気温が下がり、風邪が流行する季節となりました。
この時期は、体調を崩して病院に駆け込む人も多いことでしょう。
しかし、コラム『「風邪薬で風邪が治る」わけではない?薬のメリットとデメリット』でも紹介した通り、病院で処方される薬は「風邪を根本から治す特効薬」ではありません。
では、なぜ医師は風邪薬を処方するのでしょうか?
今回は、プラセンタ特別講演会でも紹介された「医師が風邪薬を処方する理由」についてお伝えいたします。
薬を処方するのが医師の「仕事」だから
まず知っておいてほしいのは、「風邪薬の効能は諸症状の緩和であり、風邪を根本から治す特効薬ではない」ということです。
むしろ、薬をすぐに利用すると本来の自然治癒力を低下させてしまうことがあるため、注意しなくてはなりません。
●以下の内容を踏まえて、薬を服用するかを検討するようにしましょう。
<風邪薬を飲むメリット>
・諸症状を緩和させることができる。
<風邪薬を飲むデメリット>
・根本的な体質改善にはならない。
・自分が持つ自然治癒能力を低下させる場合がある。
風邪薬の恩恵を受けている方がたくさんいることは事実ですが、むやみな服用は自分の自然治癒能力を低下させてしまう可能性があります。特に抗癌剤や免疫抑制剤などは、もともと備わっている自然治癒力を下げてしまうと考えられています。
では、なぜ医師は薬を処方するのでしょうか?
医師が風邪薬を処方する本当の理由について、プラセンタ特別講演会でも取り上げられた興味深いエピソードを紹介します。
医師に「風邪薬を飲むか」を質問したところ……
「風邪を引いたときに風邪薬を飲みますか?」という質問に対する回答を、医師とその妻、そして友人の医師たちの計10人から集計したところ、次のような結果か出ました。
・飲まない……8人
・症状がつらいときだけ飲む……2人
・必ず飲む……0人
このことから、医師たちの中に「飲まない」と考えている人が多数存在することが分かりました。
医師たちが風邪薬を服用しない理由としては、風邪には特効薬がなく、薬はひとつ一つの症状を押さえているに過ぎないと知っているからだと考えられます。
ただし、医師は仕事として医療を行っているため、患者から症状を主張されると薬を処方せざるを得ないという現実があることも念頭に置く必要があります。
医師という職業に就いている限り、医師は仕事をしなければなりません。
そのため、その薬を飲むか飲まないかを、自分自身で判断できる能力を身につけることが大切なのです。
自分の体を理解したうえで、薬を服用するかを検討しましょう。
(ライター:南條祐弥)
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