「日本人の薬使用量は世界一」「癌最前線データ」【団克昭プラセンタ研究レポート26】

風邪薬

テーマ『病気にならない体づくり~予防医学の重要性~』

一般社団法人国際毛髪抗加齢医学学会・一般社団法人国際抗加齢免疫医学学会
理事長 団 克昭博士特別講演会
受講場所:ホテルニューオータニ
受講期間:平成28年8月2日(13:00から15:00)

世界で一番、日本人が薬を使用している

風邪薬
日本人の人口は、世界の人口の2%に過ぎません。しかし、世界の薬の約40%を日本人が使っているというデータがあります。このことから、日本人は世界で一番薬が好きといわれることもあるそうです。しかし、薬をよく使用する日本人の中には、薬を服用することの危険性を知らない人がたくさんいます。

薬によるダメージ

医師で医療評論家でもある和田秀樹先生は著書の中で、血圧を下げる薬である「降圧剤」のダメージについて指摘しています。現在の医療では、血圧が正常の数値より高い人に対して、降圧剤を処方するのが当たり前になっていますが、降圧剤の服用には危険があるといいます。実は、降圧剤は脳に悪い影響をもたらすとされているのです。降圧剤を服用すると、脳に血液が流れなくなり、早く認知症などになりやすい恐れがあるとされています。血圧を下げるために薬の服用を重ねることで、薬の量が増えたり、より強い薬を服用するようになったりするとその危険性は一層高まるといわれています。

さらに、高齢者の場合は、白内障や緑内障などの眼の病気にまで発展するケースがあります。医師のヒアリングによると、白内障や緑内障を患っている人の多くが降圧剤を使用していることが明らかになったのです。脳や眼には血流不足によって引き起こされる病気がたくさんあります。こういった薬によるダメージを避けるためには、可能な限り薬に頼らない生活を心がけることが大切なのです。

医師が風邪薬を処方する本当の理由

医師が風邪薬を処方する本当の理由について、興味深いエピソードがありました。「風邪を引いたときに風邪薬を飲みますか?」という質問に対する回答を、医師とその妻、そして友人の医師たちの計10人から集計をとったところ、「飲まない人が8人、症状がつらいときだけ飲むが2人、必ず飲むが0人」という結果が出たのです。自分が風邪薬を服用しない理由は、風邪には特効薬がなく、あくまでひとつ一つの症状を押さえているに過ぎないと医師が知っているからだと考えられます。ただし、医師は仕事として医療を行なっているため、患者から症状を主張されると薬を処方せざるを得ないという現実があることも念頭に置く必要があります。薬を飲むか飲まないかは自分自身でも判断する必要があるでしょう。

癌(がん)最前線データ

医療費を減らすために
国立がん研究センターは、癌(がん)治療後、5年間癌(がん)にかからなければ比較的安全だといわれていましたが、本当にそうなのかを調べるためにデータを蓄積していました。そして、癌(がん)に関する「10年生存率」というデータを公表したのです。

今回は、癌(がん)が発見されたステージを初期である「1期」から末期の「4期」までに分類し、癌(がん)として発見されたステージごとに5年後と10年後でどのように生存率が変化したかのを検証しました。個体間で差が見られるものの、以下のことが分かりました。

食道癌(がん)

初期に発見されれば、内視鏡の治療でほぼ根治が可能。

胃癌(がん)

5年後と10年後の生存率はほぼ同じでした。このことから、胃がんは治療後、5年を過ぎれば安心できる癌(がん)だといえるでしょう。

大腸癌(がん)

女性が患うがん1位である大腸癌(がん)は、発見が遅れやすい癌(がん)のひとつです。そのため、生存率が下がる傾向がありますが、5年後と10年後の生存率はあまり変わりませんでした。

乳癌(がん)

乳癌(がん)は女性の性周期が影響される癌(がん)です。近年、女性の早熟と結婚・出産をしない選択をする人が増えたことで、一生における生理の回数が多くなったといわれています。生理のある期間中は女性ホルモンが高く、その期間が長ければ長いほど乳癌(がん)になりやすいとされています。

肺癌(がん)

