人間にとっての幸せとは何なのか【団克昭プラセンタ研究レポート18】

ウルグアイ大統領

受講テーマ『病気にならない体づくり』

慶應義塾大学 医学部 漢方医学センター 団 克昭博士特別講演会
受講場所:ANAクラウンプラザホテル福岡
受講期間:平成27年12月2日(13:00から15:00)

世界一貧しい大統領のスピーチ

世界一貧しい大統領
世界を動かす言葉として、ウルグアイの世界一貧しい大統領のスピーチが話題になっているのをご存じでしょうか?今年3月まで大統領を務められたムヒカ大統領は、貧困な家庭に生まれ、つらい思いをしながら生きてきた方です。政治家であるにもかかわらず、政財界について批判的な言葉を述べるなど注目を集める人物です。私生活はいたって庶民的で、月給100万円の内90万円を寄付し、残りの10万円で生活しているといいます。ムヒカ大統領は「貧乏な人とは少ししか物を持っていない人なのではなく、無限の欲があり、いくら物があっても満足しない人が貧乏な人」と言います。そのほかにも「お金儲けが好きな人は政治家になるべきではない」などの言葉も有名です。ムヒカ大統領にとっての「発展」とは、「人類に幸福をもたらすものでなくてはならない。愛情、人間関係、子どもを育てることなど、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと」です。そういった考えを持っているからこそ、人よりも豊かになるために自分の利益を求める、世の中の現状を嘆いておられます。そして、「物があっても幸せにはなれない、健康が幸せの入り口」この考え方を普及させていこうと考えているそうです。

国際抗加齢免疫医学学会の取り組み

取り組み
調子は悪いけれど病気ではないとされる「未病」。薬は病気になってから与えるもので、未病などの病気でない状態に与えると副作用ばかりが現れてしまうため、未病の段階で投与するものではありません。そこで、団博士は未病の状態から予防できるように「予防機能素材」に着目して研究を始めました。そして、その研究の一環として国際抗加齢免疫医学学会が実施しているのが遺伝子検査と線虫による尿解析です。

遺伝子検査について

国際抗加齢免疫医学学会が実施しているのは、両親から引き継いだ先天的な遺伝子異常を検査するものです。先天的な遺伝子異常は、自分の力で変えることはできません。それでも、自分がどのような体質なのかを知っておくことで、生活習慣等の見直しに役立つことがあります。そういった知識を広める活動として遺伝子検査を行っているのです。

癌(がん)は、1つの遺伝子のエラーから始まり、どんどん増殖し大きくなっていきますが、病気の検査でよく行われるMRIやCTなどの画像診断を用いる場合、癌(がん)を発見するには癌(がん)細胞が5mm以上ないと難しいといわれています。しかし、遺伝子検査を用いれば1つの細胞の間違いを発見できるため、早期発見が可能。その人が持っている先天的な異常や素因などの細かいレベルの検査が行えます。

小さな癌(がん)の発見のために血液検査(PET)が行われていますが、血液検査によって癌(がん)が発見された例は25%しかないといわれています。画像診断や血液検査で発見できなかった癌(がん)を見つけたい。そして、癌(がん)が発症するのを防ぎたいと考えています。

癌(がん)細胞の細胞周期

ひとつの遺伝子変異のエラーが、そのまま修復されずに細胞分裂を30回繰り返してしまうと、早期発見癌(がん)(直径5mm)の状態になります。そのとき、エラー細胞の数は10の9乗個。運よく癌(がん)検診などで発見されれば治療は見込めますが、さらに10回分裂を繰り返すと進行癌(がん)になり、エラー細胞の数は10の12乗個になってしまいます。これは、体内の全細胞の60分の1がエラー細胞の状態で、体重60kgの人の1kg分に相当します。

ここまでに到達するスピードを細胞周期(細胞の寿命)から考えてみます。正常細胞は4週間周期で生まれ変わりますが、その25日くらいはG0期(その細胞としての機能を果たしている期間)で過ごしています。正常細胞は残りの約3日で新しい細胞へと生まれ変わる準備をするのです。しかし、癌(がん)化した細胞はG0期には入りません。そのため、癌(がん)化細胞は生まれ変わる準備をする3日間だけを過ごすことになります。つまり、10回の細胞分裂は最短1カ月で行えるのです。1gだった癌(がん)が、1カ月で1000gにまで成長してしまうくらい癌(がん)の進行は早いため、早期発見・予防をしなければ癌(がん)の撲滅にはなりません。早期発見できれば、患部を取り除く治療だけで済ませられる可能性が高まり、抗癌(がん)剤や放射線等の体の負担を減らすこともできます。

