健康のために生活習慣に気をつける人、気をつけない人

健康習慣

「健康であるうちは、自分が健康であることを意識しにくい」とよく言われますが、実際に日本人は健康に対してどのような意識を持っているのでしょう。

前回の記事では、幸福度と健康感について考えました。(幸福感にもっとも必要なのは「健康」であるという事実。

今回は、人々の生活習慣の実態と、健康のためにしている行動などについて厚生労働省の調査結果から考えます。

(参考:「健康意識に関する調査」の結果を公表」厚生労働省
※調査期間、調査方法、回答数などについては上記サイトをご覧ください。

普段から健康を意識した行動をしているかどうか

健康を意識した行動

調査項目では、以下の4つの選択肢から健康意識を測定しました。

  • 健康のために積極的にやっていることや、特に注意を払っていることがある(17.2%)
  • 健康のために生活習慣には気をつけるようにしている(36.7%)
  • 病気にならないように気をつけているが、特に何かをやっているわけではない(32.5%)
  • 特に意識しておらず、具体的には何も行っていない(13.5%)

※(カッコ)は回答者の割合

このことから、健康のために生活習慣に気を配っている人とそうでない人の割合はおおよそ半数ずつだと言えます。

では、以下で健康のために行動をしている人は何をしているか、行動をしない人はなぜ行動しないのかを見ていきます。

健康のために気をつけている生活習慣

生活習慣に気をつけている人は、健康のために具体的に何に気を配っているのでしょう。
その回答は以下のようになりました。

健康的な生活習慣

「食事・栄養に気を配っている」69.2%が最も多く、次いで「過労に注意し、睡眠、休養を十分とるよう心がけている」55.6%などです。
食事と休養は人間のエネルギーの源でもあります。

定期的な健康診断や、運動習慣なども理由に挙げられています。

体にいいとわかってはいても、なかなか行動できない人が多いなか、実際に行動に移せているのはすばらしいことですね。
自分や家族の病気をきっかけに健康に意識を向けたという方も多いようです。

特に健康に気を配らない人の理由

この記事をお読みいただいている皆さんは健康に関心の高い方だと思いますが、特に健康のために何かをしているわけはない人が半数近くいるのも事実です。

何もしないことで健康が維持できればいいのですが、不健康への扉がたくさん開かれている現代で何もせずに健康を守りきることは非常に難しくなっています。

では、健康に気を配らない人はどうして何も行わないのでしょう。

調査では、「何をどのようにやったらいいのかわからない」人が19.8%いました。
情報は簡単に手に入るけれど、どれが自分に合っているかを判断するのはなかなか難しいようです。

また、「忙しくて時間がない」人が16.2%いました。
仕事をしていたり、子育てや介護に追われていたりすると、なかなか自分の健康のために時間を割くことはできないようです。

以下がその理由を並べたグラフです。

健康意識

お気づきでしょうか。
「わからない」「忙しい」と圧倒的な差をつけて、「特に理由はない」が31.0%もいるのです。

このことから、健康に対して無関心な人がかなりの数いることがわかります。
娯楽や心配事がたくさんある人生では、自分や親しい人が病気になるまで、健康にわざわざ関心を払うことは難しいのかもしれません。

特に気を遣う人が多い食生活

食事管理

健康を気遣う人の中で「食事・栄養に気を配っている」が69.2%いたように、食事は健康ともっとも密接に結びついていると考える人が多いようです。
具体的には、「朝昼晩と1日3回規則正しく食べている」、「栄養のバランスを考えて、色々な食品をとる」、「ホウレン草、ニンジンなど緑や黄色の濃い野菜を食べている」などが挙げられています。

最近では「食育」として、子どもたちに正しい食生活を教える取り組みも活発にされています。

一つ注意したいのは、健康情報を取り扱うメディアが増え、様々な食の健康法が伝えられていて、時にそれらが相反する情報を伝えることもあるということです。

例えば上記の「朝昼晩と1日3回規則正しく食べている」は、多くの人が健康的な行動だと考えます。
しかし人によっては、一日一食にしたほうが健康になったと感じる場合もあるのです。
万人に共通する健康法はないのです。

教えられる情報だけではなく、自分の体に合った方法を見つけられるといいですね。

こころの健康

心の健康

現代人の健康を語るうえで切っても切れないのが「メンタルヘルス」。

この調査でも「あなたは不安や悩みを感じることはありますか」という問に対して、「感じる」と答えた人がなんと70.2%にものぼりました。(「いつも感じる」16.0%+「ときどき感じる」54.2%)

人生に悩みはつきものですし、多少のストレスは気持ちにメリハリをつけたり、幸福を感じるうえでプラスにも働きます。
しかし、昨今の心療内科・精神科などの罹患数を見るに、メンタルヘルスが日本人の健康にとって大きな鍵を握っていることは間違いなさそうです。

不安を感じる内容の1位は、「自分の健康・病気」でした。自分の健康について思い悩むあまり、さらにこころの健康まで損なってしまうケースも少なくないようです。

こことの健康とからだの健康はつながっています。
食事や睡眠に気を配ることはもちろん、あまり神経質になりすぎずに、心身ともにいきいきとした人生を目指したいものです。

(ライター:陽月深尋)

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