がん治療で注目されている「免疫チェックポイント阻害剤」とは?

免疫チェックポイント阻害剤

「免疫チェックポイント阻害剤」という言葉を聞いたことがありますか?

がん細胞が免疫細胞からの攻撃を阻害しようとしたときに、対抗する蛋白(PD1)のことです。
PD1があればがん細胞をきちんと攻撃できるため、がん治療の研究において注目が集まっています。

今回は、プラセンタ特別講演会でも紹介された「免疫チェックポイント阻害剤」や「オプジーポ」についてお伝えいたします。

がん治療のカギを握るのは蛋白(PD1)

がん細胞攻撃
がん細胞がキラーT細胞からの攻撃を防御しようとしたとき、それに対抗するのが「免疫チェックポイント阻害剤」という蛋白(PD1)です。

がん細胞は常に免疫細胞から攻撃されているので、T細胞から攻撃されないような動きをとりますが、免疫チェックポイント阻害剤(PD1)があれば、T細胞は再びがん細胞を攻撃できるようになります。

「オプジーボ」も正しい情報を知ることが大切

オプジーボ安全性
PD1の発見を受けて、異例のスピードで承認された薬があります。

それが抗がん剤である「オプジーポ」です。
この薬が承認されているのはメラノーマ(ほくろのがん)のみですが、副作用の少ない薬とされていたため、新しいがんの治療法になると期待されていました。

ただし、オプジーポを使うには高額な費用がかかります。
その金額は、平均約1500万円。1回の治療で729849円もかかるのです。

さらに、治験段階でさまざまなケースを試したところ、重症筋無力症で亡くなった人が現れました。
副作用が少ないとされていた薬でこのような結果に至り、医療業界に激震が走りました。

この結果を踏まえ、適切な設備などが整っていない病院でのオプジーポの使用を禁止するなどの条件が設けられました。

しかし、その一方で医師たちは別の場所から買い付けて自由診療として患者に処方している現実があります。
オプジーポで助かった人がいるのも事実ですが、メラノーマだけに認められている薬という知識の周知が遅れていることは否めないでしょう。

免疫チェックポイント阻害剤はがん治療の味方になると期待されていますが、正しい情報を知らなければ、体に悪い影響を与えかねません。

患者側が自分の病気について理解を深め、使用するかどうかの判断力を養うことが大切なのです。

プラセンタとがんの関係について研究が進んでいます

プラセンタ講演会
美容業界で名前を聞くことの多い「プラセンタ」ですが、実は医療業界からも注目が集まっています。
先進医療の分野で、今後プラセンタの活躍が期待されています。

プラセンタ講演会

一般社団法人 国際抗加齢免疫医学学会
理事長 団 克昭博士
プラセンタ講演会レポートバックナンバー

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団 克昭博士によるプラセンタ特別講演会
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(ライター:南條祐弥)

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