「健康の定義とは?」「超高齢化社会、日本」【団克昭プラセンタ研究レポート19】

健康と高齢化

受講テーマ『病気にならない体づくり』

慶應義塾大学 医学部 漢方医学センター 団 克昭博士特別講演会
受講場所:新大阪ワシントンホテルプラザ
受講期間:平成28年1月13日(13:00から15:00)

健康の定義とは?

健康の定義
WHO(世界保健機関)が発足したとき、「健康」は「完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態」と定義されました。これは、病気でなければ健康ということではなく、体も心も健康で、且つバランスの取れた完全な状態が健康であるということを指しています。

WHOは健康に対して、高い目標を掲げており、健康には、肉体的健康、精神的健康、家庭的健康、経済的健康、社会的健康の5つの健康があるといいます。これらの健康を持ち合わせていなければ、WHOの提唱する健康とは言えません。

超高齢化社会、日本

老化の原因
あなたが老衰で死ねる確率は何%でしょうか? 老衰で死ぬというのは、病気や不慮の事故ではなく、人生を全うできたということです。その確率を調べたところ、老衰で死ぬ人は41.7分の1でした。つまり、人生を全うできるのは、42名中1人だけということです。

日本は平均寿命が長いことで有名ですが、健康寿命(平均寿命から病気などの時期を差し引いた年月)が長いわけではありません。男性で9.5年間、女性で12.8年間も不健康な期間があるといわれています。しかも、不健康な期間は毎年伸び続けています。
男性は循環器の衰えから、女性は筋肉や骨の衰えから、不健康に向かっていく傾向があります。この現状を考えても、平均寿命が延びているのは、不健康な期間が延びているだけではないか? と疑問視されています。

減少する人口、増加する高齢者

近年、少子高齢化が進み、日本の人口ピラミッドが歪んできています。本来、若い人が多く、高齢者が少ない人口ピラミッドが理想的なのですが、どんどん高齢者の割合が増えているのが今の日本です。

平均寿命が世界一になった日本ではありますが、日本の人口の内訳の多くを占めているのは高齢者(65歳以上)です。2014年は高齢者が25.25%。2015年は26.26%で、1年間だけで1%増加しています。このままのスピードで高齢化が進めば、高齢者の割合がますます増加すると推測されています。
1年間で総人口の22万人が減っている一方で、高齢者の人数は109万人ずつ増えています。全体人口は年々減少するのに対し、高齢者の人口は年々増加傾向にあるのです。

一生で必要な医療費は?

生涯医療費
平均寿命は長いけれど、健康寿命は短い日本人。一人の人間が一生で必要とする平均医療費用は約2260万円といわれています。また、70歳以上で必要な医療費は1100万円とデータがでています。このことから、一生にかかる費用の内の半分が70歳以降に必要となることがわかります。
日本国民全体で見た場合、2010年は36兆6000億円、2011年は37兆8000億円も医療費に当てられており、2025年には50兆円にまで膨れ上がると予想されています。

さらに、医療費だけでなく、老後全体にかかる費用についても考えてみようと思います。退職を迎える60歳(もしくは65歳)以降で、年金を除いた必要なお金を「老後マネー」と呼びます。生きていく中で、家のリフォームや医療費、子どもの教育費など予想外の出費がありますが、老後マネー方程式に当てはめると、以下のようになりました。

夫婦で、平均支出27~28万円(毎月)と考えて計算したところ、平均寿命まで生きる場合、生活費だけで7500万円が必要になるとわかりました。年金などで収入が20万円あったとしても、支出の方が多いため、赤字になってしまいます。その赤字を補うためには、老後マネーを3000万円ほど準備する必要があります。

赤ちゃんのおむつ市場が1390億円に対し、大人のおむつ市場は1590億円と逆転しています。これは、日本人の多くの人が、不健康な状態で一生を終えているといえるのではないでしょうか。日本は長寿ではありますが、健康寿命という観点では一番ではありません。予防医学の研究が進めば、健康寿命を延ばすことに繋がります。

ここで、生物学的な知識を超越した神の声のようなものとして話題にあがっている「サムシンググレート」のサインを紹介します。動物の一生は、成長期、生殖期、後生殖期から成っており、多くの動物は生殖期を終わると、一生も終えます。子孫を繁栄するという役割を終えたことで、生きる目的を達成するのです。一方、人間はほかの動物に比べると、後生殖期が長いとされています。後生殖期をどのように過ごすのか? これは、ほかの動物にはない、人間に与えられた使命なのかもしれません。

