癌(がん)の撲滅に向けて【団克昭プラセンタ研究レポート16】

がん治療

受講テーマ『病気にならない体づくり』

慶應義塾大学 医学部 漢方医学センター 団 克昭博士特別講演会
受講場所:新大阪ワシントンホテルプラザ
受講期間:平成27年10月7日(13:00から15:00)

癌(がん)の撲滅に向けて

がん撲滅
厚生労働省のホームページによると、日本人の主要死因別死亡者数の第1位は「癌(がん)(悪性新生物)」とされています。さらに、その他の疾患も含めると、病気で命を落とす人が多いとわかりました。これは、寿命を全うして老衰で亡くなる人が少ないということを表しています。さらに、部位別の癌(がん)に着目したところ、食生活が欧米化したこともあり、消化器系に負担がかかっているためか、胃癌(がん)、大腸癌(がん)の順に多いというデータがでたそうです。その次に、肺癌(がん)、乳癌(がん)などが続きますが、どの癌(がん)も右肩上がりで患者数は増加しています。

こういった現状を踏まえて、医療業界でも癌(がん)の研究が続けられており、抗癌(がん)剤を開発したり、化学療法を行ったりしていますが、患者は減るどころか増えるばかり。また、癌(がん)が発症してから薬を投与しても、副作用等でダメージを与えてしまいます。それでは、癌(がん)の撲滅には繋がらないだろうと考えられており、これまでのアプローチで癌(がん)に立ち向かうことができるのかと懸念されています。

癌(がん)治療に必要な費用

がん費用
早期癌(がん)と進行癌(がん)を治療するときにかかる費用を比べてみると、早期癌(がん)の場合は、内視鏡で患部を取り除くだけで済むケースがあるため、その場合は数万円で済むことがあります。しかし、進行癌(がん)になり、手術が必要になると50万円や70万円とお金がかかってしまいます。そのうえ、手術費だけでなく術後の放射線や入院にも費用がかかるため、経済的な視点から考えても癌(がん)は早期発見することが大切といえます。

また、医療費だけでなく老後全体にかかる費用についても考えてみようと思います。退職を迎える60歳(もしくは65歳)以降で、年金を除いた必要なお金を「老後マネー」と呼びます。生きていく中で、家のリフォームや医療費、子どもの教育費など予想外の出費がありますが、老後マネー方程式に当てはめると、老後マネーは3000万円ほど準備する必要があると示しています。
平均寿命は長いけれど、健康寿命は短い日本人。一人の人間が一生で必要とする平均医療費用は約2260万円といわれています。また、70歳以上で必要な医療費は1100万円とデータがでています。このことから、一生かかる費用の内の半分が70歳以降に必要となることがわかります。
こういった医療の社会的背景をうけて、癌(がん)は発症してからではなく、未然に防がなければ、撲滅はできないという考えに至りました。そして、遺伝子の先天的異常を調べて生まれつきの体質を知ることで癌(がん)の予防と早期発見をしようと遺伝子検査を始めました。

早期発見のための遺伝子検査

ヒトの細胞は生まれたときの6兆個からはじまり、成人するときには60兆個の細胞にまで増えます。その細胞の1つを拡大すると核があり、さらに拡大すると染色体があります。その染色体の中にある、遺伝子のエラーが病気に関わるとされているのです。

遺伝子には、セントラルドグマという遺伝子の設計図のようなものがあります。これが転写されてRNAができ、翻訳されてタンパク質ができるというような仕組みです。もし、この設計図が間違っていれば、作られるタンパク質も異なってしまい、異常な遺伝子が作られることになります。異常な遺伝子の情報は、細胞分裂して次の新しい細胞に伝えられていきます。

遺伝子の配列は二重螺旋構造のペアになっていて、4つの塩基(ATCG)の組み合わせが繋がっていることがわかります。それらの塩基の組み合わせはAとT、CとGといった具合に既に決まっており、細胞分裂によって塩基のペアが2つに分かれると、また新しいペアを塩基の規則に従ってつくります。しかし、正常な遺伝子配列から異常な遺伝子配列になることもあり、塩基ペアの配列にはエラーが毎日約6000回起きるといわれています。これらのエラーのほとんどは修復されるのですが、修復されずに蓄積された状態になると癌(がん)になります。また、エラーにも種類があり、「置換」「挿入」「欠失」があげられます。「置換」は別の遺伝子に置き換えられるだけですが、「挿入」や「欠失」は遺伝子の数が増えたり減ったりするため、遺伝子配列がどんどん崩れて影響が大きいとされています。そのため、それ以降の遺伝子の配列に影響を及ぼす「挿入」や「欠失」は、さまざまな障害を引き起こします。

