非分解プラセンタを用いた研究【団克昭プラセンタ研究レポート13】

国立がんセンター

受講テーマ『これまでの研究と、病気にならない体作り』

慶應義塾大学 医学部 総合医科学研究センター 団 克昭博士特別講演会
受講場所:新大阪ワシントンプラザホテル 2階 桜の間
受講期間:平成27年7月3日(13:00から15:00)

団克昭博士の取り組み

研究
団博士の研究は、難病を薬で治していく化学療法から始まり、癌(がん)の免疫療法へとシフトしてきました。化学療法と免疫療法は研究の二大柱だったと、団博士は言います。

化学療法の分野では、16年の年月を経て糖尿病の薬であるスターシスの開発に成功。しかし、薬は化学薬品であるため、効果のあるものには副作用が伴うと懸念されていました。その現状を「何とかしたい」と思ったのをきっかけに、合成薬品ではなく天然素材(もともと体の中にある成分)を使えば、副作用のない薬ができるのではないかと考えるようになりました。

免疫療法の分野では、ヒートショックプロテインを材料に研究を行ってきました。研究を進めることで、癌(がん)を予防できるかもしれないということが判明。さらに、ヒートショックプロテインは毛髪に関係しているという情報も入ったため、団博士は毛髪に関わる研究を開始します。その研究において、癌(がん)や毛髪などと共通して関わっていたのがプラセンタでした。

こういった経緯で、さまざまな研究に取り組んできましたが、どの研究も無駄ではなかったと言います。最近でも、過去の研究が役立っていると実感することがあったそうです。それは、韓国で大きく取り上げられているMERSウイルスです。

MERSウイルスとSARSウイルス

韓国で流行っているMERSウイルスの種類について調べたところ、過去に流行したSARSウイルスとほぼ同じグループに分けられることがわかりました。そのため、SARSに効く薬はMERSに対しても効果があると考えられています。

団博士が東工大とSARSウイルスについて共同研究していた当時、PM化合物(ポリ酸)の中で癌(がん)やウイルスに効果があるものはないかと調べていました。そして、研究が進む中で、PM化合物の立体構造の違いによって異なる効果があるとわかりました。構造によって、癌(がん)に効くタイプ、ウイルスに効くタイプ、細菌に効くタイプといった具合に、効果が違ってくるのです。

SARSウイルスが流行っていた頃、抗SARSウイルス剤と呼ばれるものがありました。その効果を測る数値として、EC50(ウイルスを殺すのに必要な濃度)、CC50(細胞にダメージを与えてしまう毒性の濃度)があります。この数値を用いる場合、EC50とCC50の数値の差が大きいほど安全性が高い薬とみなされます。そして、その尺度を用いて数値を測定してみたところ、当時一番良いとされていたもので300倍程度という結果でした。しかし団博士の研究では、それを上回る400倍を超えたPM化合物を見つけていました。つまり、世の中で良いと言われていたものよりも安心安全な薬があったということです。そして、この薬がSARSにおいて高い数値を得られたということは、MERSでも効くだろうと考えられています。

団博士が研究していた薬には、ウイルス細胞に感染させないようにする役割と、ウイルスの動きを阻害し、細胞の表面に感染しにくくする役割を持っています。こういったSARSの研究がMERSにも活かせるかもしれないと、団博士はこれまでの研究に可能性を感じています。

非分解プラセンタを用いた研究

団博士は、癌(がん)や毛髪などに共通して関わっているプラセンタの研究を行う中で、プラセンタがさまざまな病気に良い影響をもたらすと明らかにしてきました。その病気は、三大疾病(癌(がん)・脳卒中・動脈硬化)、高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満。毛髪、肌、炎症と多岐に渡ります。なぜ、プラセンタはこれほどまで幅広い効果をもたらすのか? それは、プラセンタが、長寿遺伝子(サーチェイン)の活性化、長寿タンパク質(アディポネクチン)の分泌促進、腸管免疫作用、ストレス応答作用に影響を与えるからです。プラセンタが体にどのような影響もたらすのか、団博士は現在も研究を続けています。