国際抗加齢免疫医学学会の取り組み

取り組み
発足して3年を迎える国際抗加齢免疫医学学会では、以下の項目を取り組みとして掲げています。

  • 産学連携
  • 予防医学の提唱、健康長寿
  • 予防機能素材の開発研究
  • 三大疾病の発症予防
  • 遺伝子検査、癌(がん)の発症予測、
  • 臨床医の提携
  • 治療から予防へ

医療業界では、予防という観点で先制医療の重要性が話題にあがっています。予防には、一次予防(健康な状態を維持する)、二次予防(疾患を早期発見する)、三次予防(病気が進行しないようにする)があります。薬は病気のためのものですが、国際抗加齢免疫医学学会では、予防機能素材を活かして病気になる前から予防したいと考えています。そのための活動のひとつが遺伝子検査です。生まれ持った遺伝子情報のエラーが起こる部位を調べ、どの病気になりやすいかの素因を明らかにするのです。遺伝子検査を行うことで、予防や啓蒙に繋がればと考え、実施することにしました。こういった癌(がん)の発症予測については、厚生労働省の法規制を守って行っています。臨床医との連携する環境も整いつつあり、準備が進められています。

遺伝子検査について

国際抗加齢免疫医学学会が実施しているのは、両親から引き継いだ先天的な遺伝子異常を検査するものです。先天的な遺伝子異常は、自分の力で変えることはできません。それでも、自分がどのような体質なのかを知っておくことで、生活習慣等の見直しに役立つことがあります。そういった知識を広める活動として遺伝子検査を行っているのです。

癌(がん)は、1つの遺伝子のエラーから始まり、どんどん増殖し大きくなっていきますが、病気の検査でよく行われるMRIやCTなどの画像診断を用いる場合、癌(がん)を発見するには癌(がん)細胞が5mm以上にならないと難しいといわれています。しかし、遺伝子検査を用いれば1つの細胞の間違いを発見できるため、早期発見が可能。その人が持っている先天的な異常や素因などの細かいレベルの検査が行えます。

小さな癌(がん)の発見のために画像診断(PET、MRI、CT)が行われています、その隙間を埋める為に血液検査も行っていますが、癌(がん)が発見された例は25%しかないといわれています。画像診断や血液検査で発見できなかった癌(がん)を見つけたい。そして、癌(がん)が発症するのを防ぎたいと考えています。

癌(がん)細胞の細胞周期

ひとつの遺伝子変異のエラーが、そのまま修復されずに細胞分裂を30回繰り返してしまうと、早期発見癌(がん)(直径5mm)の状態になります。そのとき、エラー細胞の数は10の9乗個。運よく癌(がん)検診などで発見されれば治療は見込めますが、さらに10回分裂を繰り返すと進行癌(がん)になり、エラー細胞の数は10の12乗個になってしまいます。これは、体内の全細胞の60分の1がエラー細胞の状態で、体重60kgの人の1kg分に相当します。

ここまでに到達するスピードを細胞周期(細胞の寿命)から考えてみます。正常細胞は4週間周期で生まれ変わりますが、その周期の中で約25日はG0期(その細胞としての機能を果たしている期間)で過ごしています。正常細胞残りの約3日で新しい細胞へと生まれ変わる準備をするのです。しかし、癌(がん)化した細胞はG0期には入りません。そのため、癌(がん)化細胞は生まれ変わる準備をする3日間だけを過ごすことになります。つまり、10回の細胞分裂を最短1カ月で行えるのです。1gだった癌(がん)が、1カ月で1000gにまで成長してしまうくらい癌(がん)の進行は早いため、早期発見・予防をしなければ癌(がん)の撲滅にはなりません。早期発見できれば、患部を取り除く治療だけで済ませられる可能性が高まりますし、抗癌(がん)剤や放射線等の体の負担を減らすこともできます。