癌(がん)は、1つの遺伝子のエラーから始まり、どんどん増殖し大きくなっていきますが、病気の検査でよく行われるMRIやCTなどの画像診断を用いる場合、発見するには癌(がん)細胞が5mm以上ないと難しいといわれています。しかし、遺伝子検査を用いれば1つの細胞の間違いから発見ができるため、早期発見が可能であり、その人が持っている先天的な異常や素因などの細かいレベルの検査が行えます。

癌(がん)細胞の細胞周期

ひとつの遺伝子変異のエラーが、修復されずに細胞分裂を30回繰り返してしまうと、早期発見癌(がん)(直径5mm)の状態になります。そのとき、エラー細胞の数は10の9乗個。運よく癌(がん)検診などで発見されれば治療は見込めますが、さらに10回分裂を繰り返すと進行癌(がん)になり、エラー細胞の数は10の12乗個になってしまいます。これは、体内の全細胞の60分の1がエラー細胞の状態で、体重60kgの人の1kg分に相当します。

ここまでに到達するスピードを細胞周期(細胞の寿命)から考えてみます。正常細胞は4週間周期で生まれ変わりますが、その25日くらいはG0期(その細胞としての機能を果たしている期間)で過ごしています。正常細胞は残りの約3日で新しい細胞へと生まれ変わる準備をします。しかし、癌(がん)化した細胞はG0期には入りません。そのため、癌(がん)化細胞は生まれ変わる準備をする3日間だけを過ごすことになります。つまり、10回の細胞分裂を最短1ヶ月で行えるのです。癌(がん)の進行は早いため、早期発見・予防をしなければ癌(がん)の撲滅にはなりません。早期発見できれば、患部を取り除く治療だけで済ませられる可能性が高まりますし、放射線等の体の負担を減らすこともできます。

医薬品と予防機能素材の違い

プラセンタサプリメント
ここで改めて、医薬品と予防機能素材の違いについてお話しします。健康食品やサプリメントは、体の中で不足している栄養素を補うものとされていますが、医薬品は、病気と診断されてから投与が始まるもので、団博士が研究を進めている予防機能素材は病気になる前に活躍が期待できるものです。
健康な状態と、病気の状態の間にある未病という状態で、病院にかかるほどでもないけれど、調子が悪いという場合にも活用できます。未病を放って置くといずれは病気になってしまうため、未病の状態で取り入れれば、後々病気が発症したとしても病気を軽減してくれると注目されています。つまり、医薬品は病気になってから投与されるもので、予防機能素材は病気になっていない状態から予防として活用できるものなのです。

医薬品に関する問い

ここで医薬品に関するクイズを3つ出題します。自分の知識が間違っていないかを、ぜひ試してみてください。

●問1●
Q. 風邪薬は風邪を治す薬である。○か×か?

A. 違います 
⇒風邪薬の効能は諸症状の緩和であり、風邪を根本から治す特効薬ではありません。むしろ、薬をすぐに与えると本来の自然治癒力が低下してしまうため、注意が必要です。

病気が発症したり、風邪を引いたりしたとき、自らの免疫で菌を殺そうとするなどの反応が現れます。これは、人間が生まれながらに持っている自然治癒力による反応です。自然治癒力が低いと病気は治らないため、健康維持には欠かせない力です。自然治癒能力は、年齢を重ねると低下してきます。そのほか、過度のストレスや栄養不良も低下の原因といわれています。しかし、自然治癒能力を低下させる理由はほかにもあるといいます。それが薬です。病気を改善するために投与している薬が、自然治癒力の低下の原因に繋がるというのです。特に抗癌(がん)剤や免疫抑制剤などは、もともと備わっている自然治癒力を下げてしまうと考えられています。

たとえば、飲み過ぎてムカムカするからといって、胃薬(消化促進剤)を飲んだ場合、症状は改善するかもしれませんが、場合によっては胃に穴が開いてしまいます。また、傷ができたからと、ばい菌を殺すために消毒薬を用いた場合、ばい菌は死にますが、それと同じように自分の白血球も死滅させてしまう恐れがあります。このように、薬の使い方を間違えれば、体に悪い影響を与えてしまうことは、研究でも明らかになっています。

●問2●
Q. 70歳で上の血圧が170ある人が、5年間放って置いたら何パーセントの人が脳卒中になってしまうでしょうか?