早期で見つかった場合は、10年後の生存率が69.3%と高い数値をマークするのですが、2期で見つかると生存率が大幅に減少します。早期に見つかれば助かる確率が高い特徴を持つ癌(がん)です。

肝臓癌(がん)

肝臓癌(がん)は、肝炎ウイルスが原因の1つです。抗ウイルス治療が進歩したおかげで、生存率は上昇傾向にあります。しかし、非ウイルス性(脂肪肝が悪化して肝臓癌(がん)になったケース)の治療は難しく、患者数が増えてきているのが現状です。

胆嚢癌(がん)と膵臓癌(がん)

胆嚢癌(がん)と膵臓癌(がん)は発見が遅れがちなのが問題です。膵臓癌(がん)は1年間で7割の人が亡くなってしまうというデータが出ています。

前立腺癌(がん)

前立腺癌(がん)は進行が遅いため、1期~3期に発見されれば生存率はほぼ100%と高い数値をキープしています。

子宮癌(がん)

子宮癌(がん)は5年後と10年後では生存率に大きな差はありませんでした。

五大癌(がん)の検診方法

検診
五大癌(がん)(胃癌(がん)、大腸癌(がん)、肺癌(がん)、乳癌(がん)、子宮頸癌(がん))についての検診方法はさまざまです。今回はそれぞれの検診方法のメリット・デメリットを整理してみました。

胃癌(がん)

胃X線検査では、癌(がん)だけでなく潰瘍やポリープも見つけられるというメリットがありますが、検査することで体に負担をかけてしまうというデメリットがあります。検査の精度を上げるためには、胃X線検査だけでなく胃内視鏡検査も行なうことが大切です。

大腸

便潜血検査は、便を検査するため患者の負担が少ない検査といえるでしょう。また、大腸内視鏡検査などもあり、検査方法が発展しています。上手く活用して早期発見することが重要です。

肺癌(がん)

肺X線検査、低線量CTなどの検査方法があります。CTの精度が高くなってきているため、早期発見に繋がるようになりました。最近では、喫煙者だけでなく非喫煙者の受動喫煙による肺癌(がん)が増加しています。

子宮頸癌(がん)

子宮頚部細胞診、ヒトパピローマウイルス(HPV)検査があります。子宮頸癌(がん)は若い人に増えてきている癌(がん)です。発見が遅れないように受診率の向上が課題になっています。

乳癌(がん)

マンモグラフィー検査、超音波検査があります。マンモグラフィー検査は賛否両論ありますが、早期発見には有効性があるとされています。ただし、日本人の乳房は脂肪が少なく乳腺が多いため、マンモグラフィー検査を行なっても画像に白い部分が広範囲で見られることがあります。これを「デンスブレスト」といいます。この状態が、乳癌(がん)か否かの判別を一層難しくしているといえるでしょう。

手術をした場合と、手術をしない場合の生存率についても比較したところ、肺癌(がん)の場合は手術をすると生存率が向上しましたが、胃癌(がん)は5年後と10年後の生存率は、両方ともステージによって手術する・しないの差がそれほど見られないという結果がでました。ただし、大腸癌(がん)などのように手術の有効性を実感できるデータをあまり得られない場合もあるので、一概に「手術すべきだ」「手術する必要がない」などと簡単に答えられるほど単純な問題ではありません。

癌(がん)が発見された時期(ステージ)、状態、部位、患者の抵抗力などに加えて、最初に発症した癌(がん)なのか、転移した癌(がん)なのか、などの要素を踏まえて検討しないと対処法は決められません。もし、癌(がん)であると宣告された場合は、自分の癌(がん)についてよく知ることから始めましょう。自分が何を望むのかという気持ちを配慮したうえで、総合的に判断して治療法を決定することが大切なのです。

最新研究トピック

最先端医療

免疫チェックポイント阻害剤

癌(がん)細胞は常に免疫細胞から攻撃されているので、癌(がん)細胞はT細胞が癌(がん)を攻撃できないようにブレーキをかける働きをします。それに対抗するのが「免疫チェックポイント阻害剤」です。チェックポイント阻害剤(PD1)を入れるとブレーキが解除され、T細胞が再び癌(がん)細胞に攻撃できるようになります。

