「医薬品と予防機能素材」「クスリのリスク」【団克昭プラセンタ研究レポート14】

クスリのリスク

受講テーマ『これまでの研究と、病気にならない体作り』

慶應義塾大学 医学部 総合医科学研究センター 団 克昭博士特別講演会
受講場所:ANAクラウンプラザホテル福岡
受講期間:平成27年8月6日(13:00から15:00)

医薬品と予防機能素材の考え方

オーガニック
まず、医薬品と予防機能素材の違いについて、今回改めてお話しいたします。まず、医薬品は病気と診断されてから投与が始まります。一方、団博士が研究を進めている予防機能素材は病気になる前に活躍が期待できるものです。健康な状態と、病気の状態の間にある未病という病院にかかるほどでもないけれど、調子が悪いという状態にも活用できます。そのまま放って置くといずれは病気になってしまうため、未病の状態で取り入れることが出来れば、後々病気が発症したとしても病気を軽減してくれると注目されています。つまり、医薬品は病気になってから投与されるもので、予防機能素材は病気になっていない状態から活用できるものなのです。

医薬品が自然治癒力を損なう恐れ

医薬品のリスク
病気が発症したり、風邪を引いたりしたとき、自らの免疫で菌を殺そうとするなどの反応が現れます。これは、人間が生まれながらに持っている自然治癒力による反応です。自然治癒力が低いと病気は治らないため、健康維持には欠かせない力です。自然治癒能力は、年齢を重ねると低下してきます。そのほか、過度のストレスや栄養不良も低下の原因といわれています。しかし、自然治癒能力を低下させる理由はほかにもあるといいます。それが薬です。病気を改善するために投与している薬が、自然治癒力の低下の原因に繋がるというのです。特に抗癌(がん)剤や免疫抑制剤などは、自然治癒力を下げてしまうと考えられています。

たとえば、飲み過ぎてムカムカするからといって、胃薬(消化促進剤)を飲んだ場合、症状は改善するかもしれませんが、場合によっては胃に穴が開いてしまいます。また、傷ができたからと、ばい菌を殺すために消毒薬を用いた場合、ばい菌は死にますが、それと同じように自分の白血球も駄目にしてしまう恐れがあるのです。このように、薬の使い方を間違えれば、体に悪い影響を与えてしまうことは、研究で明らかになっています。

昨年の春、健康診断の基準が見直され緩和されましたが、それでも自分の健康のことは自分で考え、さまざまな方法から選択していかなくてはなりません。ひとりの医師の診断だけで判断するのではなく、セカンドオピニオンなどで別の医師の診断を聞いてより深く検討することもできます。医師の言葉で一喜一憂するのではなく、自分で「知る」ということが大切なのです。

癌(がん)治療では、化学療法と抗癌(がん)剤治療という手段が一般的ですが、この療法で完全に治癒した人はたったの4%だったというデータが出ています。残念ながら現在の化学療法や抗癌(がん)剤治療はこういった状況です。薬は、自然治癒力で治しきれないところの症状を和らげるために活用されており、実際に薬の恩恵を受けている人もたくさんいらっしゃいます。しかし、その反面副作用があるということを忘れてはいけません。効果と副作用のバランスを理解した上で活用する必要があるのです。こういった難しい選択を迫られることからも、病気が発症してから処置をするのではなく、予防こそが病気に対する最大の防御とも考えられています。

平均寿命と健康寿命

健康寿命
日本は平均寿命が長いことで有名ですが、健康寿命(平均寿命から病気などの時期を差し引いた年月)が長いわけではありません。日本人の多くの人が、不健康な状態で一生を終えているといいます。日本は長寿ではありますが、健康寿命という観点では一番ではありません。予防医学の研究が進めば、健康寿命を延ばすことに繋がります。

予防医学とプラセンタ

調子は悪いけれど病気ではないとされる「未病」。それを病気にならないように、さらには健康な状態に戻るようにするという「予防医学」をテーマに団博士は、研究を進めています。その中で、三大疾病(癌(がん)・脳卒中・急性心筋梗塞)や、高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満など重篤な危険因子に対し、プラセンタに何らかの効果があると確認されました。中でも癌(がん)治療は、多くの人から注目されており、予防医学についても研究が進められています。