A. 10%

Q. 70歳で上の血圧が170ある人が、血圧を下げる薬を飲んだら何パーセントになるでしょうか?

A. 6%
⇒脳卒中になる確率は低くなったものの、大きな差はみられませんでした。また、健康診断の基準が大幅に見直されましたが、こういった数字に一喜一憂するのではなく、自分の基準値を把握したうえで数字の振れ幅を見るべきです。数字の上下だけではなく、自分の体と向き合わないといけません。

●問3●
Q. 次の治験のデータのうち、骨粗鬆症の新薬として一番高い効果を得たのはどれでしょうか?

1)100人のうち2人骨折していたが、1人骨折を免れる
2)骨折する人が 2%が1%になる
3)骨折するリスクが50%減る

A. どれも同じ
⇒これらの新薬は、全て同じことを言っていますが、実際に治験の評価として用いられるのは「50%減る」という表現です。つまり、効果が高いような錯覚を与える表現が起用されるということです。このことから、本当のデータをきちんと見極めることが大切といえます。

医薬品の効果と副作用

昨年の春、健康診断の基準が見直されて緩和されましたが、それでも自分のことは自分で考え、さまざまな方法から選択していかなくてはなりません。ひとりの医師の診断だけで判断するのではなく、セカンドオピニオンなどを活用して別の医師の診断を聞き、より深く検討することもできます。とにかく自分で「知る」ということが大切なのです。

薬は、自然治癒力で治しきれないところの症状を和らげるために活用されており、実際に薬の恩恵を受けている人もたくさんいらっしゃいます。しかし、その一方で副作用があるということを忘れてはいけません。効果と副作用のバランスを理解した上で活用する必要があるのです。こういった難しい選択を迫られることからも、病気が発症してから処置をするのではなく、予防こそが病気に対する最大の防御とも考えられています。

また、癌(がん)治療において、抗癌(がん)剤・化学療法と統合医療の完治した確率を比較したところ、化学療法が4%、統合医療が7%という結果でした。この差から考えても、薬と予防機能素材は違う立ち位置ということがわかると思います。

医薬品の誤使用で起こった悲しい歴史

過去には、薬害被害が問題になったことが多々あります。どれも薬の良いところだけが周知されてしまい、被害者が多く出るに至ったといえます。医薬品は人類を救ってきた大切なものですが、簡単に使うのではなく、どうしても修復不可能な病気のときだけ、副作用があると理解して最小限飲むべきものなのです。
健康食品、予防機能素材の延長線上にあり、優れたものが医薬品という誤った認識を持っている人もいらっしゃいますが、決してそうではありません。健康食品の中に粗悪なものがありますが、医薬品の中にも安心できないものがあります。医師の言うことを鵜呑みにするのではなく、自己防衛をする時代なのです。

平均寿命と健康寿命

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日本は平均寿命が長いことで有名ですが、健康寿命(平均寿命から病気などの時期を差し引いた年月)が長いわけではありません。女性で12.8年間、男性で9.5年間も不健康な期間があるといわれています。しかも、不健康な期間は毎年伸び続けています。
女性は筋肉や骨の衰えから、男性は循環器の衰えから、不健康に向かっていく傾向があります。この現状を考えても、平均寿命が延びているのは、不健康な期間が延びているだけではないか? と疑問視されています。

赤ちゃんのおむつ市場が1390億円に対し、大人のおむつ市場は1590億円と逆転しています。これは、日本人の多くの人が、不健康な状態で一生を終えているといえるのではないでしょうか。日本は長寿ではありますが、健康寿命という観点では一番ではありません。予防医学の研究が進めば、健康寿命を延ばすことに繋がります。社会貢献するためにも、健康寿命を延ばすことが大切なのです。

予防医学とプラセンタ

プラセンタで温活
調子は悪いけれど病気ではないとされる「未病」。それを病気にならないように、さらには健康な状態に戻るようにするという「予防医学」をテーマに団博士は、研究を進めています。その中で、三大疾病(癌(がん)・心筋梗塞・脳卒中)や、高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満など重篤な危険因子や毛髪や肌に対し、プラセンタに何らかの効果があると確認されました。なぜ、プラセンタはこれほどまで幅広い効果をもたらすのか? それは、プラセンタが、長寿遺伝子(サーチュイン)の活性化、長寿ホルモン(アディポネクチン)の分泌促進、腸管免疫作用、ストレス応答作用に影響を与えるからです。それぞれの作用についての詳細は以下の通りです。