PD1の発見を受けて、異例のスピードで承認された薬があります。それが抗癌(がん)剤である「オプジーポ」です。この薬が承認されているのはメラノーマ(ほくろの癌(がん))のみですが、副作用の少ない薬として、新しい癌(がん)の治療として期待されていました。ただし、オプジーポを使うには高額な費用がかかります。その金額は、平均約1,500万円。1回の治療で729,849円もかかるのです。

さらに、治験段階でさまざまなケースを試したところ、重症筋無力症で亡くなった人が現れるという結果が出ました。副作用が少ないとされていた薬でこのような結果に至り、医療業界に激震が走りました。この結果を踏まえ、適切な設備などが整っていない病院でのオプジーポの使用を禁止するなどの条件を設けられました。しかし、その一方で医師たちは別の場所から買い付けて自由診療として患者に処方している現実があります。オプジーポで助かった人がいるのも事実ですが、メラノーマにだけに認められている薬という知識の周知が遅れていることは否めないでしょう。

ハダカデバネズミ

「ハダカデバネズミ」は、普通のマウスの10倍生きるうえに癌(がん)にもかからない動物として注目を浴びています。28年の寿命の中、老化することもありません。ハダカデバネズミのメカニズムが分かれば、癌(がん)にならない仕組みなども明らかになるのではと期待されています。

ハダカデバネズミの他にも「ベニクラゲ」も注目されています。ベニクラゲは不老不死の動物といわれており、iPS細胞のように再生できるというメカニズムを持っていると考えられています。

狙い撃ち放射線治療

癌(がん)の部分にターゲットを絞って放射線のパワーを集中させる方法の研究が進んでいます。

尿での識別法

団博士も研究を進めているテーマですが、他社でも研究が行なわれています。他社では、健康な人、乳癌(がん)の人、大腸癌(がん)の人からそれぞれ尿を採取して成分の比較を実施しています。約1300種の代謝物を分析することで、尿に含まれる量に違いのある成分を調べて癌(がん)を発見できたそうです。

新陳代謝と免疫

細胞には新陳代謝のサイクルがあり、体の細胞はどんどん生まれ変わっています。では、どのくらいの速さで細胞は生まれ変わるのでしょうか? 体の部位別に細胞のサイクルを以下にまとめました。

・皮膚細胞→1細胞28日で、総入れ替え3カ月程度
・赤血球 →120日
・体細胞 →1日に1兆個で、2カ月程度(脳、心筋細胞は除く)
・小腸  →2日
・胃   →5日
・肝臓  →2カ月
・筋肉  →2カ月
・骨   →3カ月
・体全体 →5~7年(脳、心筋細胞は除く)

近年、低体温の人の増加が問題になっています。50年前の日本人の平均体温は36.9℃でしたが、現在はもっと体温が下がっています。低体温ということは、代謝が悪いともいえます。体温と免疫力には関係性があり、体温を1度上げると免疫が5~6倍になるといわれています。その反面、1度下がると30%も免疫が低下してしまうので体温は重要なポイントです。このことから、体温を意識することは病気の予防に繋がると考えられています。

癌(がん)は細胞のエラーの蓄積で発症するといわれていますが、エラーを起こしてもすぐに排除できれば良いと考えられています。しかし、1日で5000個の癌(がん)細胞が発生するなか、排除する免疫機能が低いと癌(がん)になってしまいます。そのため、免疫力を下げる、アルコール、薬、動物性脂肪、糖質を摂取する人に加え、喫煙者、肥満や高血圧の人は注意が必要です。さらに、ストレスを溜めない工夫や、女性ホルモンなどのバランスを整えることも大切とされています。

予防医学

予防医学
プラセンタとは「胎盤」という臓器のことです。受精卵が着床後に、胎盤と胎児に細胞分裂してできます。また、胎盤と胎児を繋ぐへその緒と呼ばれるものが「臍帯」です。プラセンタには、タンパク質やアミノ酸、ビタミン、ミネラル類、各種の酵素など人間を構成するほとんどの成分を含まれています。

団博士は、「予防医学」をテーマに研究を進めています。その中で、三大疾病(癌(がん)・心筋梗塞・脳卒中)、高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満などの重篤な危険因子、毛髪や肌に対し、プラセンタが何らかの効果を及ぼすと確認されました。なぜ、プラセンタはこれほどまで幅広い効果をもたらすのでしょうか。