国際毛髪抗加齢医学学会の活動

1年前、団博士によって立ち上げられた学会のひとつが『国際毛髪抗加齢医学学会』です。
この学会では脱毛をテーマに掲げて研究を行っています。
美容業界の常識として定着していた脱毛の原因は、毛髪の根元にある毛乳頭細胞から発される脱毛シグナルにあるというものでした。しかし、その後に新しい理論が提唱されました。それは、男性ホルモンが活性化されることで脱毛シグナルとなり、毛髪が抜けてしまうという理論でした。

ただし、脱毛は男性ホルモンの全てを抑制すれば解決できるという問題ではありません。なぜなら、男性ホルモンには脱毛シグナル(脱毛を促す)がある一方で、成長シグナル(ヒゲを伸ばすような成長を促す)もあるからです。脱毛を防ぐためには、脱毛シグナルだけを阻害する必要があります。そこで見つけたのが、成長を促すIGF-1(成長因子)と、脱毛に働くTGF-β1(成長因子)です。これらのうち、TGF-β1だけをブロックすれば脱毛を抑えられるという考えに至りました。

さらに研究を進めると、TGF-β1の阻害剤としてλ-Carrageenans(海藻から抽出された多糖類)を見つけることができました。しかし、研究が進むにつれ、TGF-β1を阻害するだけでは脱毛を止められないとわかりました。脱毛を抑えるためには、さらにFGF-5も抑制しなければならないと明らかになったのです。そして、ついにFGF-5を阻害できるものとして、i-Carrageenansを見つけることができました。この研究に、プラセンタを用いてみると、プラセンタにTGF-β1とFGF-5の両方を阻害する効果が見られました。この結果から、プラセンタとλ-Carrageenans、i-Carrageenansの3つを配合すれば脱毛を抑制できると明らかになりました。この効果はマウスの実験でも検証済みで、既に製品化されています。

国際毛髪抗加齢医学学会のウェブサイトはこちら

国際抗加齢免疫医学学会の活動

団博士は、国際毛髪抗加齢医学学会に加えて、国際抗加齢免疫医学学会の理事長も務めています。ここでは、国際抗加齢免疫医学学会の活動をご紹介します。

国際抗加齢免疫医学学会はアンチエイジングや予防医学の視点で研究しており、遺伝子の分野で多くの人々に貢献しようと活動をしています。その取り組みのひとつが遺伝子検査です。生活習慣病は、いずれも体質(遺伝素因)と生活習慣(環境要因)が組み合わさって発病します。そのため、病気になる遺伝子素因を持っているにもかかわらず、悪い生活習慣を繰り返すと病気が発症するリスクが高まるといわれています。しかし、遺伝子素因は両親から受け継いだもので、本人の努力で変えることはできません。だからこそ、遺伝子検査を通して、その情報を事前に知っていただき、病気の予防や生活習慣の見直しに役立ててもらいたいと考えています。
今やほとんどの病気が生活習慣に原因があると言われています。悪い生活習慣を送るとどのような症状が現れるのでしょう? いくつか例を示します。

国際抗加齢免疫医学学会のウェブサイトはこちら

ストレートネックとは?