●長寿遺伝子の活性化

人間には長寿遺伝子というものがあり、長寿遺伝子Sirt1(サートワン)が活性化されれば、寿命が延びるとわかっています。長寿遺伝子Sirt1のスイッチをON状態にする方法として、カロリー制限があります。しかし、カロリー制限をして生きていくのはつらいものです。そこで、注目されていたのがレスベラトロール(ポリフェノールの一種)でしたが、ON状態にするためにはワインを毎日100本ぐらい飲まなくてはなりません。しかし、プラセンタを取り入れれば、長寿遺伝子Sirt1をON状態にできます。プラセンタは、長寿で病気になりにくい体作りを実現してくれるのです。

●長寿ホルモンの分泌促進

正常な人の皮下脂肪にある白色脂肪細胞から分泌されるホルモンであるアディポネクチン。女性の百寿者は、アディポネクチンの数値が高いと研究でわかっています。アディポネクチンは動脈硬化を直接抑制、抗炎症、心筋肥大抑制などの作用があり、健康に深く関わっているホルモンです。アディポネクチンが欠損しているとメタボリックシンドロームを呈するともいわれています。また、アディポネクチンの完全体の分子は、体の中で使われていくと切れ端ができ、この断片が長寿に関わっていると判明しました。プラセンタには、アディポネクチンの断片をたくさん作らせる働きがあり、この点でもプラセンタが長寿に効果があることがわかります。

●腸管免疫作用

人間は、細菌やウイルスが入ると腸管免疫で排除をします。しかし、高脂肪食を食べると、悪玉菌が増え善玉菌が減りアンバランスな状態になってしまいます。そこに、プラセンタを用いれば、本来のバランスに整えてくれるといわれています。体全体の免疫を100としたとき、腸管だけで60の免疫を担っているため、腸内環境は重要です。また、腸の環境が乱れると肌や髪にも影響が現れるため、腸内環境のバランスを整えることは大切なのです。

●ストレス応答作用

ストレス応答とは、ストレスを受けたときに、元に戻そうと反発する力のこと。たとえば、細胞に45度の熱(強いストレス)を与えると、細胞死を起こしますが、体温の限界である42度を経験した細胞に、45度の熱を浴びさせても細胞死しないという現象が挙げられます。これは、細胞が抵抗性を獲得し、細胞保護作用が起こったからだと考えられています。熱によって形成された抵抗物質は、ヒートショックプロテイン(HSP)と呼ばれています。

ヒートショックプロテイン(HSP)を用いた実験として、アルツハイマーモデルマウスを用いたものがあります。認知能力の低いマウスをプールに入れる実験です。プールの中には、隠れ扉(ゴール)があり、正常なマウスならば溺れないように、その扉から外へ逃げることができます。しかし、アルツハイマーモデルマウスは、そこに辿り着くことが難しく、何分もプールをさまよいます。しかし、アルツハイマーモデルマウスにプラセンタを投与し、HSP70の数値を引き上げておけば、プールに入れても早い段階で扉に到達できるようになったのです。これは、アルツハイマーの症状が回復したということを意味します。アルツハイマーは不治の病といわれていますが、生体がもっているストレス応答という能力を高めてあげるだけで改善できるかもしれず、プラセンタがそれに貢献できるかもしれないのです。

癌(がん)になるまでのステップ

癌(がん)は遺伝子のエラーが蓄積したものとお伝えしてきましたが、それはステージのひとつに過ぎません。発癌(がん)には、生活習慣が大きく影響しています。中村仁信『放射線と発がん』(公益財団法人大阪癌(がん)研究会、2011年)によると、発癌(がん)には過程があると考えられています。

発癌(がん)のきっかけは悪い生活習慣(放射線被曝、運動、紫外線、食品、ストレス、タバコ、酒、炎症)です。悪い生活習慣が重なると、活性酸素がたくさんつくられます。しかし、人間の体には生体防御機能群があり、その中の「抗酸化機能群」で活性酸素を消そうとします。それでも、消すことができずに活性酸素が蓄積されると、DNA(遺伝子)が損傷。これは、細胞1個につき1日6000回も発生すると言われています。それに対しても、生体防御機能群の「DNA損傷修復機能」で防御しようとしますが、その力が及ばないと正常細胞が突然変異して癌(がん)化してしまうのです。癌(がん)細胞発生には10数個の蓄積が必要なため、「細胞自爆(アポトーシス)」させて癌(がん)化した細胞を排除し、食い止めようとしますが、細胞自爆が追い付かなくなると癌(がん)細胞が発生。それでも、「免疫細胞」で処理しようとしますが、太刀打ちできなくなるといよいよ発癌(がん)に至ってしまいます。発癌(がん)するまでにはこういった過程があるのです。団博士は生体防御機能を高めれば、癌(がん)を予防できると考えています。