線虫による尿解析について

線虫による尿解析では、直径1mmの線虫(C.elegans)を使います。線虫とは、大腸菌を餌としている寄生虫の一種です。線虫は嗅覚が非常に発達しており、「走性」という好ましい匂いに対して近づいていくという性質を持っています。癌(がん)患者には特有の臭いがあるため、その臭いと線虫の走性を活かした実験を行いました。健常者の尿、癌(がん)患者の尿をそれぞれのシャーレに垂らして線虫の動きを観察します。その結果、線虫は健常者の臭いは嫌いで逃げていきましたが、癌(がん)患者の尿には近づいていきました。つまり、線虫が遠ざかるか近づくかで、その人が癌(がん)であるか否かを判別できるということが明らかになったのです。

検体として尿を提出された方には、データ(写真)と走性インデックス(0を基準とした最大値10~最小値-10で示す結果)を返却いたします。走性インデックスは、線虫が動いた距離ではなく、線虫のうち何匹が近づいて、何匹が遠ざかったかを評価したものです。さらに、尿蛋白、尿糖についても検査します。尿糖尿タンパク試験紙の結果や判断資料も送ります。そこでは、尿糖がプラスになる原因や、病的な蛋白の原因などの情報をお伝えしています。この線虫による尿解析は癌(がん)と診断するカルテではありませんが、それを基準に臨床の全国ネットワークを活用して、病院をご紹介できるように準備を進めておりますのでご安心ください。

線虫による尿解析と法規制

このような線虫を用いた研究を行う上で、科学的根拠をもって線虫を活用した疾病予測をするために、国際抗加齢免疫医学学会は検体を集めています。研究の意義をご理解いただき、検体提供の協力をいただくのですが、体から検体を取り出し判断することは体外診断薬にあたるため、複雑な法規制が関わってきます。

体のいろいろな箇所から検体を採取することができますが、体から採取したバイオマーカーから体質などを判断することは、「医療行為」とみなされています。学会の研究として行い、データ収集するだけなら問題ないのですが、結果を検体提供者に返却すると医療行為とみなされるのです。そうなると、さまざまな手続きが求められ、長年かけて認可されないと検査自体が実施できないことも考えられます。そのため、厚生労働省と話し合いを繰り返し、ご理解いただけるように努めてきました。

バイオマーカーとそれに関係する法律はたくさんあります。場合によっては、届を出すだけで良いとされているものもありますが、リスクが高いものは「承認品目」のカテゴリーに入ります。国際抗加齢免疫医学学会では、癌(がん)のことを扱うので、リスクの高い承認品目として厚生労働省に判断されるのですが、診断薬ではなく、それを目指すものということを説明し、ようやく検体を用いた研究として、スタートしました。

「体外診断用医薬品開発プロセス」というステップがあり、学会では現在、そのステップのひとつである基礎研究を行っています。基礎研究は通常2~3年ほど要するといわれており、動物でも検証します。それから申請に必要な臨床データを収集する試験を行います。この過程を経て、薬事の申請をすると承認事項に加えてもらえるのです。これは最短ルートなので、このようにスムーズに進むことはなかなか難しいのですが、この後にようやく保険の点数などの検討に入ります。しかし、過去を2~3年振り返って、これらのハードルを越えて、新規で認められたものは「0」です。そのため、このプロセスでは認証されず、研究を先に進められないという懸念が生まれました。

そこで、検体を提供していただき、結果を返却することが、診断(医療行為)にあたるならば、医師に介在していただくという考えに至りました。学会は医療機関ではないので、その診断書を元に患者を直接診察することはできませんが、全国ネットワークのある臨床医の方々に相談窓口になっていただくことで、対応できるようにしました。臨床医と提携を結んだので、結果に対して不安のある方の相談を受けることも可能です。こういった経緯で法整備ができ、研究活動を進められるようになりました。

予防医学とプラセンタ

予防医学
調子は悪いけれど病気ではないとされる「未病」。それを病気にならないように、さらには健康な状態に戻るようにするという「予防医学」をテーマに団博士は、研究を進めています。その中で、三大疾病(癌(がん)・心筋梗塞・脳卒中)や、高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満など重篤な危険因子や毛髪や肌に対し、プラセンタに何らかの効果があると確認されました。なぜ、プラセンタはこれほどまで幅広い効果をもたらすのか? それは、プラセンタが、長寿遺伝子(サーチュイン)の活性化、長寿ホルモン(アディポネクチン)の分泌促進、腸管免疫作用、ストレス応答作用に影響を与えるからです。それぞれの作用についての詳細は以下の通りです。