線虫による尿解析について

線虫による尿解析では、直径1mmの線虫(C.elegans)を使います。線虫とは、大腸菌を餌としている寄生虫の一種です。線虫は嗅覚が非常に発達しており、「走性」という好ましい匂いに対して近づいていくという性質を持っています。癌(がん)患者には特有の臭いがあるため、その臭いと線虫の走性を活かした実験を行いました。健常者の尿、癌(がん)患者の尿をそれぞれのシャーレに垂らして線虫の動きを観察します。その結果、線虫は健常者の臭いを嫌い、逃げていきましたが、癌(がん)患者の尿には近づいていきました。つまり、線虫が遠ざかるか近づくかで、その人が癌(がん)であるか否かを判別できるということが明らかになったのです。

検体として尿を提出された方には、データ(写真)と走性インデックス(0を基準とした最大値10~最小値-10で示す結果)を返却いたします。走性インデックスは、線虫が動いた距離ではなく、全体の線虫のうち何匹が近づいて、何匹が遠ざかったかを評価したものです。さらに、尿蛋白、尿糖についても検査します。尿糖尿タンパク試験紙の結果や判断資料も送ります。そこでは、尿糖がプラスになる原因や、病的な蛋白の原因などの情報をお伝えします。この線虫による尿解析は癌(がん)と診断するカルテではありませんが、それを基準に臨床の全国ネットワークを活用して、病院をご紹介できるように準備を進めていますのでご安心ください。

線虫による尿解析のお知らせ

こういった線虫による癌(がん)の予測を実施していくことになりましたが、線虫による検査で癌(がん)があると判明しても、現在の医療技術では病院で癌(がん)を発見することが困難なケースもあります。なぜなら、画像診断で発見できる癌(がん)の大きさが5mm以上だからです。それに対し線虫による尿解析は、早期発見や注意喚起に繋がると考えられています。画像診断や血液検査で見つけることができない癌(がん)の発見に、線虫による尿解析を役立てることができるとされているのです。

科学的根拠をもって線虫を活用した疾病予測をするために、国際抗加齢免疫医学学会は検体を集めております。検体協力希望者はハガキでお申込みいただき、ヘルスメンバーに加入することで検査を受けることができます。お申込み後、検査キットを自宅にお届けします。そこに情報等を記入して尿を入れて返送すると検査が受けられます。国際抗加齢免疫医学学会の研究の一環として検査を実施しますので、ヘルスメンバー(学会員)の年会費をお支払いしていただきます。ご自宅に検査キットをお届けする際に、年会費12,000円(税別)を代引きでお支払いしていただくシステムになっておりますので、研究にご興味のある方はヘルスメンバーへの加入をご検討してみてはいかがでしょうか。

※予定数に達したため、新規受付は終了いたしました

予防医学とプラセンタ

予防医学
調子は悪いけれど病気ではないとされる「未病」。それを病気にならないように、さらには健康な状態に戻るようにするという「予防医学」をテーマに団博士は、研究を進めています。その中で、三大疾病(癌(がん)・心筋梗塞・脳卒中)や、高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満など重篤な危険因子や毛髪や肌に対し、プラセンタに何らかの効果があると確認されました。なぜ、プラセンタはこれほどまで幅広い効果をもたらすのか? それは、プラセンタが、長寿遺伝子(サーチュイン)の活性化、長寿ホルモン(アディポネクチン)の分泌促進、腸管免疫作用、ストレス応答作用に影響を与えるからです。それぞれの作用についての詳細は以下の通りです。

●長寿遺伝子の活性化

人間には長寿遺伝子というものがあり、長寿遺伝子Sirt1(サートワン)が活性化されれば、寿命が延びるとわかっています。長寿遺伝子Sirt1のスイッチをON状態にする方法として、カロリー制限があります。しかし、カロリー制限をして生きていくのはつらいものです。そこで、注目されていたのがレスベラトロール(ポリフェノールの一種)でしたが、ON状態にするためにはワインを毎日100本ぐらい飲まなくてはなりません。しかし、プラセンタを取り入れれば、長寿遺伝子Sirt1をON状態にできます。プラセンタは、長寿で病気になりにくい体づくりを実現してくれるのです。

●長寿ホルモンの分泌促進

正常な人の皮下脂肪にある白色脂肪細胞から分泌されるホルモンであるアディポネクチン。女性の百寿者は、アディポネクチンの数値が高いと研究でわかっています。アディポネクチンは動脈硬化を直接抑制、抗炎症、心筋肥大抑制などの作用があり、健康に深く関わっているホルモンです。アディポネクチンが欠損しているとメタボリックシンドロームを呈するともいわれています。また、アディポネクチンの完全体の分子は、体の中で使われていくと切れ端ができ、この断片が長寿に関わっていると判明しました。プラセンタには、アディポネクチンの断片をたくさん作らせる働きがあり、この点でもプラセンタが長寿に効果があることがわかります。