癌(がん)治療とプラセンタ

予防医学

●白血病

血液系の癌(がん)である白血病に対してプラセンタをマウスに投与する実験を行いました。白血病を治療しないままにしておくと、生存率は28日目で15%。しかし、同じ癌(がん)細胞を植えながらプラセンタを投与すると、58%まで延びるという結果がでました。この実験で、プラセンタによる延命効果が証明されたのです。
今までは病気になった後に投与する実験を行っていましたが、予防医学の観点から病気になる前に投与する実験も行いました。その結果、プラセンタを2週間与えたマウスに白血病を投与すると、マウスは拒絶反応を示し予防効果がみられました。前もってプラセンタを与えることで、癌(がん)に対して抵抗性を示したのです。このことから、プラセンタには延命・予防効果があると考えることができます。
さらに、2週間の投与だけで終えてしまったマウスと2週間投与してから癌(がん)細胞を植えつけて、その後も継続してプラセンタを投与したマウスとの比較も行いました。すると、前後投与したマウスの方が高い生存率をマークしたものの、前投与のみのマウスも後投与のみのマウス以上に生存率が高いという結果がでました。つまり、予防をせずに癌(がん)細胞とともにプラセンタを投与した場合に比べて、予防の段階からプラセンタを投与する方が癌(がん)を拒絶する力がより一層高まると実証されたのです。

●肺癌(がん)

肺癌(がん)の転移についてもプラセンタの効果が証明されました。転移に効く抗癌(がん)剤がない中、治療しないと約200個も転移する肺癌(がん)を、プラセンタを入れることで半分以下に抑えることができたため、優秀な結果であると評価されました。プラセンタは再発・転移癌(がん)にも効果があると認められたのです。

●白血病

血液系の癌(がん)である白血病に対してプラセンタをマウスに投与する実験を行いました。白血病を治療しないままにしておくと、生存率は28日目で15%。しかし、同じ癌(がん)細胞を植えながらプラセンタを投与すると、58%まで延びるという結果がでました。この実験で、プラセンタによる延命効果が証明されたのです。
今までは病気になった後に投与する実験を行っていましたが、予防医学の観点から病気になる前に投与する実験も行いました。その結果、プラセンタを2週間与えたマウスに白血病を投与すると、マウスは拒絶反応を示し予防効果がみられました。前もってプラセンタを与えることで、癌(がん)に対して抵抗性を示したのです。このことから、プラセンタには延命・予防効果があると考えることができます。
さらに、2週間の投与だけで終えてしまったマウスと2週間投与してから癌(がん)細胞を植えつけて、その後も継続してプラセンタを投与したマウスとの比較も行いました。すると、前後投与したマウスの方が高い生存率をマークしたものの、前投与のみのマウスも後投与のみのマウス以上に生存率が高いという結果がでました。つまり、予防をせずに癌(がん)細胞とともにプラセンタを投与した場合に比べて、予防の段階からプラセンタを投与する方が癌(がん)を拒絶する力がより一層高まると実証されたのです。

●肺癌(がん)

肺癌(がん)の転移についてもプラセンタの効果が証明されました。転移に効く抗癌(がん)剤がない中、治療しないと約200個も転移する肺癌(がん)を、プラセンタを入れることで半分以下に抑えることができたため、優秀な結果であると評価されました。プラセンタは再発・転移癌(がん)にも効果があると認められたのです。

腫瘍幹細胞

なぜプラセンタが癌(がん)の再発・転移に効果があるのか? その鍵といわれているのが、癌(がん)にもあるとされる幹細胞です。癌(がん)細胞にも親子関係のようなものがあり、幹細胞は癌(がん)細胞の親のことをいいます。子どもたちには新しい腫瘍をつくる能力がないのですが、親とされる幹細胞には新しく癌(がん)細胞を作る能力があります。そのため、幹細胞を残したままだと、新しい腫瘍をつくってしまいます。また、癌(がん)細胞はニッチという細胞と結びつき再発・転移することもわかっていますが、プラセンタは幹細胞とニッチが結びつかないように作用します。