スマホの肩こり
近年、ストレートネックという首の骨が真っ直ぐな状態の人が増加しているといいます。本来の正しい姿勢の場合、首の真上に頭が乗っており、横から見ると頸椎(首の骨)は少しカーブを描いているのですが、悪い姿勢が続くとカーブが真っ直ぐになりストレートネックになってしまうのです。これは、スマホ症候群で長時間うつむき姿勢の人に多く、そのほかにも猫背、骨盤や股関節のゆがみ、足(外反母趾、偏平足、足底筋膜炎)なども原因としてあげられています。

通常、首の骨の1番目から7番目を結んだ角度は30度~40度と言われていますが、30度以下になるとストレートネックとされます。通常では首にかかる頭の重さは5kg程度ですが、ストレートネックになってしまうと、通常の5倍以上の27kgの負担がかかると言います。ストレートネックになると、「頭痛がする、肩がこる、首が痛い、首が動かない、上を向きにくい、めまい・ふらつき感がある、手のしびれがある、寝違いを繰り返す、枕が合わない、吐き気がする、自律神経失調症」などの症状が現れます。症状がひどい人は失神してしまうこともあり、深刻な問題です。こういった症状を改善するためには血流量(特に頸動脈等)を高める対策が大切といわれています。

ストレートネックとプラセンタ

首のマッサージと言えば、首の後ろ側を揉みほぐす人が多いと思います。しかし、頸動脈は首の前側、顔の前付近にあります。そのため、首の前側をマッサージしたり温めたりすることも血流量を高める効果があると言われています。そして団博士は、マッサージなど体の外側からだけでなく、体の内側からも血流量を高める方法として、プラセンタでも血流を上げることができないか? と研究を行ってきました。

そこで、プラセンタによって血流量を高めることができるのかを明らかにするため、マウスを使った実験を実施することにしました。マウスは、もともと真っ直ぐな首の骨を体の構造として持っているため、ある種のストレートネックともいえると考えたのです。マウスの口からプラセンタを与え、超音波血流計で血流量を測定。その結果、プラセンタを食べてから約5分で3割程度も血流量が上がり、その状態を長時間維持しました。つまり、プラセンタは即効的かつ持続的な効果をもたらしたのです。広義でとらえると、この結果は首以外の箇所においても効果が見込めるということを意味しています。なぜなら、さまざまな体の麻痺は血流量の低下が原因とされる場合があるからです。さらに、体の麻痺のほかにも血流は多くの病気と関わっているため、血液の流れを良くできれば、首以外の箇所にも大きな効果が期待できると考えられています。

生活習慣で病気になるケースは、ストレートネックだけではありません。大腸癌(がん)もそのひとつです。それを裏付けるデータがありました。それは、1日に食べる肉の量が多い国ほど、大腸癌(がん)になるリスクが高いというデータです。このことから、肉は食べ過ぎると体に良くないことが明らかになりました。肉ばかり食べる生活習慣が、大腸癌(がん)の原因になると示しているのです。

遺伝子検査の重要性

dna修復
ヒトの細胞は生まれたときの6兆個からはじまり、成人するときには60兆個の細胞にまで増えます。その細胞の1つを拡大すると核があり、さらに拡大すると染色体があります。その染色体の中にある、遺伝子のエラーが病気に関わるとされているのです。

ヒトの染色体は常染色体22対と性染色体(性別を決める染色体)2対。合わせて24対から成っています。これらが1つの細胞中の核にすべて収まっていて、細胞分裂で増殖を繰り返します。細胞分裂して2つに分かれた細胞は、均等に分かれるためそれぞれ同じ情報を持つことになります。細胞60兆個の中でも、大半が体細胞染色体です。体細胞染色体は24対ありますが、男女を決める生殖細胞はその半分の12対しかありません。つまり、卵子(12対)と精子(12対)が受精することで、体細胞と同じ数(24対)の遺伝情報を持ったものになるのです。こうして父親と母親の半分半分の遺伝子情報が集まって体細胞となり、細胞分裂が始まります。