●腸管免疫作用

人間は、細菌やウイルスが入ると腸管免疫で排除をします。しかし、高脂肪食を食べると、悪玉菌が増え善玉菌が減りアンバランスな状態になってしまいます。そこにプラセンタを用いれば、本来のバランスに整えてくれるといわれています。

●ストレス応答作用

ストレス応答とは、ストレスを受けたときに、元に戻そうと反発する力のこと。たとえば、細胞に45度の熱(強いストレス)を与えると、細胞死を起こしますが、体温の限界である42度を経験した細胞に、45度の熱を浴びさせても細胞死しないという現象が挙げられます。これは、細胞が抵抗性を獲得し、細胞保護作用が起こったからだと考えられています。熱によって形成された抵抗物質は、「ヒートショックプロテイン(HSP)」と呼ばれています。

ヒートショックプロテイン(HSP)を用いた実験として、アルツハイマーモデルマウスを用いたものがあります。認知能力の低いマウスをプールに入れる実験です。プールの中には、隠れ扉(ゴール)があり、正常なマウスならば溺れないように、その扉から外へ逃げることができますが、アルツハイマーモデルマウスは、そこに辿り着くことが難しく、何分もプールをさまよいます。しかし、アルツハイマーモデルマウスにプラセンタを投与し、HSP70の数値を引き上げておけば、プールに入れても早い段階で扉に到達できるようになったのです。これは、アルツハイマーが回復したということを意味します。アルツハイマーは不治の病といわれていますが、生体がもっているストレス応答という能力を高めてあげるだけで改善できるかもしれない。そして、プラセンタがそれに貢献できるかもしれないのです。

癌(がん)治療とプラセンタ

プラセンタで温活

●白血病

血液系の癌(がん)である白血病に対してプラセンタをマウスに投与する実験を行いました。白血病を治療しないままにしておくと、生存率は28日目で15%。しかし、同じ癌(がん)細胞を植えながらプラセンタを投与すると、58%まで延びるという結果がでました。この実験で、プラセンタによる延命効果が証明されたのです。
今までは病気になってから後投与する実験を行っていましたが、予防医学の観点から病気になる前に投与する実験も行いました。その結果、プラセンタを2週間与えたマウスに白血病を投与すると、マウスは拒絶反応を示し予防効果がみられました。前もってプラセンタを与えることで、後投与よりも高い抵抗性を示したのです。このことから、プラセンタには延命・予防効果があると考えることができます。
さらに、2週間投与してから癌(がん)細胞を植えつけて、さらにその後も継続してプラセンタを投与すると、85%以上という高い生存率がでました。予防をせずに癌(がん)細胞とともにプラセンタを投与した場合に比べて、予防の段階からプラセンタを投与する方が癌(がん)への拒絶する力がより一層高まると実証されたのです。

●肺癌(がん)

肺癌(がん)の転移についてもプラセンタの効果が証明されました。転移に効く抗癌(がん)剤がない中、治療しないと約200個も転移する肺癌(がん)を、プラセンタを入れることで半分以下に抑えることができたため、優秀な結果であると評価されました。プラセンタは再発・転移癌(がん)にも効果があると認められたのです。

腫瘍幹細胞

なぜプラセンタが癌(がん)の再発・転移に効果があるのか? その鍵といわれているのが、癌(がん)にもあるとされる幹細胞です。癌(がん)細胞にも親子関係のようなものがあり、幹細胞は癌(がん)細胞の親のことをいいます。子どもたちには新しい腫瘍をつくる能力がないのですが、親とされる幹細胞には新しく癌(がん)細胞を作る能力があります。そのため、幹細胞を残したままだと、新しい腫瘍をつくってしまいます。また、癌(がん)細胞はニッチという細胞と結びつき再発・転移することもわかっていますが、プラセンタは幹細胞とニッチが結びつかないように作用します。

血管新生抑制とプラセンタ

癌(がん)細胞は栄養を求めるため、血管新生因子を出して血管を作るように促します。すると血管の内皮細胞が癌(がん)に向かって伸び始め、最終的には癌(がん)に繋がってしまうのです。このように、既存の血管から新しい血管が生じる現象を「血管新生」といいます。血管新生が起こると、体内の酸素や栄養素を癌(がん)に集めてしまいます。結果、癌(がん)が大きくなったり、転移したりしてしまうのです。しかし、プラセンタのある成分を用いることで異常な血管新生を抑制することができました。癌(がん)に対する血管新生を抑制することで、癌(がん)治療に役立てることができるのです。