団博士は、癌(がん)や毛髪などに共通して関わっているプラセンタの研究を行う中で、プラセンタがさまざまな病気に良い影響をもたらすと明らかにしてきました。その病気は、三大疾病(癌(がん)・脳卒中・急性心筋梗塞)、高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満。毛髪、肌、炎症と多岐に渡ります。なぜ、プラセンタはこれほどまで幅広い効果をもたらすのか? それは、プラセンタが、長寿遺伝子(サーチュイン)の活性化、長寿ホルモン(アディポネクチン)の分泌促進、腸管免疫作用、ストレス応答作用に影響を与えるからです。それぞれの作用についての詳細は以下の通りです。

●長寿遺伝子の活性化

人間には長寿遺伝子というものがあり、長寿遺伝子Sirt1(サートワン)が活性化されれば、寿命が延びるとわかっています。長寿遺伝子Sirt1のスイッチをON状態にする方法として、カロリー制限があります。しかし、カロリー制限をして生きていくのはつらいものです。そこで、注目されているのがレスベラトロール(ポリフェノールの一種)でしたが、ON状態にするためにはワインを毎日100本ぐらい飲まなくてはなりません。しかし、プラセンタを取り入れれば、長寿遺伝子Sirt1をON状態にできます。プラセンタは、長寿で病気になりにくい体作りを実現してくれるのです。

●長寿ホルモンの分泌促進

女性の百寿者は、アディポネクチンの数値が高いと研究でわかっています。アディポネクチンは動脈硬化を直接抑制、抗炎症、心筋肥大抑制などの作用があり、健康に深く関わっているホルモンです。アディポネクチンが欠損しているとメタボリックシンドロームを呈するともいわれています。プラセンタには、アディポネクチンの代謝を活性化させる働きがあり、この点でもプラセンタが長寿に効果があることがわかります。

●腸管免疫作用

人間は、腸内細菌やウイルスが入ると腸管免疫で排除をします。 腸内細菌の種類には善玉菌(ビフィズス菌など)、悪玉菌(大腸菌など)、日和見菌などがあります。プラセンタには腸管免疫作用があるため、善玉菌と悪玉菌のバランスを正常な腸内環境にできるのです。

●ストレス応答作用

ストレス応答とは、ストレスを受けたときに、元に戻そうと反発する力のこと。たとえば、細胞に45度の熱(強いストレス)を与えると、細胞死を起こしますが、体温の限界である42度を経験した細胞に、45度の熱を浴びさせても細胞死しないという現象が挙げられます。これは、細胞が抵抗性を獲得し、細胞保護作用が起こったからだと考えられています。熱によって形成された抵抗物質は、ヒートショックプロテイン(HSP)と呼ばれ、その仕組みの解明が現在の研究対象となっています。
HSPのなかでも、細胞死を保護する作用のある「HSP70」が注目されています。なぜなら、HSP70を誘導する機能がプラセンタに見つかっており、HPS70を増やす効果が研究結果で出ているからです。HPS70には、腸炎においても炎症を抑えるなど、壊れた細胞の修復作業にも大きな力を発揮します。

癌(がん)細胞の成り立ち

癌(がん)は遺伝子のエラーが蓄積したものとお伝えしてきましたが、それはステージのひとつに過ぎません。発癌(がん)には、生活習慣が大きく影響しています。中村仁信『放射線と発がん』(公益財団法人大阪癌(がん)研究会、2011年)によると、発癌(がん)には以下の過程があると考えられています。ここでは、発癌(がん)に至るまでの流れを説明いたします。

発癌(がん)のきっかけは悪い生活習慣(放射線被曝、運動、紫外線、食品、ストレス、タバコ、酒、炎症)です。悪い生活習慣が重なると、活性酸素がたくさんつくられます。しかし、人間の体には生体防御機能群があり、その中の「抗酸化機能群」で活性酸素を消そうとします。それでも、消すことができずに活性酸素が蓄積されると、DNA(遺伝子)が損傷。これは、細胞1個につき1日7万~100万個発生すると言われています。それに対しても、生体防御機能群の「DNA損傷修復機能」で防御しようとしますが、その力が及ばないと正常細胞が突然変異して癌(がん)化してしまうのです。癌(がん)細胞発生には10数個の蓄積が必要なため、「細胞自爆(アポトーシス)」させて癌(がん)化した細胞をなくし、食い止めようとしますが、細胞自爆が追い付かなくなると癌(がん)細胞が発生。それでも、「免疫細胞」で処理しようとしますが、太刀打ちできなくなるといよいよ発癌(がん)に至ってしまいます。発癌(がん)するまでにはこういった過程があるのです。団博士は生体防御機能を高めれば、癌(がん)を予防できると考えています。

