えられており、宇宙から地球上の全てに至るまで自然界は共生しているとされています。しかし、人間がその原理を壊しつつあるのが現実です。

最新の生物分類方法

今回は、細菌という微生物の中から、「腸内細菌」に着目して考えます。細菌という単細胞を、大きくタイプ分けをすると「グラム陰性菌」と「グラム陽性菌」に分かれます。グラム陰性菌とグラム陽性菌は構造が大きく異なり、陽性菌は厚い壁に覆われているのに対し、陰性菌の壁は薄いですが中の膜で保護されています。「バンコマイシン」という抗生物質は、壁は通れますが膜は通れないため、陽性菌には効果を発揮しますが陰性菌には効きません。こういった現象も、陰性菌と陽性菌の構造に違いがあるためです。

最新の生物学において、生物はバクテリア、アーキア、真核生物に分類されています。これらの生物は、共生して助け合いながら進化をして生きてきたのです。腸管は体の免疫の約60%が備わっている重要な免疫の臓器です。さまざまな細胞で成り立っており、抗体を作ったり、病原微生物などを排除したりするため、腸管がなくなると人間は生きていけません。

人間の体はよく木に例えられます。あなたも一度、考えてみてください。

Q.もしも1本の木の枝が枯れそうになっているとき、自分ならどうしますか?

A:枯れた葉を摘み取り、体裁を整える。
B:栄養剤を振りかける。
C:思い切ってその枝を切り落とす。
D:根っこごと引き抜いて切り刻んで薪にする。

これらの中で、Dの処置は医学とは関係ありませんが、A~Cの処置は、西洋医学の「悪い箇所を取り除く」という考え方を指していると考えられます。つまり、適切な栄養を与えて有害な箇所を取り除く対処の仕方です。

このように人間の体は、植物の根と同じように、腸も水分や栄養を吸収しているため、植物の根と人間の腸管免疫は同等とされています。さらに、腸には免疫を司る腸内細菌が存在しているほか、腸と心には密接な関係があるとも考えられています。事実、腸を移植されると、腸の提供者の性格や考え方に似てしまうというケースもあるそうです。

西洋医学と東洋医学では、治療に対する考え方が違います。西洋医学が「対症療法」という諸症状に対して対応していくという考え方である一方、東洋医学は根源を絶たなければ駄目だという「対証療法」の考え方です。おおもとになる根幹が正しく働かないと栄養が行き届かず、力を発揮できません。西洋医学のように症状を改善することも大切ですが、それだけでは根治しないという考えのもと、団博士は研究を進めています。

腸内細菌の重要性

腸内細菌の数は、日和見菌が70%を占め、悪玉菌が20%、善玉菌が10%です。日和見菌はそのときの状況に応じて優勢な方に加担するため、相対比率的にも善玉菌にとって不利な状況といえます。その上、偏った食生活を繰り返していると悪玉菌が有利になり、日和見菌の加担によって、ますます悪い腸内環境になると考えられています。

排泄物の2分の1から3分の1は腸内細菌の死骸とされており、1日約5兆匹の腸内細菌が生まれ変わっているといいます。また、腸内細菌は縄張りを持ちながらも、共生していることは明らかです。人間の体の細胞は60兆個といわれていますが、腸内の微生物は100兆個も存在しています。大量にいる腸内の微生物が免疫に関わっているため、腸内細菌は非常に重要なのです。

腸内フローラ(腸内細菌(さいきん)叢(そう))の「フローラ(フランス語のFloraが語源)」は、花と春と豊穣を司る女神の名前が由来です。人間の体に存在する腸管の微生物は加齢によって変化することが分かっており、このことが老化などに関わっていると考えられています。比率的には、「日和見菌:悪玉菌:善玉菌=7:2:1」ですが、悪玉菌が増加すると体調を崩しやすくなり、善玉菌が増えると免疫力がアップしアレルギーが改善されるなどの良い影響をもたらします。今後は、善玉菌を増やすだけでなく、日和見菌を善玉菌の味方にすることが大切です。

腸内フローラのバランスを整えるために、「プロバイオティクス」「プレバイオティクス」「バイオジェニクス」が注目されています。プロバイオティクスは、腸内フローラのバランスを改善する微生物のことで、その代表的なものに乳酸菌や酵母があります。プレバイオティクスは、善玉菌の増殖を促し腸内フローラのバランスを整える食品成分で、食物繊維やオリゴ糖を含む食品にあるとされています。バイオジェニクスは、腸内環境を改善し、生活習慣病を防止する食品成分のことをいいます。