●長寿遺伝子の活性化

人間には長寿遺伝子というものがあり、長寿遺伝子Sirt1(サートワン)が活性化されれば、寿命が延びるとわかっています。長寿遺伝子Sirt1のスイッチをON状態にする方法として、カロリー制限があります。しかし、カロリー制限をして生きていくのはつらいものです。そこで、注目されていたのがレスベラトロール(ポリフェノールの一種)でしたが、ON状態にするためにはワインを毎日100本ぐらい飲まなくてはなりません。しかし、プラセンタを取り入れれば、長寿遺伝子Sirt1をON状態にできます。プラセンタは、長寿で病気になりにくい体づくりを実現してくれるのです。

●長寿ホルモンの分泌促進

正常な人の皮下脂肪にある白色脂肪細胞から分泌されるホルモンであるアディポネクチン。女性の百寿者は、アディポネクチンの数値が高いと研究でわかっています。アディポネクチンは動脈硬化を直接抑制、抗炎症、心筋肥大抑制などの作用があり、健康に深く関わっているホルモンです。アディポネクチンが欠損しているとメタボリックシンドロームを呈するともいわれています。また、アディポネクチンの完全体の分子は、体の中で使われていくと切れ端ができ、この断片が長寿に関わっていると判明しました。プラセンタには、アディポネクチンの断片をたくさん作らせる働きがあり、この点でもプラセンタが長寿に効果があることがわかります。

●腸管免疫作用

人間は、細菌やウイルスが入ると腸管免疫で排除をします。しかし、高脂肪食を食べると、悪玉菌が増え善玉菌が減りアンバランスな状態になってしまいます。そこにプラセンタを用いれば、本来のバランスに整えてくれるといわれています。

●ストレス応答作用

ストレス応答とは、ストレスを受けたときに、元に戻そうと反発する力のこと。たとえば、細胞に45度の熱(強いストレス)を与えると、細胞死を起こしますが、体温の限界である42度を経験した細胞に、45度の熱を浴びさせても細胞死しないという現象が挙げられます。これは、細胞が抵抗性を獲得し、細胞保護作用が起こったからだと考えられています。熱によって形成された抵抗物質は、「ヒートショックプロテイン(HSP)」と呼ばれており、プラセンタはHSP70を誘導するとされています。ストレス応答能力を高めれば、病気にも打ち勝つことができるとされているため、HSPを高めることは大切なのです。

HSPを用いた実験として、アルツハイマーモデルマウスを用いたものがあります。認知能力の低いマウスをプールに入れる実験です。プールの中には、隠れ扉(ゴール)があり、正常なマウスならば溺れないように、その扉から外へ逃げることができますが、アルツハイマーモデルマウスは、そこに辿り着くことが難しく、何分もプールをさまよいます。しかし、アルツハイマーモデルマウスにプラセンタを投与し、HSP70の数値を引き上げておけば、プールに入れても早い段階で扉に到達できるようになったのです。これは、アルツハイマーが回復したということを意味します。アルツハイマーは不治の病といわれていますが、生体がもっているストレス応答という能力を高めてあげるだけで改善できるかもしれない。そして、プラセンタがそれに貢献できるかもしれないのです。

癌(がん)治療とプラセンタ

がんと診断されたら

●白血病

血液系の癌(がん)である白血病に対してプラセンタをマウスに投与する実験を行いました。白血病を治療しないままにしておくと、生存率は28日目で15%。しかし、同じ癌(がん)細胞を植えた後でプラセンタを投与すると、58%まで延びるという結果がでました。この実験で、プラセンタによる延命効果が証明されたのです。
今までは病気になってから後投与する実験を行っていましたが、予防医学の観点から病気になる前に投与する実験も行いました。その結果、プラセンタを2週間与えたマウスに白血病を植え付けると、マウスは拒絶反応を示し生存率は75%まで伸びました。前もってプラセンタを与えることで、後投与よりも高い抵抗性を示したのです。このことから、プラセンタには延命・予防効果があると考えることができます。
さらに、プラセンタを2週間投与してから癌(がん)細胞を植えつけて、さらにその後も継続してプラセンタを投与すると、85%以上という高い生存率がでました。予防をせずに癌(がん)細胞を植え付けた後にプラセンタを投与した場合に比べて、予防の段階からプラセンタを投与する方が癌(がん)への拒絶する力がより一層高まると実証されたのです。

●肺癌(がん)