血管内皮細胞

三大疾病(癌(がん)・心筋梗塞・脳卒中)のうち、心筋梗塞と脳卒中は原因が共通しており、両方とも動脈硬化の影響を受けています。高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙などの危険因子が重なっていくと、血管内皮細胞が障害を受けて動脈硬化に繋がるのです。プラセンタが、血管の壁にどのような影響を与えるのかも研究しています。血管は、高脂血症で悪玉コレステロール(LDL)がたくさん流れる状態が続くと、性質が変わっていき、物が通過しやすくなります。すると、さらにLDLが流れ込み、酸化LDLになると、身体が異物と判断して免疫反応を起こします。マクロファージが異物を掃除してくれるのですが、どんどん入ってくるため、掃除しきれず、悪い細胞になってしまいます。それが、血管の壁を持ち上げたり、壁を破って血流に乗って流れてしまいます。プラセンタが酸化反応を抑えることは分かっていますが、今後はマクロファージへの分化誘導についてより深い研究をする必要があると考えています。

血管の内皮細胞からは、良い物質が流れていると分かっています。血管弛緩因子・一酸化窒素(NO)が内皮細胞から分泌されており、これが分泌されると血管の柔軟性が増すといわれています。NOは、血管の収縮拡張をコントロールしており、血管の老化に関わるとされているのです。さらに、血管内皮のバリアの役割を果たし、血栓になるのを防ぐため、NOをたくさん分泌される状況を作れば、血管の病気を防げるのでは? と考えられています。そのためには、40度くらいのお風呂につかるなどの「温熱効果」、「ポリフェノール」や「魚の脂肪酸」の摂取などが効果的とされています。現在、NOとプラセンタの関わりについても研究を進めている段階です。

糖尿病

現在、糖尿病とアルツハイマーの関係性にも注目されています。そこで、正常な人、軽度のアルツハイマーの人、重度のアルツハイマーの人とで、髄液中インスリンと血中のインスリンの数値を比較する実験を行ないました。すると、アルツハイマーが重度になればなるほど髄液が下がり、インスリンが上がるという結果が出ました。血糖値が高い人ほど、アルツハイマーの発症率が高いという結果も出ており、糖尿病からアルツハイマーになるということは、医療の世界では実証済みです。今後、糖尿病が原因のアルツハイマーの発症を抑えることが大切になるでしょう。

癌(がん)とプラセンタ

癌(がん)は5mm以上の大きさでないと画像診断で見つけることができないにも関わらず、最近では0.1mmでも転移の可能性があるといわれるようになりました。これは、かなり早期に見つかっても進行癌(がん)(転移している可能性がある癌(がん))になっている可能性があるということです。癌(がん)の治療は、癌(がん)になってからでは遅いため、癌(がん)にならないように予防しなければなりません。

癌(がん)化した細胞は増殖のスピードが速く、ブドウ糖を多く含んでいるといわれています。その特徴を活かした検査がPET検査です。PET検査では、ブドウ糖が体のどの部分に集まるのかを調べることで、癌(がん)かどうかを識別します。しかし、技術的に進歩しているPET検査でさえ見つけにくい癌(がん)があり、膀胱や胃や肝臓など水分を多く含んでいる臓器の癌(がん)は見つけにくいとされています。そのため、PET検査だけでは足りないと考えられており、CT検査と組み合わせることで精度を高めているのです。ただ、それでも5mm以上のサイズでないと癌(がん)を見つけられないのが現実であり、癌(がん)を予防することが大切なことに変わりありません。抗癌(がん)剤は腸内の善玉菌を殺してしまう恐れがあるので、抗癌(がん)剤を使うのではなく癌(がん)を防ぐべきなのです。

肝臓癌(がん)

肝臓癌(がん)は化学療法(抗がん剤など)が効きにくいとされています。また、抗がん剤などを多剤併用(薬を併用する)すると、副作用も強く出てしまいます。しかし、抗がん剤が効きにくい癌(がん)でも、プラセンタで治癒を加えれば、副作用が出ずに、癌(がん)の進行を止めることが証明されています。