体の内外の皮膚には常在菌が付いていますが、綺麗にしようと皮膚を強く洗い流してしまうと、悪い菌だけでなく良い菌にもダメージを与えてしまい、再び一から常在菌を作らなければならない状況になってしまいます。人間も常在菌と共存していく方法を考えていかなくてはなりません。常在菌は、外から入ってくる病原菌から体を守るバリアのような役割を持ちます。皮膚を酸性側に保つことで病原菌にとって居心地の悪い状況を作ってくれるのです。さらに、免疫細胞とも共生しており、消化されなかった食べ物を分解して質の良い便を作り、腸内細菌のコントロールするほか、肥満を抑制します。これらのことから、腸内細菌にも目を向けるべきだと考えられているのです。

パーフェクトケアのポイント

病気の因子として食事、環境、ストレスが挙げられますが、パーフェクトケアをしていくためのポイントとして注目されているものがあります。それは抗酸化作用、免疫応答、抗糖化、解毒・排毒(アポトーシス)、遺伝子発現です。これらを意識しないと予防医学が成り立たないと考えられており、これらの全ての要素に腸内細菌が関わっています。

予防医学

予防医学
プラセンタとは「胎盤」という臓器のことです。受精卵が着床後に、胎盤と胎児に細胞分裂してできます。また、胎盤と胎児を繋ぐへその緒と呼ばれるものが「臍帯」です。プラセンタには、タンパク質やアミノ酸、ビタミン、ミネラル類、各種の酵素など人間を構成するほとんどの成分を含んでいます。

団博士は、「予防医学」をテーマに研究を進めています。その中で、三大疾病(癌(がん)・心筋梗塞・脳卒中)、高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満などの重篤な危険因子、毛髪や肌に対し、プラセンタが何らかの効果を及ぼすと確認されました。なぜ、プラセンタはこれほどまで幅広い効果をもたらすのでしょうか。

血管内皮細胞

三大疾病(癌(がん)・心筋梗塞・脳卒中)のうち、心筋梗塞と脳卒中は原因が共通しており、両方とも動脈硬化の影響を受けています。高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙などの危険因子が重なっていくと、血管内皮細胞が障害を受けて動脈硬化に繋がるのです。プラセンタが、血管の壁にどのような影響を与えるのかも研究しています。血管は、高脂血症で悪玉コレステロール(LDL)がたくさん流れる状態が続くと、性質が変わってきて、物が通過しやすくなります。すると、さらにLDLが流れ込み、酸化LDLになると、身体が異物と判断して免疫反応を起こします。マクロファージが異物を掃除してくれるのですが、どんどん入ってくるため、掃除しきれず、悪い細胞になってしまいます。それが、血管の壁を持ち上げたり、壁を破って血流に乗って流れたりしてしまいます。プラセンタが酸化反応を抑えることは分かっていますが、今後はマクロファージへの分化誘導について、より深い研究をする必要があると考えています。

また、血管の内皮細胞からは、良い物質が流れていると分かっています。血管弛緩因子・一酸化窒素(NO)が内皮細胞から分泌されており、これが分泌されると血管の柔軟性が増すといわれています。NOは、血管の収縮拡張をコントロールしており、血管の老化に関わるとされているのです。さらに、血管内皮のバリアの役割を果たし、血栓になるのを防ぐため、NOをたくさん分泌される状況を作れば、血管の病気を防げるのでは? と考えられています。そのためには、40度くらいのお風呂につかるなどの「温熱効果」、「ポリフェノール」や「魚の脂肪酸」の摂取などが効果的とされています。現在、NOとプラセンタの関わりについても研究を進めている段階です。

糖尿病

現在、糖尿病とアルツハイマーの関係性にも注目されています。そこで、正常な人、軽度のアルツハイマーの人、重度のアルツハイマーの人とで、髄液中インスリンと血中のインスリンの数値を比較する実験を行ないました。すると、アルツハイマーが重度になればなるほど髄液の中のインスリンが下がり、血中のインスリンが上がるという結果が出ました。血糖値が高い人ほど、アルツハイマーの発症率が高いという結果も出ており、糖尿病からアルツハイマーになるということは、医療の世界では実証済みです。今後、糖尿病が原因のアルツハイマーの発症を抑えることが大切になるでしょう。

癌(がん)とプラセンタ

プラセンタで温活
癌(がん)は5mm以上の大きさでないと画像診断で見つけることができないにも関わらず、最近では0.1mmでも転移の可能性があるといわれるようになりました。これは、かなり早期に見つかっても進行癌(がん)(転移している可能性がある癌(がん))になっている可能性があるということです。癌(がん)の治療は、癌(がん)になってからでは遅いため、癌(がん)にならないように予防しなければなりません。