癌(がん)治療とプラセンタ

癌(がん)の治療法として、外科療法、放射線療法、化学療法、遺伝子治療、免疫療法があげられます。プラセンタについて、それぞれの治療法のデータがありますが、今回は化学療法と免疫療法のデータを示します。

●白血病

血液系の癌(がん)である白血病に対してプラセンタを投与する実験を行いました。白血病を治療しないままにしておくと、生存率は28日目で18%。しかし、同じ癌(がん)細胞を植えながらプラセンタを投与すると、60%まで延びるという結果がでました。この実験で、プラセンタによる延命効果が証明されたのです。

また、最新の研究ではプラセンタに癌(がん)の予防効果もあるとわかりました。プラセンタを2週間マウスに与えてから白血病を投与すると、マウスは拒絶反応を示し予防効果がみられたのです。前もってプラセンタを与えることで、癌(がん)に対して抵抗性を示す。つまり、プラセンタには延命・予防効果があるということです。このことから、プラセンタを前もって与えた方が効果的と考えることもできます。
さらに、2週間投与してから癌(がん)細胞を植えつけて、その後も継続してプラセンタを投与した場合と、2週間の投与だけで終えてしまったマウスの比較も行いました。継続して投与しなかったマウスの生存率は75%、継続したマウスは85%以上の生存率。予防をせずに癌(がん)細胞とともにプラセンタを投与した場合に比べて、予防の段階からプラセンタを摂取することで癌(がん)への拒絶する力がより一層高まると実証されました。プラセンタの癌(がん)予防については、今後少しずつ明らかになるといわれています。

●肺癌(がん)

肺癌(がん)の転移についてもプラセンタの効果が証明されました。転移に効く抗癌(がん)剤がないなか、治療しないと約200個も転移する肺癌(がん)を、プラセンタを入れることで半分以下に抑えることができたため、優秀な結果であると評価されました。プラセンタは再発・転移癌(がん)にも効果があると認められたのです。

腫瘍幹細胞

なぜプラセンタが癌(がん)の再発・転移に効果があるのか? その鍵といわれているのが、癌(がん)にもあるとされる幹細胞です。癌(がん)細胞にも親子関係のようなものがあり、幹細胞は癌(がん)細胞の親のことを言います。子どもたちには新しい腫瘍をつくる能力がないのですが、親とされる幹細胞には新しく癌(がん)細胞を作る能力があります。そのため、幹細胞を残したままだと、新しい腫瘍をつくってしまいます。また、癌(がん)細胞はニッチという細胞と結びつき再発・転移することもわかっています。プラセンタは幹細胞とニッチが結びつかないように作用すし、癌(がん)に対して血管新生を抑えるため、プラセンタは転移にも効果があるといわれるのです。
再発・転移癌(がん)になるということは、その人の持つ免疫抵抗能力ではもはや太刀打ちできないということでもあります。そのため、再発・転移癌(がん)に効果があるのは、非常に意味のあることです。

血管新生とプラセンタ

新生血管阻害作用とは、癌(がん)を養う血管の新生を抑えて癌(がん)の成長を止めることです。癌(がん)細胞は栄養を求めるため、血管新生因子を出して血管を作るように促します。すると血管の内皮細胞が癌(がん)に向かって伸び始め、最終的には癌(がん)に繋がってしまうのです。このように、既存の血管から新しい血管が生じる現象を「血管新生」といいます。血管新生が起こると、体内の酸素や栄養素を癌(がん)に集めてしまいます。結果、癌(がん)が大きくなったり、転移したりしてしまうのです。

新生血管阻害作用とは、癌(がん)を養う血管の新生を抑えて癌(がん)の成長を止めることです。癌(がん)細胞は栄養を求めるため、血管新生因子を出して血管を作るように促します。すると血管の内皮細胞が癌(がん)に向かって伸び始め、最終的には癌(がん)に繋がってしまうのです。このように、既存の血管から新しい血管が生じる現象を「血管新生」といいます。血管新生が起こると、体内の酸素や栄養素を癌(がん)に集めてしまいます。結果、癌(がん)が大きくなったり、転移したりしてしまうのです。