胃癌(がん)・胃潰瘍

胃がんの前段階にいる胃潰瘍のマウスに、プラセンタを投与するとそのマウスが全治したという結果が出ました。さらに、プラセンタは転移後のがんにも効果あります。転移に効く抗がん剤がなかったため、プラセンタが免疫療法の効果を高めるのではないかと期待されています。

乳癌(がん)

免疫が作用されていない「ヌードマウス」に、ヒトの乳癌(がん)細胞を移植。そのマウスにプラセンタを投与するという実験が行われました。すると、プラセンタを投与しない場合より、投与した場合の方が、約5分の1も乳癌(がん)が縮小したのです。
さらに、団博士の研究とは違った切り口として、顕微鏡で細胞を見ると正常かどうかを識別できる資格を持つ臨床検査技師にも、発現抑制効果を測定してもらいました。そのとき用いた腫瘍マーカーHer2には、数字が大きくなると癌(がん)が進行・悪化しているというスコアリングがあります。その腫瘍マーカーHer2で癌(がん)の発現抑制効果を判定するため、癌(がん)の部分を切り取りスライドに置き測定しました。その結果、治療しない場合は末期癌(がん)といわれる2.6でしたが、プラセンタを治療に加えると早期発見癌(がん)といわれる1.1という数値がでました。

白血病

血液系の癌(がん)である白血病に対して、プラセンタをマウスに投与する実験を行いました。白血病を治療しないままにしておくと、生存率は28日目で15%。しかし、同じ癌(がん)細胞を植えた後でプラセンタを投与すると、58%まで延びるという結果がでました。この実験で、プラセンタによる延命効果が証明されたのです。
今までは病気になってから後投与する実験を行っていましたが、予防医学の観点から病気になる前に投与する実験も行いました。その結果、プラセンタを2週間与えたマウスに白血病を植え付けると、マウスは拒絶反応を示し生存率は75%まで伸びました。前もってプラセンタを与えることで、後投与よりも高い抵抗性を示したのです。このことから、プラセンタには延命・予防効果があると考えることができます。
さらに、プラセンタを2週間投与してから癌(がん)細胞を植えつけ、さらにその後も継続してプラセンタを投与すると、85%以上という高い生存率がでました。予防をせずに癌(がん)細胞を植え付けた後にプラセンタを投与した場合に比べ、予防の段階からプラセンタを投与する方が癌(がん)への拒絶する力がより一層高まると実証されたのです。

肺癌(がん)

肺癌(がん)の転移についてもプラセンタの効果が証明されました。転移に効く抗がん剤がない中、治療しないと約200個も転移する肺癌(がん)を、プラセンタを投与することで半分以下に抑えることができたため、優秀な結果であると評価されました。プラセンタは再発・転移癌(がん)にも効果があると認められたのです。これは、病気が進行しないようにする「三次予防」に当たるといわれています。

腫瘍幹細胞

なぜプラセンタが癌(がん)の再発・転移防止に効果があるのか? その鍵といわれているのが、癌(がん)にもあるとされる幹細胞です。癌(がん)細胞には親子関係のようなものがあり、幹細胞は癌(がん)細胞の親にあたります。子どもたちには新しい腫瘍を作る能力がないのですが、親とされる幹細胞には新しく癌(がん)細胞を作る能力があります。そのため、幹細胞を残したままだと、新しい腫瘍を作ってしまいます。また、癌(がん)細胞はニッチという細胞と結びつき再発・転移することもわかっていますが、プラセンタは幹細胞とニッチが結びつかないように作用します。

血管新生抑制

癌(がん)細胞は栄養を求めるため、血管新生因子を出して血管を作るように促します。すると血管の内皮細胞が癌(がん)に向かって伸び始め、最終的に血管は癌(がん)に繋がってしまうのです。このように、既存の血管から新しい血管が生じる現象を「血管新生」といいます。血管新生が起こると、体内の酸素や栄養素を癌(がん)に集めてしまいます。結果、癌(がん)が大きくなったり、転移したりしてしまうのです。しかし、プラセンタのある成分を用いることで異常な血管新生を抑制できることがわかりました。癌(がん)に対する血管新生を抑制することで、癌(がん)治療に役立てることができるのです。

