ノーベル化学賞受賞「DNA修復のメカニズムの解明」とは?

dna修復

ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従ってつくられた賞です。
2015年のノーベル化学賞は、トーマス・リンダール博士、ポール・モドリッチ博士、アシス・サンジャール博士が受賞しました。
受賞テーマは「DNA修復のメカニズムの解明」です。

プラセンタ特別講演会でも、2015年ノーベル化学賞を受賞した研究について紹介されていました。

「遺伝子エラーを修復する原理」を分子レベルで研究

DNA修復ヒトの細胞は生まれたときの6兆個からはじまり、成人するときには60兆個の細胞にまで増えます。
その細胞の1つを拡大すると核があり、さらに拡大すると染色体があります。

その染色体の中にある、遺伝子のエラーが病気に関わるとされているのです。

DNAと遺伝子は同じ意味ではありません。
たとえるなら、DNAはカセットテープで、遺伝子は音源です。

これは、「分子一つひとつが遺伝子で、それが連なるとDNA」という意味を示しています。
人間の細胞のひとつに含まれるDNAを繋げると約1.7m、細胞60兆個分を繋げると約120億kmにも及びます。

遺伝子の配列は二重螺旋構造のペアになっていて、4つの塩基(ATCG)の組み合わせが繋がっていることがわかります。
それらの塩基の組み合わせはAとT、CとGといった具合に既に決まっており、細胞分裂によって塩基のペアが2つに分かれると、また新しいペアを塩基の規則に従ってつくります。

しかし、紫外線や放射能を浴びると正常な遺伝子配列から異常な遺伝子配列になることもあり、塩基ペアの配列のエラーは毎日約6000回起きるといわれています。

これらのエラーのほとんどは修復されるのですが、修復されずに蓄積された状態になると癌になります。
遺伝子エラーを修復する方法として、「ヌクレオチド除去修復」「塩基除去修復」「ミスマッチ修復」という方法があり、ノーベル賞に受賞した3名が研究していたのがこれらの方法です。

●ヌクレオチド除去修復

この方法では、紫外線によって傷ついた場所の一部を切り取り、DNAをコピーするときに使われる酵素によって、切り取られた部分を新たに修復します。

●塩基除去修復

この方法では、塩基のペアに何らかの理由で異常が発生したとき、まずは間違っている塩基をグリコシラーゼという酵素を使って切り取ります。
その後、異常があった箇所に正しい塩基のペアをはめ込みます。

●ミスマッチ修復

細胞が増えるときにDNAをコピーしますが、その際に一部誤ってコピーしてしまうときがあります。
この方法では、そのミスを発見する蛋白、それに近づき示してくれる蛋白、それを剥がして治す蛋白の3つの蛋白で修復します。

予防医学の観点からの遺伝子研究も進んでいます

遺伝子検査

トーマス・リンダール博士、ポール・モドリッチ博士、アシス・サンジャール博士は、こういった原理を分子レベルで研究してノーベル賞を受賞されました。

そして、弊社取扱い製品共同開発者である一般社団法人国際抗加齢免疫医学学会 理事長 団 克昭 博士団克昭博士の研究でもこれらを活用できると考えられています。
なぜなら、遺伝子を修復する能力を高めれば、がん化しない体をつくられるといわれているからです。

遺伝子のエラーで起こる病気は、がん以外にもたくさんあります。団博士は予防医学という視点で、遺伝子に関する研究を進め、病気にならない体づくりを目指しています。

プラセンタ講演会

一般社団法人国際抗加齢免疫医学学会
理事長 団 克昭博士
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