癌(がん)免疫療法

一度癌(がん)になると二度と同じ癌(がん)にならないということがマウスの実験で証明されています。実験用マウスに癌(がん)細胞を埋め込み、大きくなった腫瘍を外科手術で取り除くと、マウスは助かるのですが、この癌(がん)細胞を別のマウスに埋め込むと癌(がん)になり死んでしまうのです。しかし、一度取り出した癌(がん)細胞が治ってしまったマウスに、再び同じ癌(がん)細胞を埋めても、同じ癌(がん)には二度とかかりません。あらかじめ癌(がん)抗原をワクチンとして打てば癌(がん)にならずに済むのではないか? これが癌(がん)免疫という学問の始まりです。

癌(がん)化した細胞には癌(がん)抗原があり、癌(がん)抗原を投与すると免疫反応を起こし拒絶します。これが目印となりキラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃。癌(がん)抗原を投与して治療した場合、活性化されたキラーT細胞が、癌(がん)細胞を攻撃しますが、癌(がん)細胞だけでなく、正常な細胞まで攻撃するため、副作用がでてしまいます。一方、プラセンタは、癌(がん)細胞にだけ特化して攻撃ができるので、副作用なしで治療を行うことができます。

実験で、プラセンタを2週間マウスに与えてみると細胞表面に抗原(マクロファージ)が多く表れて、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃しやすくなりました。これは、プラセンタによって抗原提示能力が高まったためだと言えます。さらに、抗原提示能力が癌(がん)の縮小に繋がるのかを示すため、マウスの背中(左右2箇所)に癌(がん)細胞を埋め込む実験も行いました。2箇所の左側にだけプラセンタを投与すると、最初に投与した左側が縮小され、次に投与しなかった右側の癌(がん)細胞も縮小されました。これは抗原提示能力が高まったために、キラーT細胞が癌(がん)細胞見つけて攻撃したことを示しています。

樹状細胞ワクチン療法

腫瘍を2つ植えたマウスから摂取した血液で樹状細胞を培養し、そこに断片化プラセンタを与える実験を行いました。試験管でプラセンタを取り込ませた樹状細胞がさまざまな目印をかざしている状態で治療に加えると、癌(がん)を拒絶することができました。癌(がん)を植えているにも関わらず、癌(がん)を寄せ付けることがなく、予防接種のような役割がみられたのです。また、実験途中ではありますが、癌(がん)に対して拒絶するマウスは、別の癌(がん)も拒絶することがわかりました。体の中のキラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃するため、新しい癌(がん)を植え付けても拒絶反応がみられたのです。この実験で1種類だけでなく、2種類目の癌(がん)にまで予防効果があることがわかりました。プラセンタは複数の癌(がん)に対する予防効果が期待されています。実験終了次第、新しい研究成果として発表される予定です。

※このレポートはプラセンタの研究報告であり、製品の効果効能を謳っているものではありません。

団克昭博士プラセンタ特別講演会を受講して

健康にまつわる易しい話から専門的な話まで、たくさんの研究データが盛り込まれた講演会でした。しかし、今回の講演会の内容は、団博士の研究のほんの一部に過ぎません。プラセンタを用いた細胞再生・免疫療法にまつわる研究の第一人者である団博士の研究は、日々進んでいます。今後の研究を楽しみに、次回の講演会も参加しようと思います。毎回違った内容をお話ししてくださるので、何度か参加したことのある私でも新鮮な気持ちで団博士の説明を聞くことができます。一度参加したことがある方も、この機会にぜひお越しください。

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プラセンタについて研究が進んでいます

プラセンタ講演会
美容業界で名前を聞くことの多い「プラセンタ」ですが、実は医療業界からも注目が集まっています。
新しい時代の医療の分野で、今後プラセンタの活躍が期待されています。

薬以外の選択肢を知ることで、自分らしい治療の実現に役立つ可能性があります。

プラセンタ講演会

一般社団法人 国際抗加齢免疫医学学会
理事長 団 克昭博士
プラセンタ講演会レポートバックナンバー

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団 克昭博士によるプラセンタ特別講演会
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