さらに遺伝子を詳しく見ると、遺伝子の配列は二重螺旋構造のペアになっていて、4つの塩基(ATCG)の組み合わせが繋がっていることがわかります。それらの塩基の組み合わせはAとT、CとGといった具合に既に決まっており、細胞分裂によって塩基のペアが2つに分かれると、また新しいペアを塩基の規則に従ってつくります。しかし、正常な遺伝子配列にエラーが起こり、異常な遺伝子配列になることもあります。エラーにも種類があり、「置換」「挿入」「欠失」があげられます。「置換」は別の遺伝子に置き換えられるだけですが、「挿入」や「欠失」は遺伝子の数が増えたり減ったりするため、遺伝子配列がどんどん崩れて影響が大きいとされています。そのため、それ以降の遺伝子の配列すべてに影響を及ぼす「挿入」や「欠失」は、さまざまな障害を引き起こします。

病気の検査でよく行われるMRIやCTなどの画像診断を用いる場合、癌(がん)を発見するには癌(がん)細胞が5mm以上ないと難しいといわれています。しかし、遺伝子検査を用いれば1つの細胞の間違いを発見できるため、早期発見が可能。その人が持っている先天的な異常や素因などの細かいレベルの検査が行えます。

癌(がん)について

細胞分裂の際に遺伝子情報の伝達エラーが蓄積され、修復できない状態が癌(がん)です。 癌(がん)化は、ひとつの遺伝子変異のエラーから始まります。しかし、現在の医療ではそのひとつのエラーだけでは癌(がん)を発見できません。そのまま修復されずに細胞分裂を30回繰り返してしまうと、早期発見がんの状態になります。そのとき、エラー細胞の数は10の9乗個。運よく癌(がん)検診などで発見されれば治療は見込めますが、さらに10回分裂を繰り返すと進行がんになり、エラー細胞の数は10の12乗個になってしまいます。これは、体内の全細胞の60分の1がエラー細胞の状態で、体重60kgの人の1kg分に相当します。この段階に差し掛かってしまうと、太刀打ちできないかと思えますが、エラーを防げなくてもエラーを元に戻す修復能力を高めてあげれば、癌(がん)を軽減できると考えられています。ただし、癌(がん)の進行は早いため、早期発見・予防をしなければ癌(がん)の撲滅にはなりません。そのためにも、自分の遺伝子を把握し、癌(がん)を予防することが大切なのです。

遺伝子検査と癌(がん)

肺癌(がん)と食道癌(がん)について研究で、以下のようなデータがでましたのでご紹介いたします。

●肺癌(がん)

肺癌(がん)の原因はタバコだといわれることが多いですが、タバコだけが原因ではありません。遺伝子のエラーも大きな要因だと考えられています。遺伝子の中には、さまざまな肺癌(がん)のパターンに関わっているといわれる程、重要な遺伝子があります。それがP53です。P53は癌(がん)抑制遺伝子で、この遺伝子に傷がつくと癌(がん)が転移するとされています。つまり、タバコのような生活習慣だけが牽引しているのではないということです。タバコなどのリスクファクターよりも、その人が持つ素因や遺伝子の方が癌(がん)の進行に大きく影響するのです。

●食道癌(がん)

多型なし(正常な遺伝子配列の人)、遺伝子1(アルコール脱水酵素の遺伝子にエラーのある人)、遺伝子2(アセトアルデヒド脱水酵素の遺伝子にエラーのある人)、さらに遺伝子1+2(アルコール脱水酵素とアセトアルデヒド脱水酵素の両方の遺伝子にエラーのある人)の4パターンを比較しました。また、それぞれのパターンで、「タバコも飲酒もしない人」「タバコを吸う人」「飲酒する人」「タバコを吸って飲酒もする人」に分けて食道癌(がん)になるリスクを調べると次のような結果がでました。
「多型なし」でタバコも飲酒もしない人を1としたときに、「多型なし」でタバコを吸い飲酒をする人は食道癌(がん)になる確率が3.44倍高いことがわかりました。また、「遺伝子1+2」に分類され、タバコも飲酒もしない人の食道癌(がん)になる確率は「多型なし」の6.79倍でした。「遺伝子1+2」の人がタバコを吸って飲酒した場合、なんと189倍もエラーのない「多型なし」の人より食道癌(がん)になる確率が高かったのです。つまり、遺伝子エラーがない場合はタバコや飲酒などの生活習慣の影響は少ないが、遺伝子エラーを持っている人が悪い生活習慣を行うと食道癌(がん)のリスクがぐっと高まるということです。これは、ほかの病気でも言えます。

