うつ病と認知症の見分け方

うつ病は急激に症状が出る一方で、認知症は気づいたら症状が出ている。という特徴があります。そのほか、問いかけの受け答えにも差があり、うつ病の場合「わからない」という拒絶した回答をし、認知症の場合は的外れな答えをすることが多いです。また、うつ病には自責感が強い人が多い傾向があります。

現在、65歳以上の10人に1人が、うつ病を発症しているとされており、未然に防ぐ生活習慣が重要と考えられています。うつ病の発症要因には、社会的要因(環境)、身体的要因(脳の病的な変化など)、心理的要因が挙げられます。

次の項目にプラセンタ特別講演会で紹介された「うつ病チェックリスト」を掲載します。
ここ2週間前後を振り返って、該当する箇所をチェックしてみてください。

うつ病チェックリスト

A-1 憂うつな気分になる。

A-2 興味、喜びの喪失。

B-1 食欲の変化。

B-2 睡眠の変化。

B-3 感覚の鈍化。

B-4 疲労感、気力低下。

B-5 自責感が強くなる。

B-6 思考力低下。

B-7 自殺企画。

「Aが1つ以上でBが4つ以上」、もしくは「Aが2つ以上でBが3つ以上」の人は注意が必要です。これは、自己診断のレベルではありますが、自分の状況に目を向けるきっかけになればと思います。

うつ病を治すためのポイント

うつ病には、生活療法、精神療法、薬物療法がありますが、薬物療法は抗うつ剤や精神安定剤など用いるため、できれば生活療法で防いだり改善したりすることが大切です。生活習慣を見直し、精神安定を目指しましょう。

生活習慣の見直し

食生活を整え規則正しい生活を送るのが好ましいでしょう。睡眠は朝と夜でメリハリをつけ、寝る前にカフェインを摂取しないようにしてください。そして、無理のない程度の運動で身体を動かし、精神的なストレス対策として、気分転換や楽しい人づき合いを心がけましょう。

考え方のクセを改善

うつ病の人には特有の思考回路があります。ストレスは心の病気です。自責感をもつのではなく、前向きに考えるようにしましょう。

うつ病になったら、どこの病院に行けばいいのか分からないという人もいるでしょう。そのときには、地域の保健所に相談すれば、病院を紹介してくれます。精神療法は心の専門医でないとできません。心のケアをしてくれる病院に診てもらいましょう。

(ライター:南條祐弥)

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