肺癌(がん)の転移についてもプラセンタの効果が証明されました。転移に効く抗癌(がん)剤がない中、治療しないと約200個も転移する肺癌(がん)を、プラセンタを投与することで半分以下に抑えることができたため、優秀な結果であると評価されました。プラセンタは再発・転移癌(がん)にも効果があると認められたのです。

腫瘍幹細胞

なぜプラセンタが癌(がん)の再発・転移に効果があるのか? その鍵といわれているのが、癌(がん)にもあるとされる幹細胞です。癌(がん)細胞には親子関係のようなものがあり、幹細胞とは癌(がん)細胞の親のことをいいます。子どもたちには新しい腫瘍をつくる能力がないのですが、親とされる幹細胞には新しく癌(がん)細胞を作る能力があります。そのため、幹細胞を残したままだと、新しい腫瘍をつくってしまいます。また、癌(がん)細胞はニッチという細胞と結びつき再発・転移することもわかっていますが、プラセンタは幹細胞とニッチが結びつかないように作用します。

血管新生抑制とプラセンタ

癌(がん)細胞は栄養を求めるため、血管新生因子を出して血管を作るように促します。すると血管の内皮細胞が癌(がん)に向かって伸び始め、最終的に血管は癌(がん)に繋がってしまうのです。このように、既存の血管から新しい血管が生じる現象を「血管新生」といいます。血管新生が起こると、体内の酸素や栄養素を癌(がん)に集めてしまいます。結果、癌(がん)が大きくなったり、転移したりしてしまうのです。しかし、プラセンタのある成分を用いることで異常な血管新生を抑制することができました。癌(がん)に対する血管新生を抑制することで、癌(がん)治療に役立てることができるのです。

癌(がん)免疫療法

一度癌(がん)になると二度と同じ癌(がん)にならないということがマウスの実験で証明されています。実験用マウスに癌(がん)細胞を埋め込み、大きくなった腫瘍を外科手術で取り除くと、マウスは助かるのですが、この癌(がん)細胞を別のマウスに埋め込むと癌(がん)になり死んでしまいます。しかし、一度治ってしまったマウスに、再び同じ癌(がん)細胞を埋めても、同じ癌(がん)には二度とかかりません。あらかじめ癌(がん)抗原をワクチンとして打てば癌(がん)にならずに済むのではないか? これが癌(がん)免疫という学問の始まりです。

癌(がん)化した細胞には癌(がん)抗原があり、癌(がん)抗原を投与すると免疫反応を起こし拒絶します。そして、癌(がん)の目印が提示され、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃します。癌(がん)抗原を投与して治療した場合、活性化されたキラーT細胞が、癌(がん)細胞を攻撃しますが、癌(がん)細胞だけでなく、正常な細胞まで攻撃するため、副作用がでてしまいます。一方、プラセンタは、癌(がん)細胞にだけ特化して攻撃ができるので、副作用なしで治療を行うことができます。

実験で、プラセンタを2週間マウスに与えてみると細胞表面に抗原が多く表れて、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃しやすくなりました。これは、プラセンタによって抗原提示能力が高まったためだと言えます。さらに、抗原提示能力が癌(がん)の縮小に繋がるのかを示すため、マウスの背中(左右2箇所)に癌(がん)細胞を埋め込む実験も行いました。2箇所の内左側にだけプラセンタを投与すると、最初に投与した左側が縮小され、次に投与しなかった右側の癌(がん)細胞も縮小されました。これは抗原提示能力が高まったために、キラーT細胞が癌(がん)細胞を見つけて攻撃したことを示しています。

癌(がん)化した細胞には癌(がん)抗原があり、癌(がん)抗原を投与すると免疫反応を起こし拒絶します。そして、癌(がん)の目印が提示され、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃します。癌(がん)抗原を投与して治療した場合、活性化されたキラーT細胞が、癌(がん)細胞を攻撃しますが、癌(がん)細胞だけでなく、正常な細胞まで攻撃するため、副作用がでてしまいます。一方、プラセンタは、癌(がん)細胞にだけ特化して攻撃ができるので、副作用なしで治療を行うことができます。