癌(がん)化した細胞は増殖のスピードが速く、ブドウ糖を多く含んでいるといわれています。その特徴を活かした検査がPET検査です。PET検査では、ブドウ糖が体のどの部分に集まるのかを調べることで、癌(がん)かどうかを識別します。しかし、技術的に進歩しているPET検査でさえ見つけにくい癌(がん)があり、膀胱や胃や肝臓など水分を多く含んでいる臓器の癌(がん)は見つけにくいとされています。そのため、PET検査だけでは足りないと考えられており、CT検査と組み合わせることで精度を高めているのです。ただ、それでも5mm以上のサイズでないと癌(がん)を見つけられないのが現実であり、癌(がん)を予防することが大切なことに変わりありません。癌(がん)の治療で使う抗癌(がん)剤も、腸内の善玉菌を殺してしまう恐れがあります。こういった点からも癌(がん)を防ぐという考え方は重要です。

●乳癌(がん)

免疫が作用されていない「ヌードマウス」に、ヒトの乳癌(がん)細胞を移植。そのマウスにプラセンタを投与するという実験が行われました。すると、プラセンタを投与しない場合より、投与した場合の方が、約5分の1も乳癌(がん)が縮小したのです。
さらに、団博士の研究とは違った切り口として、顕微鏡で細胞を見ると正常かどうかを識別できる資格を持つ臨床検査技師に、発現抑制効果を測定してもらいました。そのとき用いた腫瘍マーカーHer2には、数字が大きくなると癌(がん)が進行・悪化しているというスコアリングがあります。その腫瘍マーカーHer2で癌(がん)の発現抑制効果を判定するため、癌(がん)の部分を切り取りスライドに置き測定しました。その結果、治療しない場合は末期癌(がん)といわれる2.6でしたが、プラセンタを治療に加えると早期発見癌(がん)といわれる1.1という数値がでました。

●白血病

血液系の癌(がん)である白血病に対して、プラセンタをマウスに投与する実験を行いました。白血病を治療しないままにしておくと、生存率は28日目で15%。しかし、同じ癌(がん)細胞を植えた後でプラセンタを投与すると、58%まで延びるという結果がでました。この実験で、プラセンタによる延命効果が証明されたのです。
今までは病気になってから後に投与する実験を行っていましたが、予防医学の観点から病気になる前に投与する実験も行いました。その結果、プラセンタを2週間与えたマウスに白血病を植え付けると、マウスは拒絶反応を示し生存率は75%まで伸びました。前もってプラセンタを与えることで、後投与よりも高い抵抗性を示したのです。このことから、プラセンタには延命・予防効果があると考えることができます。
さらに、プラセンタを2週間投与してから癌(がん)細胞を植えつけ、さらにその後も継続してプラセンタを投与すると、85%以上という高い生存率がでました。予防をせずに癌(がん)細胞を植え付けた後にプラセンタを投与した場合に比べ、予防の段階からプラセンタを投与する方が癌(がん)への拒絶する力がより一層高まると実証されたのです。

●肺癌(がん)

肺癌(がん)の転移についてもプラセンタの効果が証明されました。転移に効く抗がん剤がない中、治療しないと約200個も転移する肺癌(がん)を、プラセンタを投与することで半分以下に抑えることができたため、優秀な結果であると評価されました。プラセンタは再発・転移癌(がん)にも効果があると認められたのです。これは、病気が進行しないようにする「三次予防」に当たるといわれています。

腫瘍幹細胞

なぜプラセンタが癌(がん)の再発・転移防止に効果があるのか? その鍵といわれているのが、癌(がん)にもあるとされる幹細胞です。癌(がん)細胞には親子関係のようなものがあり、幹細胞は癌(がん)細胞の親にあたります。子どもたちには新しい腫瘍を作る能力がないのですが、親とされる幹細胞には新しく癌(がん)細胞を作る能力があります。そのため、幹細胞を残したままだと、新しい腫瘍を作ってしまいます。また、癌(がん)細胞はニッチという細胞と結びつき再発・転移することもわかっていますが、プラセンタは幹細胞とニッチが結びつかないように作用します。

血管新生抑制

癌(がん)細胞は栄養を求めるため、血管新生因子を出して血管を作るように促します。すると血管の内皮細胞が癌(がん)に向かって伸び始め、最終的に血管は癌(がん)に繋がってしまうのです。このように、既存の血管から新しい血管が生じる現象を「血管新生」といいます。血管新生が起こると、体内の酸素や栄養素を癌(がん)に集めてしまいます。結果、癌(がん)が大きくなったり、転移したりしてしまうのです。しかし、プラセンタのある成分を用いることで異常な血管新生を抑制できることがわかりました。癌(がん)に対する血管新生を抑制することで、癌(がん)治療に役立てることができるのです。