癌(がん)免疫療法

一度癌(がん)になると二度と同じ癌(がん)にならないということがマウスの実験で証明されています。実験用マウスに癌(がん)細胞を埋め込み、大きくなった腫瘍を外科手術で取り除くと、マウスは助かるのですが、この癌(がん)細胞を別のマウスに埋め込むと癌(がん)になり死んでしまいます。しかし、一度取り出して癌(がん)細胞が治ってしまったマウスに、再び同じ癌(がん)細胞を埋めても、同じ癌(がん)には二度とかかりません。あらかじめ癌(がん)抗原をワクチンとして打てば癌(がん)にならずに済むのではないか? これが癌(がん)免疫という学問の始まりです。

癌(がん)化した細胞には癌(がん)抗原があり、癌(がん)抗原を投与すると免疫反応を起こし拒絶します。そして、癌(がん)の目印が提示され、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃します。癌(がん)抗原を投与して治療した場合、活性化されたキラーT細胞が、癌(がん)細胞を攻撃しますが、癌(がん)細胞だけでなく、正常な細胞まで攻撃するため、副作用がでてしまいます。一方、プラセンタは、癌(がん)細胞にだけ特化して攻撃ができるので、副作用なしで治療を行うことができます。

実験で、プラセンタを2週間マウスに与えてみると細胞表面に抗原が多く表れて、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃しやすくなりました。これは、プラセンタによって抗原提示能力が高まったためだと言えます。さらに、抗原提示能力が癌(がん)の縮小に繋がるのかを示すため、マウスの背中(左右2箇所)に癌(がん)細胞を埋め込む実験も行いました。2箇所の左側にだけプラセンタを投与すると、最初に投与した左側が縮小され、次に投与しなかった右側の癌(がん)細胞も縮小されました。これは抗原提示能力が高まったために、キラーT細胞が癌(がん)細胞を見つけて攻撃したことを示しています。

樹状細胞ワクチン療法

正常なマウスから血液を採ってきて、そこにある樹状細胞をシャーレで培養し、断片化プラセンタを与える実験を行いました。試験管でプラセンタを取り込ませた樹状細胞がさまざまな目印をかざしている状態でマウスに戻し、癌(がん)を植え付ける実験を行いました。そうすると、癌(がん)を拒絶することができました。癌(がん)を植えているにも関わらず、癌(がん)を寄せつけることがなく、予防接種のような役割がみられたのです。この実験で1種類だけでなく、2種類目の癌(がん)にまで予防効果があることがわかりました。今後、癌(がん)やそのほかの病気を予防する効果が期待されています。

免疫チェックポイント阻害剤

癌(がん)細胞はキラーT細胞からの攻撃を防御しようとするのですが、それに対抗するための免疫チェックポイント阻害剤という蛋白(PD1)が発見されています。この蛋白が働けば、癌(がん)細胞をきちんと攻撃することができるというシステムです。PD1がないマウスは免疫細胞が暴走しはじめ、癌(がん)細胞から防御されず攻撃し続け、正常な細胞にまで攻撃してしまうのですが、PD1は癌(がん)の種類によって効果があったりなかったりします。現在、団博士はPD1とプラセンタとの関係性の研究も進めています。

※このレポートはプラセンタの研究報告であり、製品の効果効能を謳っているものではありません。

団克昭博士プラセンタ特別講演会を受講して

線虫による尿解析の検体提供にご協力いただけるヘスルメンバーへの加入者が、5000名を突破したそうです。健康について興味のある人が多いことを改めて実感しました。講演会の最後には脳年齢テストや、川柳など面白い情報も紹介され、楽しい時間を過ごすことができました。健康について、さまざまな切り口で学ぶことができるので、まだ団博士の講演を聞いたことのない方も気軽に参加してみてください。

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プラセンタについて研究が進んでいます

プラセンタ講演会
美容業界で名前を聞くことの多い「プラセンタ」ですが、実は医療業界からも注目が集まっています。
新しい時代の医療の分野で、今後プラセンタの活躍が期待されています。

薬以外の選択肢を知ることで、自分らしい治療の実現に役立つ可能性があります。

プラセンタ講演会

一般社団法人 国際抗加齢免疫医学学会
理事長 団 克昭博士
プラセンタ講演会レポートバックナンバー

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団 克昭博士によるプラセンタ特別講演会
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