実験で、プラセンタを2週間マウスに与えてみると細胞表面に抗原が多く表れて、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃しやすくなりました。これは、プラセンタによって抗原提示能力が高まったためだと言えます。さらに、抗原提示能力が癌(がん)の縮小に繋がるのかを示すため、マウスの背中(左右2箇所)に癌(がん)細胞を埋め込む実験も行いました。2箇所の内左側にだけプラセンタを投与すると、最初に投与した左側が縮小され、次に投与しなかった右側の癌(がん)細胞も縮小されました。これは抗原提示能力が高まったために、キラーT細胞が癌(がん)細胞を見つけて攻撃したことを示しています。

樹状細胞ワクチン療法

正常なマウスから血液を採ってきて、そこにある樹状細胞をシャーレで培養し、断片化プラセンタを与える実験を行いました。試験管でプラセンタを取り込ませた樹状細胞がさまざまな目印をかざしている状態でマウスに戻し、癌(がん)を植え付ける実験を行いました。そうすると、癌(がん)を拒絶することができました。癌(がん)を植えているにも関わらず、癌(がん)を寄せつけることがなく、予防接種のような役割がみられたのです。この実験で1種類だけでなく、2種類目の癌(がん)にまで予防効果があることがわかりました。今後、癌(がん)やそのほかの病気を予防する効果が期待されています。

抗糖化と老化

がんの進行
国際抗加齢免疫医学学会ではアンチエイジングという観点でも研究を行っています。今回は糖化についてご紹介します。人間の細胞が老化しているのは、さまざまな化学反応が起こっているためと考えられています。たとえば、酸化反応(錆びついていくこと)、糖化(タンパク質と糖分が結合し外れなくなってしまうこと)があげられます。そして、糖化させないことがアンチエイジングにとって大切とされています。糖化させないためにはどうしたら良いか、皮膚と血管を例に考えてみます。

皮膚は表皮、真皮、皮下脂肪から成っており、その真皮にコラーゲンとエラスチンがあります。そのエラスチンが糖によって収縮を受けてしまうと、蛋白質の立体構造に変化が生じ、シワやしみになりやすくなります。

血管の壁とエラスチンも大きく関わっています。層になっている血管の壁の中膜にあるエラスチンは、糖化して動きが悪くなると血管がもろくなり、伸縮しなくなり穴が開きやすくなるとわかっています。糖化させないことが、皮膚、血管、人体の老化予防になります。

以上のことから、エラスチンを結合させない物質が見つかれば、アンチエイジングに繋がると考えられているのです。

バイオマーカーを用いた検査の現状

バイオマーカー
最近、腸内細菌が注目されています。なぜなら、遺伝子解析が進み、菌の同定と役割が見えてきたからです。腸内細菌の異常を見つけることで、何の病気かを識別できるようになってきています。また、ゲノムマップというものがあり、どの箇所の遺伝子が何に関わるかも明らかになってきました。遺伝子検査を用いて遺伝子の一部を調べれば、病気の素因を明らかにすることができるようになったのです。肥満遺伝子についても同じことが言えます。遺伝子の一箇所を見れば太りやすいか否かが、明らかになると考えられています。

腸内細菌や遺伝子だけに留まらず、世の中には相性、肌の水分量、リラックス度、アルコール耐性などさまざまな検査が行われています。これらはすべてバイオマーカーのジャンルに該当するので、それぞれに応じて線虫による尿解析と同様、申請をしなければなりません。世の中で行われている検査が本当なのか、科学的裏付けがあるのかを国際抗加齢免疫医学学会で検証していきたいと考えています。

※このレポートはプラセンタの研究報告であり、製品の効果効能を謳っているものではありません。

団克昭博士プラセンタ特別講演会を受講して

日本の医療の現状を踏まえて、プラセンタの研究成果を聞いたことで、より深く理解することができました。それと同時に、自分や家族の健康についても考えることができ、有意義な時間を過ごすことができました。今後、どのような研究成果が発表されるのか、今から楽しみです。初めての方も大勢いらっしゃいましたので、まだ団博士の講演を聞いたことのない方も気軽に参加してみてください。

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プラセンタについて研究が進んでいます

プラセンタ講演会
美容業界で名前を聞くことの多い「プラセンタ」ですが、実は医療業界からも注目が集まっています。
新しい時代の医療の分野で、今後プラセンタの活躍が期待されています。

薬以外の選択肢を知ることで、自分らしい治療の実現に役立つ可能性があります。

プラセンタ講演会

一般社団法人 国際抗加齢免疫医学学会
理事長 団 克昭博士
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