癌(がん)免疫

一度癌(がん)になると二度と同じ癌(がん)にならないということがマウスの実験で証明されています。実験用マウスに癌(がん)細胞を埋め込み、大きくなった腫瘍を外科手術で取り除くと、マウスは助かるのですが、この癌(がん)細胞を別のマウスに埋め込むと癌(がん)になり死んでしまいます。しかし、一度治ってしまったマウスに、再び同じ癌(がん)細胞を埋めても、同じ癌(がん)には二度とかかりません。あらかじめ癌(がん)抗原をワクチンとして打てば癌(がん)にならずに済むのではないか? これが癌(がん)免疫という学問の始まりです。

癌(がん)化した細胞には癌(がん)抗原があり、癌(がん)抗原を投与すると免疫反応を起こし拒絶します。そして、癌(がん)の目印が提示され、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃します。癌(がん)抗原を投与して治療した場合、活性化されたキラーT細胞が、癌(がん)細胞を攻撃しますが、癌(がん)細胞だけでなく、正常な細胞まで攻撃するため、副作用がでてしまいます。一方、プラセンタは、癌(がん)細胞にだけ特化して攻撃ができるので、副作用なしで治療を行うことができます。

実験で、プラセンタを2週間マウスに与えてみると細胞表面に抗原が多く現れて、キラーT細胞が癌(がん)細胞を攻撃しやすくなりました。これは、プラセンタによって抗原提示能力が高まったためだといえます。さらに、抗原提示能力が癌(がん)の縮小に繋がるのかを示すため、マウスの背中(左右2箇所)に癌(がん)細胞を埋め込む実験も行いました。2箇所のうち、左側にだけプラセンタを投与すると、最初に投与した左側が縮小され、次に投与しなかった右側の癌(がん)細胞も縮小されました。これは抗原提示能力が高まったために、キラーT細胞が癌(がん)細胞を見つけて攻撃したことを示しています。

樹状細胞ワクチン療法

正常なマウスから血液を採取し、そこにある樹状細胞をシャーレで培養し、断片化プラセンタを与える実験です。試験管でプラセンタを取り込ませた樹状細胞がさまざまな目印をかざしている状態でマウスに戻し、癌(がん)を植え付ける実験を行いました。そうすると、癌(がん)を拒絶することができました。癌(がん)を植えているにも関わらず、癌(がん)を寄せつけることがなく、予防接種のような役割がみられたのです。しかもこの実験では、1種類だけでなく、2種類目の癌(がん)にまで予防効果があることがわかりました。今後、癌(がん)やそのほかの病気を予防する効果が期待されています。

発癌(がん)耐性を誘導するには、次のような要因があります。
・癌(がん)細胞の自然死(アポトーシス)を促す
・細胞増殖性を低下させる
・細胞老化を改善する
・遺伝子エラーを修復する
・ストレス応答などの抵抗力を高める
・癌(がん)に対する炎症反応を起こさないように抑える
・遺伝子レベルでは説明がつかない要因(DNA エピジュネティクス)を考える

医薬品は、開発に長い時間がかかりますし、副作用が伴います。団博士は、癌(がん)が発見されてから与える医薬品では癌(がん)の撲滅に繋がらないと考えます。癌(がん)になる前から、きちんと予防していくことこそが大切なのです。こういった視点から予防医学をテーマに掲げ、今後も研究を進めて行きます。

団克昭博士プラセンタ特別講演会を受講して

今回の講演会は、プラセンタの研究成果だけでなく、現代病にまつわる興味深いお話も盛り込まれていました。特に癌(がん)の治療については、他では聞くことができないような情報ばかりで非常に勉強になりました。初めて参加される方も大勢いらっしゃいましたので、まだ団博士の講演を聞いたことのない方も気軽に参加してみてください。

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プラセンタについて研究が進んでいます

プラセンタ講演会
美容業界で名前を聞くことの多い「プラセンタ」ですが、実は医療業界からも注目が集まっています。
新しい時代の医療の分野で、今後プラセンタの活躍が期待されています。

薬以外の選択肢を知ることで、自分らしい治療の実現に役立つ可能性があります。

プラセンタ講演会

一般社団法人 国際抗加齢免疫医学学会
理事長 団 克昭博士
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団 克昭博士によるプラセンタ特別講演会
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