遺伝子検査対象

国際抗加齢免疫医学学会による遺伝子検査は、すべての遺伝子を検査するのではなく、直接私たちの命に係わる三大疾病(がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中)と免疫の項目を中心に、病気になる素因を持っているかを調べます。それも後天的変異ではなく、先天的・突然変異が対象です。つまり、癌(がん)化している状態を把握するための検査ではなく、今後リスクを負わないようにDNAから調べるという位置づけで行います。遺伝子検査に加えて血液検査も行えば、癌(がん)が発症している可能性もわかりますが、癌(がん)が進行しているか否かの診断ではなく、先天的に癌(がん)になる素因があるかどうかを診断するのです。

遺伝子検査の方法は、口の中の粘膜をとってパッケージして郵送するだけと簡単です。実際の遺伝子検査の流れは以下の検査フローをご覧ください。

●遺伝子検査フロー(費用\5,400/税込)
1)DNAの摂取・郵送
  口腔粘膜をブラシのようなスワプを用いて搾取し、郵送する。
2)遺伝子検査を開始
1…DNA抽出
2…PCR(疾患関連特定部位の遺伝子を増幅)
3…異色蛍光標識Primerによる遺伝子変異の検出(可視化)
4…発症リスクの解析
5…検査終了後、DNA検体の産業廃棄物処理
3)遺伝子解析結果の返却(2~3週間後)
検査結果とともに、遺伝子の変異から三大疾病の発症リスク、持って生まれた免疫などを中心に、病気を発症しないために生活習慣の見直し等のアドバイスを添えてお届けします。

※予定数に達したため、新規受付は終了いたしました

予防医学とプラセンタ

予防医学
調子は悪いけれど病気ではないとされる「未病」。それを病気にならないように、さらには健康な状態に戻るようにするという「予防医学」をテーマに団博士は、研究を進めています。その中で、三大疾病(がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中)や、高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満など重篤な危険因子に対し、プラセンタに何らかの効果があると確認されました。中でも癌(がん)治療は、多くの人から注目されており、予防医学についても研究が進められています。

癌(がん)細胞の成り立ち

癌(がん)は遺伝子のエラーが蓄積したものとお伝えしてきましたが、それはステージのひとつに過ぎません。発癌(がん)には、生活習慣が大きく影響しています。中村仁信『放射線と発がん』(公益財団法人大阪癌(がん)研究会、2011年)によると、発癌(がん)には以下の過程があると考えられています。ここでは、発癌(がん)に至るまでの流れを説明いたします。

発癌(がん)のきっかけは悪い生活習慣(放射線被曝、過度な運動、紫外線、食品添加物・農薬、ストレス、タバコ、酒、炎症)などです。悪い生活習慣が重なると、活性酸素がたくさん作られます。しかし、人間の体には生体防御機能群があり、その中の「抗酸化機能群」で活性酸素を消そうとします。それでも、消すことができずに活性酸素が蓄積されると、DNA(遺伝子)が損傷。これは、細胞1個につき1日7万~100万個発生すると言われています。それに対しても、生体防御機能群の「DNA損傷修復機能」で防御しようとしますが、その力が及ばないと正常細胞が突然変異して癌(がん)化してしまうのです。癌(がん)細胞発生には10数個の蓄積が必要なため、「細胞自爆(アポトーシス)」させて癌(がん)化した細胞をなくし、食い止めようとしますが、細胞自爆が追い付かなくなると癌(がん)細胞が発生。それでも、「免疫細胞」で処理しようとしますが、太刀打ちできなくなるといよいよ発癌(がん)に至ってしまいます。発癌(がん)するまでにはこういった過程があるのです。

