次の時代の医療

医療の発達とともに、病気を抱えながら生きる人が増えています。
「統合医療」「免疫療法」「予防医学」など、新しい時代における医療のあり方が変わってきています。

情報を集め、自分で治療法を選択していくことによって、生活の質(QOL)も向上します。
薬だけに頼らない病気との闘い方、付き合い方を考えます。

抗がん剤に代わる治療法!? 注目が集まる最新研究情報

現在、抗がん剤は100種類くらいあります。抗がん剤には、全身にがんが散りばめられていることを想定した「全身療法」のために用いられるという特徴があります。そのため、白血病や悪性リンパ腫など、手術が有効でないがんに効果が期待できる治療法といえます。 また、2種類以上の抗がん剤を併用すれば効果が高まるとされています。しかし、抗がん剤には副作用があり、がん細胞のみならず正常細胞にも攻撃をすることは明白です…続きを読む

話題沸騰中の腸内細菌。「乳酸菌が腸まで届く」は正しいのか?

最近、腸内細菌に注目が集まっており、乳酸菌を含む食品が多数販売されるようになりました。テレビコマーシャルなどで「乳酸菌が生きて腸まで届く」といった表現を聞いたことがある人もいらっしゃるでしょう。 しかし、研究者の間では「腸まで届く」とは確実に言い切れないのが現状で、腸まで届いたほうがいいのかどうかに関しても賛否両論だそうです。今回は、プラセンタ特別講演会で紹介された「乳酸菌」についてお伝えします。…続きを読む

運動せずに脂肪燃焼? ミトコンドリアの研究に注目

人間がマラソンを走り切るには、糖のエネルギーだけでは足りません。それでも走り切れるのはミトコンドリアが作り出したエネルギーが存在しているからです。糖ではなくミトコンドリアを上手に活用すれば、持久力を伸ばすことができます。 しかし、最近ではマラソンなどの運動をしなくても、ミトコンドリアを活性化し脂肪燃焼することができるのでは? と研究が進められています。今回は、プラセンタ特別講演会で紹介された「ミト…続きを読む

ワルトンジェリーとは?進む臍帯の研究

プラセンタとは「胎盤」という臓器のこと。受精卵が着床後に、細胞分裂してできるものです。プラセンタには、蛋白質やアミノ酸、ビタミン、ミネラル類、各種の酵素など人間を構成するほとんどの成分が含まれています。これまで、「胎盤(プラセンタ)」に関する研究データをたくさん紹介してきました。 しかし、「臍帯」についての研究も進められているのをご存じでしょうか? 今回は、プラセンタ特別講演会で紹介された「臍帯の…続きを読む

腸内フローラが免疫を高めるメカニズム

胃で消化された食べ物は十二指腸に届き、さらに小腸や大腸に流れ最後には排出されます。大腸は水分を吸収しますが、そこで水分が吸収されなければ、重い便になってしまいます。さらに、腸の働きが低下すると、小腸の栄養吸収力が低下し、出現したアリアケ菌が酸を作るため、肝臓癌や大腸癌に繋がるとされています。小腸や大腸の機能低下による悪い菌の増加は、大きな病気に発展する可能性を高めてしまうのです。今回は、プラセンタ…続きを読む

西洋医学と東洋医学の違いとは? 体質改善の秘密は腸内細菌!

西洋医学と東洋医学

ひとことに「医学」と言っても、「西洋医学」や「東洋医学」などさまざまな考え方があります。 今回は、プラセンタ特別講演会で紹介された「西洋医学と東洋医学」についてお伝えします。 考え方の違いを知れば、体との向き合い方も変わるかもしれません。 今後の健康管理のために、ぜひご覧ください。 西洋医学だけでは、病気の根治は難しい? 西洋医学と東洋医学では、治療に対する考え方が違います。 西洋医学が「対症療法…続きを読む

死菌になったナノ乳酸菌が腸内環境を改善!その効果は?

死菌で腸内改善

「生きて腸まで届く乳酸菌」というフレーズを聞くと、お腹の調子を整えてくれる食品や飲料のコマーシャルを思い出します。 近年、腸内細菌が人の健康に与える影響が次々と明らかになってきている中、「生きたままで届く菌」というのはなんだかよさそうに聞こえます。 実際、私も毎日ヨーグルトを食べます。 しかし、最近の研究で「殺菌して死菌となったほうが効果が高い乳酸菌がある」とわかってきました。 乳酸菌は「生菌」「…続きを読む

「西洋医学+漢方」で、患者に負担の少ない医療が進んできた

漢方

「漢方薬」という言葉を聞くと、どんなイメージを持つでしょうか。 「なんだか体に良さそう」 「苦そう」 「昔、科学が発達する前に使われていた薬」 など、人によって様々な印象を抱くと思います。 普段私たちが不調を感じ、病院で治療を受ける際、漢方を目にすることはあまりありません。 これは、現代社会の医学が西洋医学をベースにしているからなのです。 東洋医学vs西洋医学 東洋医学と西洋医学は、よく比較されま…続きを読む

腸内フローラは、予防医学の主人公になりうるかもしれない

腸内フローラ

いまから2年以上前の2015年2月22日、NHKスペシャルで「腸内フローラ 解明!驚異の細菌パワー」という番組が放送されました。 大変な反響を呼んだそうですが、そのときの私はまだ健康情報に疎く、「予防医学」「統合医療」などという言葉さえ知りませんでした。 しかし最近、「腸内フローラ」に関する記事を書くことになりそうだと色々勉強していたら、その秘めたる可能性に驚くことになりました。 私は幼少期から、…続きを読む

便秘ががんに…!? 便秘が引き起こす病気

便秘でがん

便秘を種類で分類したとき、体の機能に問題がある病的なものなのか、緊張状態などで起こる一過性のものなのか、いろいろなケースが考えられますが、「慢性便秘」という習慣的な便秘で悩む人が多く存在していると考えられています。 さらに慢性便秘を分類すると、大腸の運動機能が低下したために起こる女性に多い「弛緩性便秘」、高齢者の方に多いとされる便意が起こらない「直腸性便秘」、ストレスに弱い人に多く便秘と下痢を繰り…続きを読む