血管新生抑制とプラセンタ

癌(がん)細胞は栄養を求めるため、血管新生因子を出して血管を作るように促します。すると血管の内皮細胞が癌(がん)に向かって伸び始め、最終的には癌(がん)に繋がってしまうのです。このように、既存の血管から新しい血管が生じる現象を「血管新生」といいます。血管新生が起こると、体内の酸素や栄養素を癌(がん)に集めてしまいます。結果、癌(がん)が大きくなったり、転移したりしてしまうのです。しかし、プラセンタのある成分を用いることで異常な血管新生を抑制することができました。癌(がん)に対する血管新生を抑制することで、癌(がん)治療に役立てることができるのです。

癌(がん)免疫療法

一度癌(がん)になると二度と同じ癌(がん)にならないということがマウスの実験で証明されています。実験用マウスに癌(がん)細胞を埋め込み、大きくなった腫瘍を外科手術で取り除くと、マウスは助かるのですが、この癌(がん)細胞を別のマウスに埋め込むと癌(がん)になり死んでしまいます。しかし、一度がん細胞を取り出した癌(がん)細胞が治ったマウスに、再び同じ癌(がん)細胞を埋めても、同じ癌(がん)には二度とかかりません。あらかじめ癌(がん)抗原をワクチンとして打てば癌(がん)にならずに済むのではないか? これが癌(がん)免疫という学問の始まりです。

癌(がん)化した細胞には癌(がん)抗原があり、癌(がん)抗原を投与すると免疫反応を起こし拒絶します。そして、癌(がん)の目印が提示され、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃します。癌(がん)抗原を投与して治療した場合、活性化されたキラーT細胞が、癌(がん)細胞を攻撃しますが、癌(がん)細胞だけでなく、正常な細胞まで攻撃するため、副作用がでてしまいます。一方、プラセンタは、癌(がん)細胞にだけ特化して攻撃ができるので、副作用なしで治療を行うことができます。

実験で、プラセンタを2週間マウスに与えてみると細胞表面に抗原が多く表れ、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃しやすくなりました。これは、プラセンタによって抗原提示能力が高まったためだと言えます。さらに、抗原提示能力が癌(がん)の縮小に繋がるのかを示すため、マウスの背中(左右2箇所)に癌(がん)細胞を埋め込む実験も行いました。2箇所うちの左側の癌(がん)細胞にだけプラセンタを注射により投与すると、まず左側の癌(がん)細胞が縮小され、その後プラセンタを投与しなかった右側の癌(がん)細胞も縮小されました。これは抗原提示能力が高まったために、キラーT細胞が癌(がん)細胞を見つけて攻撃したことを示しています。

樹状細胞ワクチン療法

正常なマウスから血液を採ってきて、そこにある樹状細胞をシャーレで培養し、断片化プラセンタを与える実験を行いました。試験管でプラセンタを取り込ませた樹状細胞がさまざまな目印をかざしている状態でマウスに戻し、癌(がん)を植え付ける実験を行いました。そうすると、癌(がん)を拒絶することができました。癌(がん)を植えているにも関わらず、癌(がん)を寄せ付けることがなく、予防接種のような役割がみられたのです。この実験で1種類だけでなく、2種類目の癌(がん)にまで予防効果があることがわかりました。プラセンタは複数の癌(がん)に対する予防効果が期待されています。実験終了次第、新しい研究成果として発表される予定です。

※このレポートはプラセンタの研究報告であり、製品の効果効能を謳っているものではありません。

団克昭博士プラセンタ特別講演会を受講して

医療に関する社会的背景や、プラセンタの研究データが盛り込まれた充実した内容でした。さらに、今回は線虫検査という新しい取り組みについても紹介され、とても勉強になりました。また、どの情報も病気にならない体を作るために必要だと感じました。講演会は、初めて参加される方も多くいらっしゃるようです。まだ団博士の講演を聞いたことのない方も、気軽に参加してみてください。

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プラセンタについて研究が進んでいます

プラセンタ講演会
美容業界で名前を聞くことの多い「プラセンタ」ですが、実は医療業界からも注目が集まっています。
新しい時代の医療の分野で、今後プラセンタの活躍が期待されています。

薬以外の選択肢を知ることで、自分らしい治療の実現に役立つ可能性があります。

プラセンタ講演会

一般社団法人 国際抗加齢免疫医学学会
理事長 団 克昭博士
プラセンタ講演会レポートバックナンバー

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