血管新生とプラセンタ

抗癌(がん)剤以外で癌(がん)を予防できるものはあるのかと考えた場合、抗癌(がん)サプリメントという手段に辿り着きました。そして、抗癌(がん)サプリメントに期待される効果としてどのようなものがあげられるかを検討しました。期待される効果はいくつか考えられますが、今回はその中の血管新生阻害作用(癌(がん)を養う血管の新生を抑えて癌(がん)の成長を止める)についてお伝えします。

癌(がん)細胞は栄養を求めるため、血管新生因子を出して血管を作るように促します。すると血管の内皮細胞が癌(がん)に向かって伸び始め、最終的には癌(がん)細胞に繋がってしまうのです。このように、既存の血管から新しい血管が生じる現象を「血管新生」といいます。血管新生が起こると、体内の酸素や栄養素を癌(がん)細胞に集めてしまいます。結果、癌(がん)が大きくなったり、転移したりしてしまうのです。

血管新生は「正常な血管新生」と「異常な血管新生」の2パターンに分けられます。正常な血管新生は、個体の発生、創傷治癒、女性の性周期などに関わる重要な働きをしてくれるため、抑制する必要はありません。それに対して、異常な血管新生は、癌(がん)の成長・転移、糖尿病性網膜症、リュウマチ、動脈硬化、脳疾患、肥満、子宮内膜症をもたらすため抑制する必要があります。

そこで、ラット(マウスでは血管が細かすぎるため、ラットを使用する)の血管で血管新生に関する実験を実施しました。コラーゲンゲルの中で血管を培養し、生体に近い状態にして行いました。プラセンタを用いない場合、血管新生されて血管は伸びていきましたが、プラセンタを用いた場合は、血管新生を抑制することができました。また、プラセンタの濃度依存で力を発揮する(濃度を高めると抑制する力を高める)ということもわかりました。プラセンタは、正常な血管新生を増強する効果と、異常な血管新生を抑制する効果を併せ持っています。今回は、ある成分を用いることで異常な血管新生だけを抑制することができました。癌(がん)に対する血管新生は抑制できるのです。

癌(がん)治療とプラセンタ

癌(がん)の治療法として、外科療法、放射線療法、化学療法、遺伝子治療、免疫療法などがあげられます。プラセンタについて、それぞれの治療法のデータがありますが、今回は化学療法と免疫療法のデータを示します。

●肝臓癌(がん)

肝臓癌(がん)は化学療法(抗癌(がん)剤など)が効きにくいとされています。また、抗癌(がん)剤などを多剤併用(薬を併用する)すると、副作用も強く出てしまいます。しかし、抗がん剤が効きにくい癌(がん)でも、プラセンタで治癒を加えれば、副作用が出ずに、癌(がん)の進行を止めることが証明されています。

●胃潰瘍

胃癌(がん)の前段階であるアルコール性胃潰瘍のマウスに、プラセンタを投与するとそのマウスが全治したという結果が出ました。さらに、プラセンタは転移後の癌(がん)にも効果ありました。転移に効く抗癌(がん)剤がなかったため、プラセンタが免疫療法の効果を高めるのではと期待されています。
 