癌(がん)免疫

一度癌(がん)になると二度と同じ癌(がん)にならないということがマウスの実験で証明されています。実験用マウスに癌(がん)細胞を埋め込み、大きくなった腫瘍を外科手術で取り除くと、マウスは助かるのですが、この癌(がん)細胞を別のマウスに埋め込むと癌(がん)になり死んでしまいます。しかし、一度治ってしまったマウスに、再び同じ癌(がん)細胞を埋めても、同じ癌(がん)には二度とかかりません。あらかじめ癌(がん)抗原をワクチンとして打てば癌(がん)にならずに済むのではないか? これが癌(がん)免疫という学問の始まりです。

癌(がん)化した細胞には癌(がん)抗原があり、癌(がん)抗原を投与すると免疫反応を起こし拒絶します。そして、癌(がん)の目印が提示され、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃します。癌(がん)抗原を投与して治療した場合、活性化されたキラーT細胞が、癌(がん)細胞を攻撃しますが、癌(がん)細胞だけでなく、正常な細胞まで攻撃するため、副作用がでてしまいます。一方、プラセンタは、癌(がん)細胞にだけ特化して攻撃ができるので、副作用なしで治療を行うことができます。

実験で、プラセンタを2週間マウスに与えてみると細胞表面に抗原が多く現れて、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃しやすくなりました。これは、プラセンタによって抗原提示能力が高まったためだといえます。さらに、抗原提示能力が癌(がん)の縮小に繋がるのかを示すため、マウスの背中(左右2箇所)に癌(がん)細胞を埋め込む実験も行いました。2箇所の内左側にだけプラセンタを投与すると、最初に投与した左側が縮小され、次に投与しなかった右側の癌(がん)細胞も縮小されました。これは抗原提示能力が高まったために、キラーT細胞が癌(がん)細胞を見つけて攻撃したことを示しています。

樹状細胞ワクチン療法

正常なマウスから血液を採取し、そこにある樹状細胞をシャーレで培養し、断片化プラセンタを与える実験です。試験管でプラセンタを取り込ませた樹状細胞がさまざまな目印をかざしている状態でマウスに戻し、癌(がん)を植え付ける実験を行いました。そうすると、癌(がん)を拒絶することができました。癌(がん)を植えているにも関わらず、癌(がん)を寄せつけることがなく、予防接種のような役割がみられたのです。しかもこの実験では、1種類だけでなく、2種類目の癌(がん)にまで予防効果があることがわかりました。今後、癌(がん)やそのほかの病気を予防する効果が期待されています。

発癌(がん)耐性を誘導するには、癌(がん)細胞自らが死ぬ(アポトーシス)ことを促す、細胞増殖性を低下させる、細胞老化を改善する、遺伝子エラーを修復する、ストレス応答などの抵抗力を高める、癌(がん)に対する炎症反応を起こさないように抑える、遺伝子レベルでは説明がつかない要因(DNAエピジェネティクス)を考える、などのファクターがあります。

医薬品は、開発に長い時間がかかりますし、副作用が伴います。団博士は、癌(がん)が発見されてから与える医薬品では癌(がん)の撲滅に繋がらないと考えます。癌(がん)になる前から、きちんと予防していくことこそが大切なのです。こういった視点から予防医学をテーマに掲げ、今後も研究を進めて行きます。

団克昭博士プラセンタ特別講演会を受講して

今回の講演会では、プラセンタの研究成果を聞くだけでなく、病気に関するセルフチェックも行うことができました。その結果、以前よりも病気を自分事として考えられるようになりました。病気は、発症してしまう前にきちんと予防することが大切なのです。次回は、癌(がん)に関するセルフチェックシートが配布される予定です。初めて参加される方も大勢いらっしゃいますので、まだ団博士の講演を聞いたことのない方も気軽に参加してみてください。

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プラセンタとがんの関係について研究が進んでいます

プラセンタ講演会
美容業界で名前を聞くことの多い「プラセンタ」ですが、実は医療業界からも注目が集まっています。
新しい時代の医療の分野で、今後プラセンタの活躍が期待されています。

薬以外の選択肢を知ることで、自分らしい治療の実現に役立つ可能性があります。

プラセンタ講演会

一般社団法人 国際抗加齢免疫医学学会
理事長 団 克昭博士
プラセンタ講演会レポートバックナンバー

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団 克昭博士によるプラセンタ特別講演会
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