●白血病

血液系の癌(がん)である白血病に対してプラセンタを投与する実験を行いました。白血病を治療しないままにしておくと、生存率は28日目で18%。しかし、同じ癌(がん)細胞を植えながらプラセンタを投与すると、60%まで延びるという結果がでました。この実験で、プラセンタによる延命効果が証明されたのです。
また、最新の研究ではプラセンタに癌(がん)の予防効果もあるとわかりました。プラセンタを2週間マウスに与えてから白血病を投与すると、マウスは拒絶反応を示し予防効果がみられたのです。前もってプラセンタを与えることで、癌(がん)に対して抵抗性を示す。つまり、プラセンタには延命・予防効果があるということです。このことから、プラセンタを前もって与えた方が効果的と考えることもできます。
さらに、2週間投与してから癌(がん)細胞を植えつけて、その後も継続してプラセンタを投与した場合と、2週間の投与だけで終えてしまったマウスの比較も行いました。継続して投与しなかったマウスの生存率は75%、継続したマウスは85%以上の生存率。予防をせずに癌(がん)細胞とともにプラセンタを投与した場合に比べて、予防の段階からプラセンタを摂取することで癌(がん)への拒絶する力がより一層高まると実証されました。プラセンタの癌(がん)予防については、今後少しずつ明らかになるといわれています。

●乳癌(がん)

免疫が作用されていない「ヌードマウス」に、ヒトの乳癌(がん)細胞を移植。そのマウスにプラセンタを投与するという実験が行われました。すると、プラセンタを投与しない場合より、投与した場合の方が、約5分の1も乳癌(がん)が縮小したのです。
さらに、団博士の研究とは違った切り口として、顕微鏡で細胞を見ると正常化どうかを識別できる資格を持つ臨床検査技師にも、発現抑制効果を測定してもらいました。そのとき用いた腫瘍マーカーHer2には、数字が大きくなると癌(がん)が進行・悪化しているというスコアリングがあります。その腫瘍マーカーHer2で癌(がん)の発現抑制効果を判定するため、癌(がん)の部分を切り取りスライドに置き測定しました。その結果、治療しない場合は末期癌(がん)といわれる2.6でしたが、プラセンタと治療に加えると早期発見癌(がん)といわれる1.1という数値がでました。これは、プラセンタを治療に加えることで、早期発見癌(がん)の状態で食い止めてくれるということです。このことから、団博士の研究だけでなく第三者による測定でもプラセンタの効果を判定できました。

●肺癌(がん)

肺癌(がん)の転移についてもプラセンタの効果が証明されました。転移に効く抗癌(がん)剤がないなか、治療しないと約200個も転移する肺癌(がん)を、プラセンタを入れることで半分以下に抑えることができたため、優秀な結果であると評価されました。プラセンタは再発・転移癌(がん)にも効果があると認められたのです。

腫瘍幹細胞

なぜプラセンタが癌(がん)の再発・転移に効果があるのか? その鍵といわれているのが、癌(がん)にもあるとされる幹細胞です。癌(がん)細胞にも親子関係のようなものがあり、幹細胞は癌(がん)細胞の親のことを言います。子どもたちには新しい腫瘍をつくる能力がないのですが、親とされる幹細胞には新しく癌(がん)細胞を作る能力があります。そのため、幹細胞を残したままだと、新しい腫瘍をつくってしまいます。また、癌(がん)細胞はニッチという細胞と結びつき再発・転移することもわかっています。プラセンタは幹細胞とニッチが結びつかないように作用すし、癌(がん)に対して血管新生を抑えるため、プラセンタは転移にも効果があるといわれるのです。
再発・転移癌(がん)になるということは、その人の持つ免疫抵抗能力ではもはや太刀打ちできないということでもあります。そのため、再発・転移癌(がん)に効果があるのは、非常に意味のあることです。

癌(がん)免疫療法

一度癌(がん)になると二度と同じ癌(がん)にならないということがマウスの実験で証明されています。実験用マウスに癌(がん)細胞を埋め込み、大きくなった腫瘍を外科手術で取り除くと、マウスは助かるのですが、この癌(がん)細胞を別のマウスに埋め込むと癌(がん)になり死んでしまうのです。しかし、一度取り出した癌(がん)細胞が治ってしまったマウスに、再び同じ癌(がん)細胞を埋めても、同じ癌(がん)には二度とかかりません。あらかじめ癌(がん)抗原をワクチンとして打てば癌(がん)にならずに済むのではないか? これが癌(がん)免疫という学問の始まりです。

癌(がん)化した細胞には癌(がん)抗原があり、癌(がん)抗原を投与すると免疫反応を起こし拒絶します。これが目印となりキラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃。癌(がん)抗原を投与して治療した場合、活性化されたキラーT細胞が、癌(がん)細胞を攻撃しますが、癌(がん)細胞だけでなく、正常な細胞まで攻撃するため、副作用がでてしまいます。一方、プラセンタは、癌(がん)細胞だけを攻撃ができるので、副作用なく治療を行うことができます。

実験で、プラセンタを2週間マウスに与えてみると細胞表面に抗原(マクロファージ)が多く表れて、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃しやすくなりました。これは、プラセンタによって抗原提示能力が高まったためだと言えます。さらに、抗原提示能力が癌(がん)の縮小に繋がるのかを示すため、マウスの背中(左右2箇所)に癌(がん)細胞を埋め込む実験も行いました。2箇所の左側にだけプラセンタを投与すると、最初に投与した左側が縮小され、次に投与しなかった右側の癌(がん)細胞も縮小されました。これは抗原提示能力が高まったために、キラーT細胞が癌(がん)細胞見つけて攻撃したことを示しています。

樹状細胞ワクチン療法

腫瘍を2つ植えたマウスから摂取した血液で樹状細胞を培養し、そこに断片化プラセンタを与える実験を行いました。試験管でプラセンタを取り込ませた樹状細胞がさまざまな目印をかざしている状態で治療に加えると、癌(がん)を拒絶することができました。癌(がん)を植えているにも関わらず、癌(がん)を寄せ付けることがなく、予防接種のような役割がみられたのです。また、実験途中ではありますが、癌(がん)に対して拒絶するマウスは、別の癌(がん)も拒絶することがわかりました。体の中のキラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃するため、新しい癌(がん)を植え付けても拒絶反応がみられたのです。この実験で1種類だけでなく、2種類目の癌(がん)にまで予防効果があることがわかりました。プラセンタは複数の癌(がん)に対する予防効果が期待されています。実験終了次第、新しい研究成果として発表される予定です。

※このレポートはプラセンタの研究報告であり、製品の効果効能を謳っているものではありません。

団克昭博士プラセンタ特別講演会を受講して

今回の講演会の最後には、ナチュラルバイオ研究所の方から胎盤細胞の一番の特徴である成長因子について、興味深いデータが紹介されました。第三研究機関に依頼し、「一般的なプラセンタ」と「ナチュラルバイオ研究所の非分解プラセンタ」に、それぞれどのくらいの成長因子が含まれるのかを調べてもらった結果、驚きの数値がでたのです。
なんと一般的な加熱分解プラセンタ(1ml)から、成長因子はほぼ含まれておらず検出不可能なレベルだったのに対し、ナチュラルバイオ研究所の非分解プラセンタからは18pg(ピコグラム=一兆分の1グラム)という高い値が検出されました。これは、出産後の胎盤の数値とほぼ同じ量だそうです。つまり、ナチュラルバイオ研究所の非分解プラセンタには、新鮮な胎盤と同じように多くの成長因子が含まれているということです。

こういった説明を直接聞くことができるのは、講演会ならではの魅力だと思います。新しい情報をいち早く知るために、次回の講演会も参加しようと思います。

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プラセンタについて研究が進んでいます

プラセンタ講演会
美容業界で名前を聞くことの多い「プラセンタ」ですが、実は医療業界からも注目が集まっています。
新しい時代の医療の分野で、今後プラセンタの活躍が期待されています。

薬以外の選択肢を知ることで、自分らしい治療の実現に役立つ可能性があります。

プラセンタ講演会

一般社団法人 国際抗加齢免疫医学学会
理事長 団 克昭博士
プラセンタ講演会レポートバックナンバー

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団 克昭博士によるプラセンタ特別講演会
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